オクラはネバネバが特徴的で軽く茹でて小口切りし醤油や鰹節で食べたり天ぷらも定番の食べ方です。納豆や山芋と同様に独特の粘り気を持つペクチンなどの食物繊維やムチンと呼ばれるタンパク質を含み、健康に非常に良い食材でもあります。
レシピをイメージし辛く調理や料理への使い勝手が難点ですが、煮物やスープ、炒めたり酢のものや和えものにしたりと幅広いレシピに対応できるのがオクラでもあります。
そんなオクラに含まれる栄養価と調理法、加熱のポイントや旬の時期など、オクラに関する豆知識を確認して行きましょう。
オクラに含まれる栄養価と効能
オクラには様々な栄養成分が含まれており栄養価の高い食材です。特に注目すべき栄養素はオクラ独特のネバネバ成分であるペクチンとムチンですが、この2つ以外にも様々な栄養成分を含みますしそれぞれの働きが非常に良い効果を持つ所がオクラのいいところでもあります。
またレシピも簡単で軽く茹でてササッと味付けすれば食べられる点からか、一部の人には非常に人気の高いおかずでもあります。
そうしたオクラに含まれる栄養成分とそれぞれの効能を確認して行きたいと思います。
オクラの効能の前に確認!オクラの旬は?カロリー量は?
オクラは夏の時期が旬とされています。主に8月から9月が食べ頃であり、この時に起きやすい夏ばての予防に効果的な働きをする栄養成分を豊富に含む食品です。
夏が旬の食べ物は体温を下げる効果が高かったり、暑さに負けない夏バテ防止の効果が高い野菜や果実が多いですが、このオクラも同様の働きをもつ野菜になります。
またオクラのカロリーは100g辺りで30kcalと低カロリーであり、以下で説明するオクラの効能や健康効果を考えると夏場のみならず年間を通して食したい食材でもあります。
この夏を元気に乗り切るためにもオクラに含まれる栄養成分にはどのような働きがあるかを確認して行きましょう。
オクラのネバネバ正体はペクチンその働きとは?!
ペクチンはレモンやライム、りんごやみかんなどの果実類、柑橘類に多く含まれる多糖類でありオクラにも豊富に含まれている成分です。
ペクチンは食物繊維の一種であり水溶性の物と不溶性の物がありますが、オクラに含まれているペクチンは水溶性の食物繊維になります。
この水溶性の食物繊維であるペクチンにはコレステロール値や血糖値、血圧の低下、便秘の改善や下痢の症状解消、、動脈硬化、糖尿病など様々な病気の予防に役立つ効能があります。
ジャムなどを作る際に果実がゲル化しますがこれはペクチンの働きでありゼリー状になる特徴を持っています。こうした特徴からペクチンが体内に入ると糖質や脂質の吸収を抑制する働きを持ちますので、ダイエットや糖尿病に効果があるとされています。
ムチンの効能は?唾液や胃液、涙にも含まれる成分
ムチンは体内に存在する成分であり納豆やモロヘイヤなども豊富に含まる食品として知られています。
このムチンは胃の粘膜の保護や肝機能、腎機能を向上させる効能を持ちますので、これらの機能が低下しやすい夏場には特に必要な成分でもあります。
ネバネバ成分を含む食品は総じて健康に言いといわれますが、このムチンは免疫力を向上、疲労回復する働きもありますので里芋、山芋、なめこなどの豊富にムチンを含む食品を食べる習慣をおすすめします。
また、涙にもムチンが含まれますのでそうした点から目薬によってムチンの分泌を促進させる事でドライアイの症状を和らげたり予防するなどの効果もありますので、ムチンを含む食品を摂取する事でも目への良い効果があると言われています。
またムチンは熱に弱いタンパク質分解酵素を含みますので、オクラを茹でる際は短時間に収まるように注意しましょう。
豊富なビタミンCは美容や健康に取って重要
ビタミンCは果実に多く含まれている印象が強いですがオクラにも豊富に含まれて居ます。ビタミンCは風邪や口内炎、肌荒れの予防に効果が高いと言われ、美容液やビタミンC誘導体化粧水なども最近注目を集めています。
このやビタミンC誘導体化粧水は女性の悩みでも特に気になるお肌の問題であるニキビ、ニキビ跡、美白などの美肌効果があるといわれるほどで、ビタミンCがこうした効能を持つ事による効能が高いと言われています。
レモンやグレープフルーツなどに多く含まれるビタミンCですが、夏場の夏バテ防止にペクチンやムチンと共に豊富に摂取出来るオクラは最適な食材とも言えるでしょう。
βカロチン、カリウム、葉酸も含むバランスの良い栄養価を持つ
オクラに含まれているβカロテンはモロヘイヤや人参、パセリなどに豊富に含まれる栄養素で、摂取後に体内でビタミンAに変換し粘膜や皮膚、免疫機能保つ効果を持つほか、視力の維持等の効能を持つ栄養素です。
またカリウムは体内の余分な塩分の排出に効果を持ちますので、塩分過剰になりやすい食生活を送っている場合には必須といえる栄養素でもありますし、葉酸は特に妊娠初期の胎児の発育に重要な栄養素と言われている栄養素です。
オクラのゆで方と茹で時間!下処理の簡単な方法とは?
オクラを食べる際に気をつけたいのが下処理の方法です。オクラは生でも食べられますが茹でて食べる際には彩を良くする為にも短い産毛状の毛の下処理として一つまみの塩でオクラを軽く揉む塩もみを行う事で産毛も取れますし茹でた際の彩りも鮮やかのなります。
また、茹で時間は1分半から2分ほどで問題ありませんのでゆで過ぎに注意しつつ好みの食感になるように調整しましょう。
まとめ
オクラは食べ始めると独特の食感とネバネバ感がたまりませんし、調理の簡単さに豊富な栄養素で美味しく食べながら健康に良いお勧めの食材です。
特に旬を迎える夏場には夏の暑さからの疲れや夏バテ状態に近くなっていたり胃腸の弱りを感じる事も多いですので、そんな時はオクラパワーで乗り切りましょう。