さつまいもは焼き芋、煮物、甘煮、レモン煮、サラダなど豊富なレシピを持ち食物繊維が豊富で栄養素の含有量も高くダイエットや美容に良い食品です。
非常に栄養価が高くビタミン、ミネラル、炭水化物など幅広い栄養素をバランスよく含みさつまいも特有のヤラピンなど、それぞれの効能や効果は健康、美容、ダイエット、太る体質の改善などにつながる働きが多くあります。
また、安価で近所のスーパーなどでも簡単に購入出来る食材である身近な食品の一つであるとも言えるさつまいもに含まれる栄養素の効果や効能、働き、カロリー量などを確認して行きたいと思います。
さつまいもとは?国内生産量のランキングと歴史
さつまいもの原産は南アメリカ大陸、ペルー熱帯地方とされ、日本には東南アジアから、ルソン島(フィリピン)、中国を経て1597年に現在の宮古島へ伝わり、後に琉球から九州、八丈島、本州と伝わり現在に至ったとされている。
ジャガイモのpotatoに対しさつまいもがSweetpotatoと呼ばれるようになったのは比較的近年になってからで、それまでは唐芋(からいも)、甘藷(かんしょ)、琉球藷(りゅうきゅういも)などと呼ばれる事もあった。
品種は様々でベニアズマ、ベニコマチ、紅赤(べにあか)、金時などがあり主要生産地はさつまいもの名前からも見て取れる鹿児島(薩摩)県が1位で圧倒的な生産量を誇り、ついで茨城、千葉、宮崎県となっておりこれら上位4県で90%程の生産量をまかなっている。
そもそもさつまいもは塊根であり、養分を蓄積して肥大した根の部分が食用とされる根菜類でもあり、じゃがいもやかぼちゃなどに近い食感やレシピが多い食品でもありますが、どういった栄養素が含まれ、どのような効果や効能があるのかを確認して行きたいと思います。
さつまいもの栄養素と効果、効能
さつまいもには豊富な栄養素が含まれており、ビタミン、ミネラル、食物繊維、炭水化物など幅広い栄養素がバランスよく含まれており、これは同じ根菜類であるじゃがいもや緑黄色野菜であるかぼちゃにも負けない程です。
さつまいもの食べ頃、旬の時期は品種にもよりますが旬は10月~2月頃が美味しい時期と言われていますが近年は栽培方法や流通などの発展で年間を通して食せますし販売もされていますので年間を通して食せます。
こうした環境下にあり身近に食すことが出来る食品を日々の食生活に取り入れる事は健康や美容など様々な効果を得られる事となりますし、家計にも優しい範囲内での食材として重宝する存在となりえるのがさつまいもでもあります。
含有する栄養素の働きと効果、効能を確認し日々の食事に活かしましょう。
ビタミンCの含有量が豊富!美容効果や老化防止の働きが
ビタミンCはレモンやグレープフルーツなどの果実に多く含まれるイメージがありますが、さつまいもやじゃがいも、ピーマンやブロッコリーなどにも豊富に含まれています。
健康や美容にとって重要とされているビタミンCは美容、美肌などに効果があり化粧水や美容液、パックなどに配合したものも多く、多くの女性にとって摂取が欠かせない栄養素でもあります。
さつまいもにはでんぷん質が多い為、通常熱に弱い性質をもつビタミンCも破壊される事無く摂取する事が出来、コラーゲンの合成やニキビの予防や症状改善、抗酸化作用による老化防止効果などが期待できます。
サプリメントやビタミン注射などもありますが、基本は日々の食生活からの摂取の上、不足するようであればこれらを活用するのが良いかと思います。
- コラーゲンの合成
- ニキビの予防や症状改善
- 抗酸化作用による老化防止効果
食品別ビタミンC含有量(100g辺り、mg) 食品別の栄養素含有量一覧 | ||
赤ピーマン 170mg | パセリ 120mg | レモン 100mg |
モロヘイヤ 65mg | いちご 62mg | キウイ 69mg |
ブロッコリー 120mg | キャベツ 41mg | じゃがいも 35mg |
のり 210mg | 玉ねぎ 8mg | アボカド 15mg |
きんかん 49mg | トマト 15mg | グレープフルーツ 36mg |
ビタミンeの抗酸化作用、活性酸素の除去!
さつまいもに多く含まれるビタミンEにはビタミンC同様に抗酸化作用があり、心筋、筋肉、肝臓など様々な部位に存在する栄養素です。
これら全身でビタミンEの働きである活性酸素を消去する効能によって美容効果や老化防止効果などが期待できます。
アーモンドやうなぎなどの食べ物や食材にもビタミンEは豊富に含まれており、ビタミンEやβカロテンなどと一緒に摂取する事でより効果を高める事が出来るので両者を豊富に含むさつまいもは理想的かも知れません。
ビタミンEを含む食品、食べ物。
- アーモンド
- うなぎな
- あん肝
- すじこ
ビタミンeの摂取による副作用は特に聞きませんが、不足すると筋肉の萎縮がみられるとされています。
カリウムはむくみ防止や過剰塩分の排泄効果が
カリウムは高血圧の予防効果がある栄養素であり、ミネラル分です。キュウリやなす、バナナ、ほうれん草など多くの食べ物や食品に含まれる栄養素でもあり、体内に余分な塩分の排泄に効果を発揮します。
その結果むくみの防止や予防、症状改善につながりますし、塩分排泄により高血圧の予防や改善なども効果があります。
血圧が高い時は塩分の取りすぎに注意!一日の摂取量と減塩による症状改善
体内ではカリウムとナトリウムの濃度差のバランスを保つ事が大切なので、カリウムの摂取によってこれらのバランスを保つことが可能になります。
尿量の増加や下痢、嘔吐、病気などでカリウム不足に陥ると、食欲不振や不整脈などに繋がりますので、通常時は日々の食事にカリウムを含有する食材や食べ物を取り入れ摂取する習慣が大切です。
- 納豆
- バナナ
- ほうれん草
- アボカド
ビタミンb6は代謝の促進効果が!不足や欠乏に注意
たんぱく質はアミノ酸の結合体である事は知られていますが、ビタミンb6はたんぱく質を分解しアミノ酸として他のアミノ酸の合成などを行う働き、効能を持ちます。
こうした働きが神経伝達物質の合成となりアドレナリンやドーパミンなどの脳内ホルモンの合成にもビタミンB6が必要になり、うつ病の予防や対策にも必要とされています。
不足すると食欲不振や成長不振などの症状が出ますので、特に成長期には摂取する事に注意を払う事が大切ですし、妊娠時につわりが酷いときなどもビタミンB6が不足している場合がありますので注意しましょう。
- にんにく
- ピスタチオ
- まぐろ
- ビーフジャーキー
- 鶏ひき肉
豊富な食物繊維が腸内環境を整え、便秘の解消へ
さつまいもは食物繊維が豊富である事で知られていますが水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も含んでいます。
特に多いのが不溶性食物繊維であり腸内で水分を含み便意を促進、排便を促す事から便秘の改善効果、解消効果が高く、発がん性物質の排泄スピードが上がる為に腸内の発ガン予防効果があると言われています。
また食物繊維は体内で消化されない為に、これら発ガン性のある物質を吸着し排便と共に体外へと排出する働きもありますので、近年増加している癌の予防にも習慣的に摂取したいのが食物繊維です。
多くの食品や食べ物に含まれており、不溶性食物繊維ではごぼうやかぼちゃ、野菜類や穀類などが挙げられます。日々の食事で自然と摂取出来る習慣が大切ですし、ダイエットや美肌などにもつながりますので女性は特に摂取習慣を持ちましょう。
さつまいもは栄養素が豊富!他にも多く含有する
上記で挙げたように多くの栄養素を含むさつまいもですが銅、葉酸、パントテン酸、モリブデン、ビタミンB1、マンガン、マグネシウム、ビオチンなど幅広い栄養素を含みますので、さつま芋は非常に栄養バランスの良い食べ物、食品であると言えるでしょう。
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まとめ
煮物や焼き芋、サラダ、離乳食、和え物など幅広いレシピにも対応するさつま芋は栄養素も豊富に含み、美容や健康に効果的な根菜類です。
日々の食生活に栄養バランスの良いさつま芋を取り入れる事は、健康維持、病気の予防、美容に繋がると言えるでしょう。
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