銀杏(ぎんなん)は栄養素が豊富!しかし毒成分や中毒には注意が必要

おじいちゃんおばあちゃんが拾い集めている印象が強い銀杏(ぎんなん)。実は栄養素が豊富で低カロリーな食べ物でもあり、さまざまな効能や効果があることはあまり知られていません。

なぜか茶碗蒸しの定番の具でもある銀杏に含まれる栄養成分とそれぞれの効能、食べ過ぎによる中毒症状の有無や症状、適量など銀杏に関して確認して行きたいと思います。

銀杏

目次

銀杏(ぎんなん)とはなんぞや?イチョウの木の果実であり種子でもある

イチョウ
イチョウ

イチョウと言えば秋には紅葉で色づく木として有名であり日本各地に植えられ、街路樹や庭木、庭園など幅広く植樹されているが原産地を中国とし古くから仏教寺院などにも多く植えられています。

銀杏(イチョウ)は樹齢が長いことでも知られており1000年とも2000年とも言われており、石川県江沼郡山中町菅谷の八剣神社、高知県高岡郡仁淀村長者、愛媛県上浮穴郡小田町中川の三島神社、富山県氷見市朝日本町の上日寺など長寿の銀杏が全国各地に顕在。

近年では明治神宮外苑や、大阪御堂筋の街路樹などが有名所であり、鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏は東日本大震災のちょうど一年前に強風によって倒伏し現在は残った根元からヒコバエの小さな若芽も芽吹き、今後の更なる成長と新たな数千年を御神木として見守っていく事と思われます。

このように日本になじみ深いイチョウの実である銀杏(ぎんなん)の栄養素とそれぞれの効能や効果を確認して行きたいと思います。

因みに、読みが銀杏(ぎんなん)、銀杏(いちょう)なので少しややこしい。

銀杏(ぎんなん)の旬は?いつ頃がおいしいの?

ぎんなんは地域にもよりますが9月頃から11月頃が収穫時期であり、この時期に程よく色づいたいちょうの木の下を探すとイチョウの実が強風などで落ちています。

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これらの果肉を取り除き、中から出てきた種の部分を乾燥させたものが銀杏であり、殻を割って油で揚げたり炒めたりすると独特の味わいで美味しくいただけます。

スーパーなどでも購入可能ですので、銀杏ハンターにならなくとも身近に食せる食材とも言えますし、特に旬を迎える秋ごろには旬の銀杏が非常に美味しくいただけます。

銀杏(ぎんなん)に含まれる栄養素と効能、効果

茶碗蒸しの定番の具、お酒のあて、肴、おつまみに最適でもある銀杏には豊富な栄養素が含まれています。

しかし中毒性の成分も含まれているため摂取の際には注意が必要ですのでそれぞれについて確認して行きたいと思います。

  • β-カロテン
  • ビタミンC
  • ビタミンB1
  • ビタミンE
  • パントテン酸
  • カリウム
  • メチルピリドキシン(中毒物質、成分)

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豊富なβ-カロテンには抗酸化作用や免疫機能への効能が

β-カロテンはカプサイチンやリコペン、アスタキサンチンなどと共にカロテノイドの一種で、体内でビタミンaが不足するとビタミンaに変換される全躯体でもあり抗酸化作用や活性酸素を消去する効能を持ちます。

 老化防止は食べ物から!抗酸化作用で活性酸素を抑え美肌、ダイエットに効く食材とは?

これらは抗がん作用や老化防止効果につながりますし、生活習慣病の予防にも効果的です。にんじんやかぼちゃなどにもβ-カロテンは豊富に含まれますが銀杏が旬を迎える頃には季節を感じながら食すもの良いでしょう。

体内の活性酸素はさまざまな機能を傷つけてしまう事が多くありますので、カロテノイドなど抗酸化作用の高い食べ物や食品を摂取することで予防する食習慣が重要です。

  • 活性酸素の除去、消去
  • 抗酸化作用
  • 細胞膜の正常化
  • 視覚機能の維持

ビタミンCは美容の基本!シミやしわの予防、コラーゲンの合成に

果物
果物

ビタミンCは美容にとって重要な栄養素でありますが日々の食生活から簡単に摂取することができる身近な栄養素でもあります。

レモンやグレープフルーツに代表される果実やじゃがいもやさつまいもなどにもビタミンCは豊富に含まれていますし、ピーマンなどの野菜類にも多く含まれています。

特に意識すること無く摂取できる栄養素ではありますが、美容や美肌、シミ、しわの対策や高齢になり皮膚やお肌の衰えを感じた際には老化防止、アンチエイジング効果を得るためにも摂取したいところです。

β-カロテンと同様に抗酸化作用が高いので、銀杏はお肌に良い効果がある栄養素を多く含む食べ物だと言えるでしょう。

  • 抗酸化作用
  • 美肌、シミ、しわ対策
  • ストレス時に必要量が上昇
食品別ビタミンC含有量(100g辺り、mg)  食品別の栄養素含有量一覧
赤ピーマン 170mgパセリ 120mgレモン 100mg
モロヘイヤ 65mgいちご 62mgキウイ 69mg
ブロッコリー 120mgキャベツ 41mgじゃがいも 35mg
のり 210mg玉ねぎ 8mgアボカド 15mg
きんかん 49mgトマト 15mgグレープフルーツ 36mg

ビタミンB1で疲労回復、糖質のエネルギー変換を

ビタミンB1を多く含む食品や食べ物はうなぎの蒲焼や豚のひれ肉、そば、玄米などが揚げられ、欠乏状態に陥ると脚気などの症状が出てくると言われています。

体内で糖質の代謝に関わっており、分解工程の際にエネルギーを作り出す事で生命活動の維持に役立つ働きを持っています。これはとても重要な働きですので疲労回復時などは特に摂取を心がけたい栄養素でもあります。

また水溶性ビタミンでもあり摂取時、調理時はスープや味噌汁などに溶け出す性質を持っていますので、ビタミンB1を含む野菜や肉などを使ったレシピの際は汁までしっかりと摂取することを心がけましょう。

  • 糖質の代謝
  • 脚気の予防、対策

ビタミンEは活性酸素の消去、動脈硬化の予防にも効果的

ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類やウナギの蒲焼などに豊富に含まれる栄養素で体内ではさまざまな部位の生体膜に存在しています。

各部位を傷つけ老化を促進させるといわれている活性酸素を消去する働き、効能を持ちビタミンEは酸化し易いために活性酸素との結びつきが早く、結果予防に繋がる特徴がありますので各部位の酸化を予防します。

パントテン酸は糖質や脂質の代謝に関わる栄養素

鶏のレバーやアボカド納豆などに多く、野菜、穀類、魚類、果物類と幅広く含まれるパントテン酸はコエンザイムAの成分となりエネルギーの代謝に重要な働きを持ちます。

糖質や脂質の代謝、エネルギー変換による人体の活動を維持、疲労回復させる栄養素です。

体内の余分な塩分を排泄するカリウムが豊富

カリウムはバナナやほうれん草などに多く含まれるミネラル類で、体内の余分な塩分の排泄効果があります。これらの効能でむくみの予防や高血圧の予防、体内のナトリウムのバランスを調整する役割を持っており酵素反応の調節やエネルギーの代謝など幅広い働きを持っています。

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水に溶け出しやすい性質を持ちますので、根菜類や野菜類などカリウムを多く含む食品や食べ物を摂取する際にはスープや汁まで摂取することが望ましく、より多く摂取する簡単な方法であるとも言えるでしょう。

  • むくみの予防
  • 体内の余分な塩分の排泄
  • ナトリウムとの体内バランス
  • 高血圧の予防
カリウムの含有量(100g辺り、単位)  食品別の栄養素含有量一覧
パセリ 1,000mgよもぎ 890mgアボカド 720mg
ひきわり納豆 700mgこんぶ 5,300mgとろろこんぶ 4,800mg
あおさ 3,200mgわかめ 5,200mgにんにく 530mg
納豆 660mgしそ 500mgアマランサス 600mg

銀杏中毒の元凶!メチルピリドキシンとはどのような物か?

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ギンコトキシンとも呼ばれるメチルピリドキシンは神経毒とも言われ銀杏に含まれる成分で多量に摂取すると中毒症状を起こすと言われています。

特に子供の摂取時においては意識不明や痙攣、最悪の場合死に至ることもあると言われるほどに危険であるといわれるが、銀杏5粒ほどの量であれば特に問題がないとの情報もありこの辺りは個人の判断による所だろう。

一般的には子供5粒程度、大人10粒程度までと言われており、中毒症状としては下痢や痙攣などが現われるので注意が必要でしょう。

またビタミンB6を摂取することで緩和するとも言われていますので、銀杏の摂取時にはビタミンB6を多く含むマグロや鶏のささ身、牛レバーなどを合わせて摂取すると中毒症状の予防や緩和につながるとされています。

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銀杏のカロリー量は?高カロリー?低カロリー?

銀杏のカロリー量は100gあたりで186.9 kcalと高カロリーの食品だと言えるでしょう。しかし上記の様なこと情、中毒症状などの状況もありますので通常数粒ほどの摂取に抑えることが望ましいので、カロリー量も数粒であれば特に機にする必要性も低いのではと思います。

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他の食べ物や食品、含有する栄養素を参考に比較してみると、銀杏はさまざまな栄養素を豊富に含みますのでカロリー量はやもえないといった所でしょうか。

食品別カロリー量(100g辺り、kcal)  食品別の栄養素含有量一覧
パセリ 44kcalにら 21kcal長芋 65kcal
グリーンピース 93kcal水菜 22kcal蜂蜜 294kcal
桃 39kcalキャベツ 22kcalアスパラガス 23kcal
みかん 44kcal玉ねぎ 37kcalアボカド 187kcal
豆腐 55.9kcalトマト 18.9kcalこんにゃく 6.9kcal

まとめ

銀杏は独特の匂い、香りをもち好き嫌いもありますが、栄養素は豊富に含まれる食べ物です。また秋の季節を感じれる食品でもあり旬の時期には摂取したい所ですが、その際は過剰摂取などで中毒症状が起こらないように注意が必要でしょう。

ちかばに大銀杏などがあれば散歩がてら銀杏を拾ってきて食すのを毎年楽しみにしている方も多くいます。秋の風物詩の一つとも言えるのでしょうかね。

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