塩分は不足しても取りすぎても問題が起きる為に一日の摂取量を適切に守り意識しながらの食生活を送る事が大切です。頭痛や下痢、むくみやめまい、眠気などの症状が現われたり、高血圧や動脈硬化や生活習慣病などの深刻な病気の発症につながりますので日頃の食生活を見直し、適切な塩分の摂取量を意識し守る事をおすすめします。
しかし、塩分は生きて行く上で必要な物でもありますので過剰に過敏になり過ぎると塩分不足に陥り、体調不良や悪化、日常的なだるさや倦怠感などに悩まされる事にもなりますので注意が必要です。
塩分を多く含む食品や食べ物、逆に塩分を体外に排出する効果のある食材や食品、また厚生労働省から発表されている一日辺りの適切な塩分の摂取量は以下で述べていますので確認して、今後の食事の際の塩分の摂取に役立てましょう。
一日辺りの適切な塩分の摂取量は?
厚生労働省の発表によると日本人のナトリウム摂取量の目標量は男性8.0g、女性7.0gが最適とされています。少し前までは0.5程度多かったのですが2015年の更新時に若干低い数値に変更されていますので注意しましょう。
県別や都道府県別で考えると地域によっても必要な塩分量は違ってきますので詳細は一度調べてみる事をおすすめしますが、暑い地域に住んでおり発汗が多かったり運動量が多い場合などは塩分も多く必要になってきますので生活習慣や地域、年齢や基礎代謝など自身の体調などを考慮した上での摂取を行う事も重要です。
高血圧や脳血管疾患、心疾患や胃がん、生活習慣病などのリスクが高まりますので、必要量を意識し適切な塩分(ナトリウム)量を最低量と過剰摂取を超えないように摂取するといいでしょう。
- 男性8.0g
- 女性7.0g
塩分不足を原因とする症状!食塩の摂取不足も取りすぎも問題に
よく塩分の取り過ぎは健康に悪いと言われていますが、塩分が不足する事も同じく健康を害する事を再確認しておく必要があるでしょう。
これを知らないと塩分不足による症状が現われていても気が付かず、慢性的に症状に苦しめられる事にもなりかねますので立ちくらみ、めまい、息切れ、動悸、食欲不振、低血圧、アトピー、冷え症、無気力感、下痢、便秘などの症状が慢性的に起こる場合は塩分が足りていない場合もあるので注意が必要です。
また塩分不足時は体内の塩分濃度を調整する為に体が汗や尿からの塩分(ナトリウム)の排出を制限、調整する変化が起こり、体内の塩分濃度のバランスを取る働きがありますが、症状改善には適度な塩分の摂取が必要である事を確認しておきましょう。
- めまい
- 立ちくらみ
- 息切れ
- 動悸
- 食欲不振
- 冷え症
- 下痢
塩分の多い食品や料理!高血圧時は減塩レシピ、塩分過多に注意
今回は塩分を取り過ぎたときの対処法が中心ですので塩分を多く含む食品や料理、レシピや食べ物を確認しておきたいと思います。
塩分は料理には必須の成分であり味の決め手となる事もありますので欠かせない物といえますが、食べ物によっては高塩分のものも多く日頃からこういった食品を食べる習慣を持っていると塩分の過剰摂取になりやすいので気をつけましょう。
特に塩分濃度が高い事で有名なのが味噌汁や塩、醤油などは調味料として塩分が高濃度で含まれていますので使用の際は注意が必要ですが、適度に摂取する際は簡単に塩分を取れる方法とも言えます。
魚の塩焼きや梅干し、オイスターソースや生ハムも塩分が多く含まれている事で知られ、特に長期熟成させる物や長期保存の為に塩を多様している場合がありますので気をつける事が大切です。
ファーストフードやラーメンなども高塩分の食べ物として有名ですし、お酒のおつまみなども味の濃い物も多いですので少し控えめにする事も重要ですが、これらは日常の中で頻繁に食べる機会の多い食べ物でもありますので食べた時の対処法や効果的な食事内容を以下で確認して行きましょう。
- ラーメン
- 醤油
- 味噌
- 生ハム
- 梅干し
- ファーストフード
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塩分を取りすぎた時の症状と対処方法
塩分の取りすぎが如何に危険で健康を害するかは既に述べていますが、動脈硬化や生活習慣病など深刻な事態につながる症状や頭痛や下痢、肥満や太る体質、慢性的なむくみなどの悩ましい症状など様々な形で現われてきます。
また、過剰に摂取したナトリウム(塩分)排出の為に腎臓に大きな負担がかかり腎臓疾患や異常などが起きてしまう場合があり、それらが起因となって他の病気の併発なども考えられますので大変危険であるとも言えるでしょう。
水分を多く取り塩分の排出を進めたり、取り過ぎたら以下で説明する食品や食事をとり体内の過剰な塩分の排出に努めるように心がけましょう。
- 腎臓疾患
- 動脈硬化
- 生活習慣病
- 頭痛
- 下痢
- むくみ
これらの症状は塩分取りすぎのシグナル!見逃さない様に注意が必要!!
塩分の取り過ぎでおきる症状は頭痛、下痢、むくみ、だるさ、倦怠感、高血圧、血流悪化、腎臓機能の低下などがあげられます。高血圧などは様々な病気や身体への負担をしいる事になりますので可能であれば避けたい症状の一つです。
特に下半身のむくみは女性にとって悩ましい所でもある物で、放置する事でセルライトと言う強敵となってダイエットの邪魔をするでしょうし、血流が悪くなり老化の原因となりますので美容や美肌の面で考えてもいい事は一つもありません。
これらの原因となる塩分の過剰摂取は過剰塩分の尿からの排泄が重要な対処方法ですので、利尿作用のある食品を食べたり水分を多く摂取し排尿を促進させたり、発汗による体内塩分の調節などを行いましょう。
- セルライト
- 肥満
- 血流悪化
- 高血圧
- 倦怠感
- 腎臓機能の低下
解消に効果的な食べ物や食品!減塩レシピを毎日の食事へ
塩分の排出に効果的な栄養成分はカルシウム、カリウム、マグネシウムの3種が特に重要とされています。
このミネラル類が豊富に含まれる食品や食べ物を摂取する事で体内の塩分の排出が進み、適度なバランスが保たれるようになりますので日常的に食べる習慣を付け塩分過剰の状態に陥らないように週感づけるといいでしょう。
昆布、わかめ、ひじき、きのこ類、大豆、あずき、きな粉、アーモンド、ごま、くるみ、バナナ、プルーン、きゅうり、なす、スイカ、メロン、アジ、いわし、こんぶ、りんご、春菊、むぎ茶、ピスタチオ、玉ねぎ、ホウレン草、しゅんぎく、イモ類など実に多くの食材が排出効果を持っていますので幅広く食事に取り入れる事をおすすめします。
また、食物繊維が豊富な食べ物も塩分排出効果がありますのでワカメ、ごぼう、こんにゃくなども最適な食材です。
また合わせて水分を多く摂取することで体内の塩分を水分と一緒に尿で排出してくれますのでカルシウム、カリウム、マグネシウム、食物繊維を豊富に含む食品や食事を行いつつ水分の摂取も意識するとより効果的です。
- カルシウム、カリウム、マグネシウム
- 海藻類(昆布、わかめ、ひじき)
- 豆類(大豆、あずき、きな粉、アーモンド、ごま、くるみ)
- きのこ類
- 果実類(バナナ、プルーン)
- 魚類(アジ、イワシ)
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まとめ
塩分の取り過ぎは健康を害する原因となる場合が多く、様々な病気や症状を引き起こす危険な状態です。これらを予防する為にも日頃の食事に気をつけ過剰摂取にならないようにする事はもちろんの事、多くとりすぎた場合には体内の塩分を適切に排出する食事を心がけたり、食材の摂取を積極的に行い病気を未然に防ぐように心がけましょう。
しかし、塩分は不足しても問題がありますので必要量の摂取を意識することで体調管理を行う事が大切だと言えるでしょう。
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