小麦、強力粉(二等)の栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。
小麦、強力粉(二等)にはセレン、モリブデン、銅、パントテン酸、マンガン、食物繊維、ビタミンB1、亜鉛、リン、マグネシウム、などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。
セレンは必須ミネラルのひとつで抗酸化反応に関わる酵素やたんぱく質を構成する栄養素ですし、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用に間接的にかかわり美容効果も期待されるミネラルです。
また、モリブデンは大豆加工品やナッツ類に多く含まれる吸収率が高いミネラルで、取り過ぎたことによる過剰摂取などの症状はほぼ無いとされていますし、体内には肝臓、腎臓、副腎に多いミネラルで約9mg程度存在する微量ミネラルのひとつです。
銅は小腸で吸収されて肝臓に蓄積され、銅含有酵素として幅広い効能をもち赤血球や白血球の成長にかかわりますし、パントテン酸はビタミンB5というビタミンB群の1つでニキビ、肌荒れ対策に有効で糖質や脂質の代謝など美容面に効果を持ちます。
マンガンを取りすぎたことによる過剰症はほとんどないミネラルで、土壌に多く含まれお茶、穀物、種実などの植物性の食べ物に多く含まれる栄養素ですし、これらの働きをもつ栄養素を含む小麦、強力粉(二等)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
小麦、強力粉(二等)の栄養素の含有量の一覧
小麦、強力粉(二等)にはセレン、モリブデン、銅、パントテン酸、マンガン、食物繊維、ビタミンB1、亜鉛、リン、マグネシウム、が含まれますが、セレンは尿の排出で体内調整され欠乏すると貧血や関節痛などの症状が出るとされていますし、土壌に多く含まれますので日本国内の土壌で育つ食品にはセレンが豊富に含まれるので不足する心配はあまりないと言われている栄養素です。
また、貧血対策には葉酸、ビタミンB12などのビタミン類や鉄、マグネシウム、コバルト、モリブデンなどのミネラルも関与するとされていますし、モリブデンはプリン体を尿酸に分解する働きをもち不足したことによる症状はほぼ無いとされますが頭痛、夜盲症、貧血などにつながることもあるともされ、小麦、強力粉(二等)も多くの割合で含まれています。
銅は肝臓で貯蔵され、乳児の成長や骨の強化に重要な役割をもつミネラルで、鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す役割がありますし、代謝に役立つ酵素のうち実に100種類以上がパントテン酸なしには作られないものとなっていて、吸収されやすいビタミン類の一種で不足すると免疫力が低下します。
さらに、マンガンは摂取量のほとんどが胆液や膵液として消化管へと排出されていきますし、アマランサス、イタヤ貝、ずいき、くり、油揚げ、あおのり、しょうが、たくあん漬け、干し柿などの食べ物に多く含まれます。
こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01021 |
ジャンル | こむぎ 強力粉 |
食品名 | 二等 |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 367 kcal |
kJ | 1536 kJ |
水分 | 14.5 g |
たんぱく質 | 12.4 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 11.4 g |
脂質 | 2.1 g |
トリアシルグリセロール当量 | 1.8 g |
炭水化物 | 70.5 g |
灰分 | 0.5 g |
無機質 | |
ナトリウム | 2 mg |
カリウム | 100 mg |
カルシウム | 25 mg |
マグネシウム | 36 mg |
リン | 100 mg |
鉄 | 1.2 mg |
亜鉛 | 1.0 mg |
銅 | 0.19 mg |
マンガン | 0.58 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 49 μg |
クロム | 1 μg |
モリブデン | 30 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 0 μg |
A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
A β-カロテン当量 | 0 μg |
A レチノール当量 | 0 μg |
D | 0 μg |
E α-トコフェノール | 0.5 mg |
E β-トコフェノール | 0.2 mg |
E γ-トコフェノール | 0 mg |
E δ-トコフェノール | 0 mg |
K | 0 μg |
B1 | 0.15 mg |
B2 | 0.05 mg |
ナイアシン | 1.3 mg |
B6 | 0.08 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 18 μg |
パントテン酸 | 0.93 mg |
ビオチン | 2.6 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 0.48 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.19 g |
多価不飽和脂肪酸 | 1.07 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 1.2 g |
不溶性 | 1.6 g |
総量 | 2.8 g |
食塩相当量 | 0 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
小麦、強力粉(二等)の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | セレン |
2位 | モリブデン |
3位 | 銅 |
4位 | パントテン酸 |
5位 | マンガン |
6位 | 食物繊維 |
7位 | ビタミンB1 |
8位 | 亜鉛 |
9位 | リン |
10位 | マグネシウム |
セレンには血液サラサラ効果や血行促進効果がある
セレンは必須ミネラルのひとつで抗酸化反応に関わる酵素やたんぱく質を構成する栄養素で、同じく抗酸化作用をもつ栄養素のビタミンEと一緒に摂ることでより効果が高まります。
抗酸化作用をもつ酵素の構成物質でもありますので、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用に間接的にかかわりますし美容効果も期待されるミネラルで、過酸化物質の分解に働き、動脈硬化や発ガンを抑制する効果をもつ栄養素です。
セレンはたんぱく質に結合しており幅広い食材に含まれるミネラルで、アンキモやレンズ豆などに多く含まれますが、サプリメントでの摂取時は過剰摂取に注意が必要で、過剰摂取では抜け毛や爪の変形などの症状が現われます。
活性酸素の抑制に効果を持ちますので活性酸素による細胞の酸化を予防し老化防止などにつながりますし、魚介、肉、豆類に多く含まれるますので幅広い食品からの摂取を心がけましょう。
モリブデンは吸収率が高いミネラル
モリブデンは赤血球などに結合し全身に運搬される栄養素で、糖質や脂質の代謝を高める酵素の構成物質で、肝臓、腎臓、副腎に多く存在し吸収率がとても高く、尿中で排出され体内濃度は一定に保たれています。
大豆加工品やナッツ類に多く含まれますし吸収率の高いミネラルですしが、取り過ぎたことによる過剰摂取などの症状はほぼ無いとされ、貧血対策に効果的とされる栄養素には、葉酸、ビタミンB12などのビタミン類や鉄、マグネシウム、コバルト、モリブデンなどのミネラルも関与するとされていますが、小麦、強力粉(二等)にはモリブデンの含有割合が高く含有量も多めです。
モリブデンは体内に約9mgほど存在する微量ミネラルのひとつで、プリン体を尿酸に分解する働きをもち不足したことによる症状はほぼ無いとされますが、頭痛、夜盲症、貧血などにつながることもあるとされています。
米、そばなどの穀類や、大豆、えんどう豆などの大豆類や豆腐、納豆などの大豆製品、レバーや乳製品などに多く含まれるミネラルですので、これら穀類や大豆類の摂取を心がけましょう。
小麦、強力粉(二等)には他の栄養素も豊富に含まれる
小麦、強力粉(二等)にはこれらの栄養素以外にも銅、パントテン酸、マンガン、食物繊維、ビタミンB1、亜鉛、リン、マグネシウム、などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。