ニラは栄養価が高く鉄分やビタミン、葉酸など妊婦に必須とも言える栄養素を豊富にかつバランスよく含有している食材です。また冷凍保存も可能で冷蔵保存も簡単に出来るため料理やレシピに採用する際も特に不便もなく使い勝手の良い食材として、野菜炒めやニラ玉、レバニラやキムチなどに使うにも便利です。
これらのレシピを日々の食生活に取り入れる事でニラに含まれる栄養成分の働きである疲労回復効果や滋養強壮効果、スタミナを向上させたり免疫力の向上など幅広き健康管理に活かす事が可能となります。
匂いがきつい所がややネックではありますが、その豊富な効能や働きを以下で確認して行きたいと思います。
ニラ(韮)とは?
にらはネギ属に属す緑黄色野菜でスタミナ食材としても広く認知され、レバニラや餃子、ニラ玉などの料理で使われる事の多い身近な食品でもあります。
独特の匂いを持ち食べる際は注意が必要ではあるが、この匂いの原因硫化アリル(アリシン)と呼ばれる成分が原因ではあるがビタミンB1の吸収を促進し、代謝の向上や免疫力の向上、疲労回復などの効果があるためニラの重要な効能を担っている成分でもある。
一般的にニラ(韮)と言うと青い物を思い浮かべるが、他にも黄ニラや花ニラなどの種類があり、種子は生薬として韮子(きゅうし)と呼ばれ腰痛、頻尿に効果があるとされており、葉は韮白(きゅうはく)と呼ばれ滋養強壮作用が高いと言われている。
どのような栽培方法で旬はいつなのか?
青にらの生産地として有名なのが高知県と栃木県であり4割り近い生産を2県で担っており、次いで茨城県、群馬県、宮崎県、福島県、北海道での生産が盛んである。
年間を通して食す事は可能ではあるが、春先がニラの旬とされておりこの時期の韮は柔らかくとても美味しい反面匂いの強い面ももっている。
妊婦中に食べる時の注意点と胎児への影響
にらは非常に栄養バランスの良い食材でもありますし、妊婦や胎児にとって重要なビタミン類やカルシウムや鉄分などのミネラル類を豊富に含んでおります。
なにより妊娠時に特に重要とされる葉酸(ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸)が豊富に含まれていますので、胎児の健全な発育の為にもしっかりと韮からの摂取を行って起きたい所であると言えるでしょう。
保存方法は?冷凍保存は可能なのか?
ニラは冷凍保存も冷蔵保存も簡単に出来る野菜です。冷凍時の多少の食感の変化などはありますが炒め物などにする際にはそれ程気にならないレベルですので問題ありません。
まず冷蔵保存時は軽く洗い細かくカットしてタッパーなどに水と一緒に入れて冷蔵しておけば保存可能です。そのままですとすぐに悪くなってしまいますので使い切るかこちらの方法で保存しておくといいでしょう。
また、冷凍保存時は同様に軽く洗った後に水気を良くきり細かくカットして保存用の袋に入れて冷凍するだけですので簡単です。使う際の事を考えて小分けし易いように考えて保存しておく事をおすすめします。
高カロリーなのか?低カロリーなのか?
にらに含まれるカロリーは100g辺り21kcal程度であり非常に低カロリーの食品と言えますし、長芋108kcal、グリーンピース93kcal、水菜22kcal、蜂蜜294kcal、桃39kcal、キャベツ22kcal、アスパラガス23kcal、みかん44kcal、玉ねぎ37kcal、アボカド187kcal、豆腐55.9 kcal、トマト18.9 kcal、こんにゃく6.9 kcalなどと比べてみてもかなり低カロリーの部類に入りますが、大量に食べる食材でもありませんのでカロリーの高低よりもニラ(韮)に含まれる栄養成分の働きや効能に重点を置くほうが良さそうです。
関連 : トマトの栄養の効能と効果!低カロリーでダイエット向き
ニラに含まれる栄養成分とそれらの効能と効果
ニラは非常に栄養価が高く栄養バランスのいい食材であり、健康や美容面でも重宝する食材とも言えるでしょう。しかし敬遠されがちな匂いがある為注意が必要ですが、味や栄養面で見れば積極的に日頃の食生活に取り入れて行きたい食材でもあります。
また、先にも述べていますが妊婦時の胎児の発育にも非常に有用な栄養成分が豊富なので、女性は知っておく事で今後役立つかもしてませんしレシピの一つもマスターしておくといいでしょう。
以下では韮の匂いの元でもある硫化アリルや鉄分、カリウムやカルシウムやビタミンなどの健康面や美容面に効果的な働きをみて行きたいと思います。
ニラ(韮)の匂い成分でもある硫化アリルは実は凄い
にらにはビタミンB1も豊富に含まれていますが、この硫化アリルはこのビタミンB1と結合し吸収を促進させる為代謝の向上や免疫機能を高める効果が高く、疲労回復にも有用な成分であると言われています。
にんにくなどもそうですが強い匂い成分は実は体にとっても健康面でも非常に良い効能を持ち様々な効果をうんでいますので、積極的に取りたい成分でもあります。
βカロテン(ビタミンA)は強い抗酸化作用で老化防止の働き
年齢と共に起こってくる老化の症状を抑えるのに役立つのが抗酸化作用のある栄養成分の摂取や食材をしっかりと取ることですが、にらにはこの抗酸化作用の高いβカロテンが豊富に含まれています。
このβカロテンは体内でビタミンAへと変化するとされており人体の各部位の健康維持や免疫力の向上、癌予防や動脈硬化、生活習慣病の予防など実に多くの効能を持つといわれています。
美容面でも健康面からも是非とも摂取して置きたい栄養素と言えるでしょう。
関連 : 水菜の栄養成分と人気のレシピ!実は豊富なビタミンCやβカロテン
ビタミンB1は疲労回復などのスタミナ効果
硫化アリルの項目でもふれましたがビタミンB1は精力増強の効果が高い栄養成分でもあります。スタミナ源や疲労回復の効能をえる方法としてビタミンB1を含むにらを食べることは硫化アリルの働きなどを考えても理にかなっており最適だと言えるでしょう。
カリウムは利尿作用で体内の余分な塩分の排出効果
塩分を適度に取る事は生命にとって重要であり健康面でも必須と言えますが過剰に塩分を取りすぎてしまうのは様々な病気の原因となると言われています。
この状態を緩和改善するのがカリウムであり過剰に取りすぎた塩分の排泄を進める作用がありますので、高塩分の食事を日頃から行っている場合は一緒にカリウムを豊富に含む食材を食べることをおすすめします。
ただしカリウムの過剰摂取も注意した上で適度な摂取を心がけましょう。
関連 : ブルーチーズの効能とカビの種類
ニラを使ったレシピや料理
ニラ料理でパッと思いつく料理はレバニラやにら玉などがありますが、他にも餃子やキムチ、チヂミやスープ、おひたしや野菜炒めなどにもにらが入っている場合が多く結構幅広い料理で使われている食材でもあります。
栄養面や疲労回復効果が高いこともありますし少量でもこれらの効能が得られる食材としてレシピに取り入れる事は必然でもありますし、レバーや卵などとの相性は味の面からも栄養面からも理にかなっているところが多く、互いの栄養素の働きの相乗効果をうむものでもあります。
強い匂いがネックとなる場合もありますが日頃の食生活に取り入れて行き、にらが旬を迎える3月や4月などにはやわらかい食感を楽しむのもいいでしょう。
関連 : しょうが(生姜)の効能と効果的なレシピ
まとめ
ニラ(韮)は栄養バランスが良く健康面でもとてもいい食材である事が再認識できましたし、カロリーも低く代謝効果もあるためダイエットの際には疲労回復効果などとあわせても最適な食材であると言えるでしょう。
大量に食べる事は少ないですが、適度に摂取しその豊富な効能を享受するのもいいかもしれません。