長芋はネバネバ成分が豊富で滋養強壮効果が高い事で知られ、人気の簡単レシピとしてグラタンやサラダ、味噌汁やとろろなどが挙げられ、低カロリーでありながら栄養成分豊富な食材です。
ミネラル類やビタミン類、消化酵素などが多く含まれている為、新陳代謝の促進やタンパク質の吸収促進効果、美肌やしっとり効果など美容やダイエットにも向いている働きが得られる事も長芋の特徴です。
それらの効果をうむカリウム、アミラーゼ(ジアスターゼ)、亜鉛や鉄など長芋に含まれている様々栄養成分の効果や効能、働きを以下でまとめて行きたいと思います。
長芋とは?
長芋、大和芋、山芋など似た物がありますがそれぞれ別種の芋になります。各芋の特徴としては、山芋は自然に生えている自然薯と呼ばれる芋であり強い粘りが特徴です。長芋は栽培されている芋でありシャキシャキの食感と軽めの粘りが特徴的な芋で短冊切りなどで食べる事も多いです。
また、大和芋は粘り気がとても強くとろろで食す事が多いなど、長芋、大和芋、山芋とそれぞれに特徴がありますので、気になる場合は食べ比べるなどしてみるのも楽しいかもしれません。
長芋は別名山のウナギとも言われ、豊富な栄養素で滋養強壮効果が高く薬用に生薬として利用されたりするほどである。
長芋を使った簡単なレシピとお料理
長芋や山芋系の食材は少し手間がかかる為敬遠されがちだがレシピは豊富で、ポイントさえ押さえれば簡単においしい長芋料理が可能。
是非ともレパートリーとして2つ3つのレシピは持っておきたい所でつくれぽやクックパッドなどを活用する事をおすすめしたい。
長芋のグラタンは基本のホワイトソースに鶏肉や豆腐、マカロニ、味噌や明太子などお好みの具材を合わせ豆腐とすりおろした長芋をよく混ぜてホワイトソース代わりにし焼きあげたり、細かく刻んだ長芋を入れたりと簡単に作れます。
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長芋を短冊切りにし梅ソースであえたり、サラダに混ぜるのも人気のレシピですし、定番中の定番のとろろにするのも良いでしょう。しかし長芋はネバネバ感が山芋や大和芋と比べると落ちるのでその辺の調整は必要になるでしょう。
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お好み焼きのつなぎやとろろ、磯辺揚げなど、何気に幅広いレシピを持つのも長芋の特徴です。
長芋の簡単な保存方法!冷蔵保存も冷凍保存も可能
長芋はそのままの形であれば新聞紙でくるみ冷暗所に保存する事で日持ちさせる事が可能です。購入時に切り分けられている場合は切り口の乾燥や変色を防ぐ為に空気に触れないようにピタッとラップして冷蔵庫で保存する事で長芋を10日程度持たせる事が可能になります。
冷凍保存の場合は長芋をすりおろし冷凍保存可能な袋に1回分や適量で小分けするなどして、薄く板状にして保存しておくと解凍が簡単に出来る様になりますので少し面倒ですがしっかりと行いましょう。
解凍は自然解凍がベストですが流水での解凍も特に問題はないですので、急ぎの時は良いかもしれません。冷凍保存時の保存期間は1か月程度を意識すればいいかと思います。
長芋は低カロリー?高カロリー?
長芋のカロリーは100g辺り108kcalでグリーンピース93kcal、水菜22kcal、蜂蜜294kcal、桃39kcal、キャベツ22kcal、アスパラガス23kcal、みかん44kcal、玉ねぎ37kcal、アボカド187kcal、豆腐55.9 kcal、トマト18.9 kcal、こんにゃく6.9 kcalなどと比較すると、やや高めのカロリーと言えます。
しかし消化酵素の働きや長芋に含まれる栄養成分を考えると低カロリー食品と言うよりも、栄養価の高く豊富な糖質を含む食材との側面が強いのではと考えます。
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長芋の旬はいつなのか?
基本的に冬が旬ですが、春の長芋は旨みが濃いと言われていますので4月5月辺りも非常に美味しく食す事が可能です。
長芋に含まれている栄養素とその働き
長芋は山薬とも呼ばれ皮を剥き根茎を乾燥させ生薬として、滋養強壮、胃の保護、整腸効果、止瀉、止渇作用があると言われ、漢方に使われるなど薬効も期待されます。
栄養面から見ても亜鉛やカリウム、鉄や、ビタミンBやC、アミラーゼ(ジアスターゼ)等の分解酵素、ビタミン類、ミネラル類が豊富に含まれているのが特徴で、これらの働きからくる健康面への影響はとても大きく栄養吸収促進や免疫力向上に役立ちます。
また、ネバネバ成分も豊富に含まれる長芋は粘膜保護にも高い効果を発揮します。これらの栄養成分と効能、それぞれの効果をみて行きたいと思います。
カリウムは体内の余分な塩分の排出や高血圧の予防効果が
カリウムは食事などで取りすぎた塩分の体外への排出を進める働きがあり適度な摂取を行うことは、高血圧の予防や動脈硬化の予防に効果があると言われています。
しかし、過剰に摂取しすぎるとそれはそれで悪影響を及ぼす事もありますので注意が必要です。
腎機能が低下している場合などはカリウムの排出が進まずに、体内過剰の状態に陥る場合もありますので注意しましょう。
バナナ、にんにく、ほうれん草、芽キャベツ、かぼちゃなどはカリウムを豊富に含みますので日頃の食生活に適度に取り入れるといいでしょう。
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ネバネバ成分は免疫力の向上効果
長芋のネバネバ成分は粘膜の保護や働きに作用するとも言われ、免疫力向上効果やドライアイ、胃炎、胃潰瘍などの胃粘膜の保護、風邪やインフルエンザなどのウイルス予防などに効果が期待されると言われています。
呼吸器の粘膜や花粉症の症状緩和などにもよい期待できる食品だとも言われています。
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デンプン分解酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)が豊富
長いもにはアミラーゼ(ジアスターゼ)が豊富に含まれており、これら分解酵素の働きによりデンプンやグリコーゲンの分解をすすめ消化を促進させます。膵液や唾液に含まれている消化酵素であり、それらの働きを補助する胃腸薬や消化剤等にも多く含まれている場合が多い。
まとめ
長芋は短冊切りで食べるイメージの強い食品でしたが、熱に弱い場合などを考えると利にかなった方法だと言う事が再認識できました。とろろなどにするには山芋や大和芋の方がむいているのかもしれませんが長芋でも特に問題はないですので、高価な自然薯(山芋)などよりも安価な長いもなどを利用するのもいいでしょう。
栄養面から見ても滋養強壮の効果は高く、他にも様々な効果が期待でする食品であると言えますし、風邪やインフルエンザの流行が起きやすい季節には摂取しておく事で日常の食生活の中からの予防が行えるでしょう。