しょうが(生姜)と言えば薬味や匂い消し、しょうが焼きや生姜湯、紅茶、シロップ等のレシピや料理が知られ、健康に良い効能や効果が豊富で特に冷え性に悩む女性は予防や防止改善の為にも摂取したい食品、食材と言えるでしょう。
しかし摂取方法によっては体を冷やす働きもあり摂取方法には注意が必要で、冷え性や他の病気の対策や改善に生姜に含まれる栄養成分のジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールの働きや効能を効果的に得るレシピや料理方法、冷凍冷蔵の保存方法やカロリー等を以下でまとめて行きます。
生姜は一回で使い切る事は中々難しい食材です。保存方法は簡単ですので是非とも確認しておき、使い残しや長期保存で生姜を余す事無く活用してしまいましょう。
しょうが(生姜)とは?
しょうがとは多年草の野菜で食材や生薬として多く利用されており、冷奴や素麺、そばやうどんの薬味やかつおのたたきに生姜焼きが定番レシピでもあり、たこ焼きやお好み焼き、牛丼などにも欠かせない食材として広く親しまれています。歴史的には非常に古くから食されており、インドでは紀元前3~500年前には保存食や医薬品として食し利用されており、中国やギリシャなどでも料理に生姜を活用し薬効による健康促進や維持に役立てており幅広い地域で生薬としての重宝されてきたとされている。
生姜飴や葛湯、飴やお茶やジンジャーエールなにも生姜は利用されており、薬味や飲料や料理を通して生姜の薬効を得る工夫が幅広くされており、そういった意味ではとても珍しい食品と言えるかもしれないうえに、中国でもインドと同様に紀元前500年頃には薬用として利用され、生姜(しょうきょう)のなで発散、健胃、鎮吐作用のある生薬として漢方薬や中国料理にも幅広く使われている程深い歴史を持っており、当時の物や食品のルートとして健康効果の高い生姜は必然的に広まって行ったであろうと思われる。
生姜に含まれる栄養成分と効能
しょうが(生姜)にはジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールの3種の有名な栄養成分が含まれており、これらの栄養素による働きが健康に対して非常にいい効果をうむ事で知られている。
生薬としての効能は既に述べているように、発散、健胃、鎮吐作用、美容や血圧の改善や調整、冷え性対策や解熱作用や殺菌効果や脂肪の分解など多くの効果効能があると言われています。中には解熱作用と冷え性対策の一見矛盾しそうな物もありますが、これは生の生姜には解熱作用があり冷奴やそうめん、かつおのたたきなどの薬味として生姜を使った場合は解熱作用により体温を冷やす効果があるとされています。
そうめんは夏場に食する事が多いので、さっぱりとした素麺と生姜の薬味の組み合わせは理にかなった相性が良く季節にマッチした食べ合わせとも言えます。
逆に冷え性対策を得るには100℃以下で加熱した生姜を摂取する事で血行を良くし体の芯から温める効果がありますので、冷え症改善や脂肪燃焼、血行改善や高血圧の予防などの際は生姜をしっかりと加熱調理してから摂取するように注意しましょう。
ショウガオールは血行促進や温め効果が
ショウガオールはジンゲロンと同じく乾燥や加熱時に作り出される成分であり、血行促進や改善、発汗作用や代謝の向上など様々な効果があると言われています。抗菌殺菌効果や免疫向上、消化機能を強化したりコレステロール値の低下など他にも多くの効能や効果があるとされ万病に聞く薬として古くから世界中に広まって行った理由が思い浮かぶほど幅広い効能を備えています。
特に血行促進は様々な病気の予防に効果的ですのでショウガオールに関わらず血流改善効果のある食品は意識して食べる習慣をつけましょう。
ジンゲロールは殺菌力が強く臭い消しなどに
ジンゲロールには強い殺菌力があり生ものを食べる際の薬味などで使われる事も多くお寿司にガリが付き物なのもこういった効果を踏まえた上での組み合わせとも言われています。
刺身やたたきにショウガを合わせ殺菌効果に魚の生臭さを消し食中毒の予防なども考えられた最適な組み合わせとも言えるでしょう。
ジンゲロンは脂肪燃焼や発汗作用など
ショウガオールと同様に乾燥や加熱の際にジンゲロンが作り出され代謝の向上、脂肪の燃焼、発汗作用などがあるとされている上に一部では大腸菌性下痢に有効であるともされており重要な栄養成分です。
どれも健康促進や維持には必須の働きの物が多く、これらの効能により健康だけでなく美容や美肌、冷えの改善による安眠や睡眠改善、体調改善など連鎖的に健康促進に役立つことも考えられるでしょう。
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カロリーは低めだが過剰摂取には注意が必要
生姜のカロリーは100gあたり30kcalと低めですがショウガその物を食する事は少なく、薬味や臭い消しなどでの利用が主な為それ程大量に食べる機会は少ないのでカロリーをそれ程意識する必要性は低いと考えます。
しかし過剰に摂取すると体調に異変も生じてきますので、最適な摂取量は5g~10g程度と言われていますので、いくら健康に良いからといって過剰摂取する事は控えましょう。
妊婦さんにショウガ(生姜)の影響があるのか?
妊婦さんの妊娠時は悩みや心配の多い時期であり食事による胎児への影響はとても気になる所です。
つわりに悩まされたり体調管理に苦しんだり、季節によっては冷えにも悩むでしょう。
これらの改善や予防に生姜は効果的でありつわりの軽減や血行促進による胎児への栄養補給などの効果が期待されます。
一方で胎児への不安の声も上がっており過剰摂取などはもちろん注意が必要ですが、生姜紅茶や生姜湯、シロップなどの飲料で生姜の栄養素を摂取したり、薬味などで食べたりとする場合は産婦人科で専門医に確認し問題が無いかの指摘をもらった上で安心して摂取する事が望ましいでしょう。
くれぐれも過剰摂取には注意が必要です。
生姜は長期保存可能であり冷凍もOK
料理をする際に悩むのが使った残り物の食品の保存方法であり簡単に出来る食品もあれば手間のかかる食材もありますので、その都度最適な方法での冷凍保存や冷蔵保存、または常温保存や冷暗所保存など様々です。
生姜の保存方法に関して言えば冷凍も冷蔵もありで、冷蔵の場合はビンに水を多くいれその中に生姜を入れて密閉して冷蔵庫に入れておけば長期保存が可能で、水に浮かべておくイメージですね。冷凍する際はタッパやジップロックにでも入れて冷凍しておき、使う際にすりおろしたり必要量を切り取ったりすれば無駄なく使えますので簡単です。
解凍時にはアルミホイルに載せたり巻いたりしておくとアルミホイルの解凍促進効果で比較的早く解凍できますのでお試しあれ。
生姜を使うレシピと料理方法
しょうがは様々な料理で使われており身近な食品でもあります。風邪や腹痛などにも効くとされており日頃の食事でショウガ(生姜)の摂取を行う事で健康促進に役立ちますので積極的に食べる習慣をつける事をおすすめします。
定番で人気のしょうが焼きや生姜湯、紅茶や佃煮、ドリンクに入れてみたりお菓子にはちみつ、ショウガ醤油でわかめや刺身にと様々な料理やレシピに対応出来るのも生姜の魅力でしょう。
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以下では簡単な生姜料理やレシピをあげてみます。料理方法の詳細はお料理専門サイトなどを利用するといいでしょう。
生姜シロップの作り方
生姜シロップは作り方は簡単ですし栄養も豊富で生姜の働きにより健康促進効果も蜂蜜とあわさり向上し栄養補給と健康促進を同時に行える1品で、作っておくと紅茶に入れて生姜紅茶などにも応用できますし、パンにあえても美味しいです。
作り方は簡単、ビンに蜂蜜と生姜を入れて漬け込んでおくだけです。アスリートなどにも運動時の栄養補給に生姜シロップは最適でしょう。
まとめ
生姜は大量に食べる事はほぼ無い食品ではあるが、食べた際に得られる効能や効果はとても多く健康に役立ち風邪や食中毒の予防、慢性的な冷え性の改善や代謝の向上など健康管理には必須とも言える働きを多く持っている貴重な食材と言えるでしょう。
この薬効豊富なショウガ(生姜)を日々の料理の際に積極的に食べる習慣を付け、常日頃から健康管理や健康促進を行う事をおすすめします。
生の生姜は体温を下げる効果があり、加熱した生姜の成分は体を温める効果がある事は覚えておきましょう。
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