きゅうりはウリ科キュウリ属の野菜で低カロリーでレシピも豊富、酢の物や漬物に浅漬けは作り方も簡単で人気の定番料理です。きゅうりは夏野菜で主に夏に収穫され旬ではあるが年間を通して生産される食材でダイエット効果や利尿作用やむくみなどに効能があるとされている。
きゅうりは殆どが水分で出来ているのが特徴で他の栄養素の含有量は少ないもののカリウム、カロチン、ビタミンCが含まれており、これらの栄養価の効能もチェックしておきたい所。また、料理方法やレシピが豊富な所も人気食材足る所以であり、好き嫌いやアレルギー反応なども少ない事から無難な食材とも言えるだろう。
家紋の木瓜紋や神紋が木瓜である八坂神社などキュウリを由来とした家紋や紋、印として扱った物は多く古くから食され親しまれてきた食材である事や、江戸時代には徳川家の家紋である葵の御紋にキュウリの切り口が似ている事から食べるのは不敬とされ、キュウリの輪切りは慎まれていた事もあるなど、調べるとたくさんのエピソードや歴史を発見できそうな食品でもある。
キュウリとは?
胡瓜(きゅうり)は夏野菜の一つとされ代表的な存在であり人気の食材でサラダや漬物、酢の物や和え物などは定番中のきゅうりのレシピでピクルスやオイキムチなどもきゅうりを使った料理の一つである。
夏野菜とされては居る物のキュウリは収穫時期で冬春キュウリと夏秋キュウリに分類され、年間を通して食べる事が可能な食品でもあり、身近な存在である事はこれまでの食生活で感じている事でしょう。
因みにきゅうりの生産量が上位都道府県は全国平均が22トン程度の所、宮崎県、群馬県が100トン程度の生産量で次いで高知県や埼玉県が70トンほどの生産量で上位を占めているため、日頃食しているきゅうりの多くや外食産業などで流通しているものの多くはこれらの上位の都道府県で生産されたものが多いだろう。
歴史的観点から見てみるととても古くから食されている食材の一つでもあり、紀元前4000年前にはメソポタミアでも栽培されていたと言われておりインドやギリシア、エジプトでも栽培されるようになりその後世界に広まって行ったのではとされている。
人気で簡単、きゅうりを使ったレシピは豊富
きゅうりを使った料理は実に簡単な物が多く漬物や和え物だけでなく炒め物やサラダなど幅広いレシピに対応でき、お弁当も等にもちょっと添えたりすると夏場の水分補給にいいですが、豊富な水分量から傷みやすい野菜でもありますので注意が必要です。
しょうがやトマト、梅干しやしょうゆ、紫蘇やツナやカニカマなどと和えたり、酢の物や昆布茶や白だし、めんつゆや浅漬けの素を活用して浅漬けなどの食べ方があります。
また、甘酢やピリ辛で中華風の味付け、ポテトサラダやマヨネーズと和えたりと簡単に幅広い味わいを楽しめるのもきゅうりのいい所で、お気に入りの簡単レシピをマスターしておくととても便利です。
ただし長期保存や日持ちが難しい食材でもありますので、賞味期限などに注意しながら食べるようにしましょう。
胡瓜(キュウリ)の保存方法
キュウリは水分が多いので傷みやすい野菜の一つです。最適な保存温度は10℃前後と言われており冷暗所で風通しのいい場所に保管、保存するのが望ましいといわれています。
また、冷やし過ぎる事で低温障害を起こし鮮度低下が進む特徴がありますので冷蔵庫での保存には注意が必要ですし、特に夏は食品が傷みやすい季節でもありますので気をつけつつ早めに調理し食べる事をおすすめします。
キュウリは90%以上が水分!栄養素は少量で低カロリー
きゅうりはその殆どが水分で出来ている事はすでに延べましたが90%以上が水分で低カロリーのダイエット向きの食材です。
100g辺りのカロリーは14kcal程度で玉ねぎ100gで37kcal、アボカドは100gで187kcal、豆腐100gで55.9 kcal、トマト100gで18.9 kcal、こんにゃく100gで6.9 kcalなどと比べてもとても低カロリーの食材である事が理解できます。
美容効果やダイエット効果、利尿症やむくみの改善などの効果が得られるきゅうりは、消化にも優れ暑さで食欲の落ちやすい夏場にはさっぱりと食べ易くて水分補給も行えるベストマッチなのがきゅうりのいい所です。
少ないながらも含まれる栄養成分の効能や効果を以下でまとめていきます。
食品別カロリー量(100g辺り、kcal) 食品別の栄養素含有量一覧 | ||
パセリ 44kcal | にら 21kcal | 長芋 65kcal |
グリーンピース 93kcal | 水菜 22kcal | 蜂蜜 294kcal |
桃 39kcal | キャベツ 22kcal | アスパラガス 23kcal |
みかん 44kcal | 玉ねぎ 37kcal | アボカド 187kcal |
豆腐 55.9kcal | トマト 18.9kcal | こんにゃく 6.9kcal |
カリウムは高血圧やむくみの改善に効果あり
きゅうりに含まれるカリウムは夏野菜に多く見られる夏バテ防止の効果が得られる栄養素でもあります。食べる事で水分補給にもなりますし、利尿作用で取り過ぎた塩分の排出にも役立ちますので健康管理にも大きな効果の得られる食材と言えるでしょう。
血圧が高い時は塩分の取りすぎに注意!一日の摂取量と減塩による症状改善
通常余分なカリウムは体外にほぼ排出されますが、腎機能が低下している時にカリウムを多くとってしまうと過剰摂取になり不整脈などの症状が出る場合もありますので注意が必要ですのでキュウリを食べる際は注意しましょう。
カロテンは抗酸化作用や免疫力向上の効能が
カロテンには、β(ベータ)、α(アルファ)、γ(ガンマ)などの種類がありそれぞれの働きで健康に効果的な栄養素と言われています。緑黄色野菜に多く含まれ人参やカボチャなどにも多く含まれており、活性酸素や過酸化脂質を除去、がんや老化防止、抗酸化作用による老化防止、肌、髪、爪、目の粘膜を健康維持に効果的とされています。
また、カロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変換されるので皮膚や粘膜の保持、免疫力向上などの効果も期待できる栄養素でもありますので、夏の暑い日差しで痛んだ皮膚や粘膜を守り修復などの効果が期待出来る食材とも言えるでしょう。
ビタミンCは免疫力の向上や美容効果が高い
ビタミンCは健康に効果的な栄養素として広く知られていますが、酸化防止や美容・美肌効果、免疫機能の強化向上による病気予防など実に多くの働きをする栄養成分です。
野菜や果実に多く含まれておりレモンやいちご、赤ピーマンやモロヘイヤなどがビタミンCを多く含んでいますが、サプリメントや飲料などからも簡単に摂取可能ですので健康管理や免疫向上の為にも日頃からの摂取を心がけましょう。
食品別ビタミンC含有量(100g辺り、mg) 食品別の栄養素含有量一覧 | ||
赤ピーマン 170mg | パセリ 120mg | レモン 100mg |
モロヘイヤ 65mg | いちご 62mg | キウイ 69mg |
ブロッコリー 120mg | キャベツ 41mg | じゃがいも 35mg |
のり 210mg | 玉ねぎ 8mg | アボカド 15mg |
きんかん 49mg | トマト 15mg | グレープフルーツ 36mg |
まとめ
きゅうりはお手軽で身近な食品として幅広いレシピや料理に対応できる便利な食材ですし、夏場に必要な栄養素や含有される豊富な水分によって夏バテ防止やむくみの改善などの効果を期待できる為積極的に食べる事がすすめられる食品と言えるでしょう。
もちろん夏場だけに限らずに年間を通して食べる事も可能ですし、料理方法も簡単ですのでサラダやお漬物などで日頃から食べる習慣を持つ事をおすすめします。