小麦たんぱく(ペースト状)は小麦から取れるタンパク質でペースト状にすることで小麦たんぱく(粒状)と比較するとナトリウムが摂取基準量に対する含有比率が高くなっています。
加工状態や食品の状態によって若干の栄養素の含有量の変動がありますが、以下では小麦たんぱく(ペースト状)の栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。
小麦たんぱく(ペースト状)にはマンガン、銅、ナトリウム、亜鉛、鉄、ビタミンE、ナイアシン、リン、マグネシウム、ビタミンB1などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。
マンガンは小麦たんぱく(粒状)にも多い割合で含まれており、吸収率が少ないものの必要量も少ないので不足の心配は少ない栄養素で、体内には少量しか存在せず、その量は12~20mg程度と言われています。
銅は鉄分の働きを補助する役割があり、貧血予防、免疫力向上、動脈硬化の予防、成長促進、髪や肌の健康を保つ効果をもつミネラルで、銅を取りすぎたことによる過剰症はほぼなしとされていますし、ナトリウムは小腸上部から吸収され、細胞外液量の維持や体液の浸透圧を正常に維持するミネラルです。
取りすぎると高血圧などにつながるとも言われますので注意が必要で、普段食すことの多い食塩は99%以上が塩化ナトリウムの場合が多いので、他のミネラルなどを含む自然塩などの活用も検討するといいでしょう。
亜鉛はこどもの成長期にも重要なミネラルで成長促進効果や細胞の生成に関わる働きを持つなど、これらの働きをもつ栄養素を含む小麦たんぱく(ペースト状)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
小麦たんぱく(ペースト状)の栄養素の含有量の一覧
小麦たんぱく(ペースト状)にはマンガン、銅、ナトリウム、亜鉛、鉄、ビタミンE、ナイアシン、リン、マグネシウム、ビタミンB1が含まれますが、マンガンは骨に最も多く含まれる成分で、カルシウムやマグネシウムなどを同様に骨の強化に役立つミネラルです。
そのため、成長期の子供にはしっかりと摂取させておきたいミネラルのひとつですし、次に比率の高い銅は赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり、骨の形成を助ける効果がありますので、マンガンとの摂取でより高い効果が期待されます。
次に高い比率のナトリウムは、粒状ではやや低い数値ですがペースト状になることで高まっており、効能としては細胞外液量を維持などが挙げられますし、海水を元に製造された粗製塩では不純物なども含まれており味わいに丸みがある、他のミネラル分を含むなどの特徴があり、ほぼ塩化ナトリウムの食塩などとの違いも多くあるなど、こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01073 |
ジャンル | 小麦たんぱく |
食品名 | ペースト状 |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 159 kcal |
kJ | 665 kJ |
水分 | 66.0 g |
たんぱく質 | 25.0 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 0 g |
脂質 | 4.1 g |
トリアシルグリセロール当量 | 0 g |
炭水化物 | 3.9 g |
灰分 | 1.0 g |
無機質 | |
ナトリウム | 230 mg |
カリウム | 39 mg |
カルシウム | 30 mg |
マグネシウム | 54 mg |
リン | 160 mg |
鉄 | 3.0 mg |
亜鉛 | 2.4 mg |
銅 | 0.36 mg |
マンガン | 1.57 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 0 μg |
クロム | 0 μg |
モリブデン | 0 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 6 μg |
A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
A β-カロテン当量 | 6 μg |
A レチノール当量 | 1 μg |
D | 0 μg |
E α-トコフェノール | 1.7 mg |
E β-トコフェノール | 1.1 mg |
E γ-トコフェノール | 0.4 mg |
E δ-トコフェノール | 0.1 mg |
K | 0 μg |
B1 | 0.20 mg |
B2 | 0.03 mg |
ナイアシン | 2.7 mg |
B6 | 0.04 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 17 μg |
パントテン酸 | 0.45 mg |
ビオチン | 0 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 0 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 0 g |
不溶性 | 0.5 g |
総量 | 0.5 g |
食塩相当量 | 0.6 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
小麦たんぱく(ペースト状)の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | マンガン |
2位 | 銅 |
3位 | ナトリウム |
4位 | 亜鉛 |
5位 | 鉄 |
6位 | ビタミンE |
7位 | ナイアシン |
8位 | リン |
9位 | マグネシウム |
10位 | ビタミンB1 |
マンガンは骨の発育に重要な役割をもつミネラル
マンガンは吸収率が少ないものの必要量も少ないので不足の心配は少ない栄養素で、骨に最も多く含まれる成分でカルシウムやマグネシウムなどを同様に骨の強化に役立つミネラルです
骨の成長は成長期の子供にとってはとても重要なことですので、この成長を健全に行なう為にはマンガンの適切な摂取が大切ですし、生殖機能の向上にも効果があり、愛情ミネラルとも呼ばれ、吸収後は肝臓に送られさまざまな酵素の補酵素として働くミネラルで、骨の成長にも関わります。
マンガンは体内には少量しか存在せず、その量は12~20mg程度と言われますが、土壌に多く含まれるミネラルで、お茶、穀物、種実などの植物性の食べ物に多く含まれる栄養素で、摂取量のほとんどが胆液や膵液として消化管へと排出されていきます。
マンガンはアマランサス、イタヤ貝、ずいき、くり、油揚げ、あおのり、しょうが、たくあん漬け、干し柿などの食べ物に多く含まれますので、こうした食品から摂取するといいでしょう。
銅には鉄分の働きを補助する効果がある
銅は赤血球や白血球の成長に関わる重要なミネラルで、鉄の働きを補助するミネラルで活性酸素の除去や赤血球に関わる働きを持ちます。
これらの効果から銅には貧血予防、免疫力向上、動脈硬化の予防、成長促進、髪や肌の健康を保つ効果があり、乳児の成長、骨や血管の強化に効果を持ち、活性酸素の除去にも効果を持ちます
鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す役割、赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり、骨の形成を助け、活性酸素の消去する働きがあり、老化防止や細胞の酸化を防ぐ働きなど幅広い効果がありますのでしっかりと摂取したいミネラルです。
牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどに多く含まれますので、これらの食べ物からも摂取しましょう。
ナトリウムの取りすぎ注意と減塩対策
ナトリウムは細胞外液量を維持する働きを持ちますし、体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれるミネラルです。
定番の調味料でもあるしょうゆやみそは高塩分食品でもありますので、普段の食事での過剰摂取に注意が必要ですし、日々の食習慣の中の高塩分の食べ物に偏りすぎた食習慣は改善する必要があるでしょう。
ラーメンのスープ、そばつゆ、即席めん、カップめん、そうめん、食塩、固形ブイヨン、みそ、梅干し、塩ザケなど頻繁に食すことの多い食べ物も高塩分の料理となっていますので、食べ過ぎに注意しあわせて体内の塩分を排出する効果をもつカリウムを多く含む食品の摂取で過剰塩分の対策としましょう。
また、味付けに辛味、だし、お酢などを利用して塩分に頼った味付けを避けて減塩につなげるとともに、は岩塩などの輸入も盛んになって来ていますので岩塩を原料に精製した食塩なども検討するといいでしょう。
小麦たんぱく(ペースト状)には他の栄養素も豊富に含まれる
小麦たんぱく(ペースト状)にはこれらの栄養素以外にも亜鉛、鉄、ビタミンE、ナイアシン、リン、マグネシウム、ビタミンB1などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。