小麦胚芽は非常に栄養価が高いことで知られ、ビタミンEやグルテン、糖質などさまざまな栄養素を含み、それらの効能をえられる食品です。
食べ方やレシピは簡単で色々な小麦製品のなかに小麦胚芽入りの物がありますので、そうしたパンやクラッカーなどを食べることでこれら小麦胚芽の栄養素の摂取が行えます。
胚芽とは芽になる部分のことで、発芽する際や育つ為の栄養素を含んでいることで栄養価が高いといわれますし、アルファルファや発芽玄米、ブロッコリースプラウトなど発芽系の食品は最近注目されています。
そんな小麦胚芽に含まれる栄養素と、それぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。

小麦胚芽にはビタミンE、亜鉛、ビタミンB1、葉酸、リン、銅、マグネシウム、ビタミンB6、鉄、食物繊維などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。ビタミンEは玄米、枝豆、豆腐、さつまいも、にら、ピーマン、アスパラガス、しそ、春菊などに多く含まれますが小麦胚芽にも多く含まれ、抗酸化作用が強く、ビタミンA、Cと合わせて摂取すると効果が高まります。
亜鉛は舌のみらいにある細胞を作るミネラルで、味覚の正常化に関わる働きをもちますし汗に含まれて体外に流出してしまいますので、発汗量に比例して不足がちになるので、大量の発汗時は必要量が高まりますので適切に摂取しましょう。
これらの働きをもつ栄養素を含む小麦胚芽の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
小麦胚芽の栄養素の含有量の一覧
小麦胚芽にはビタミンE、亜鉛、ビタミンB1、葉酸、リン、銅、マグネシウム、ビタミンB6、鉄、食物繊維が含まれますが、血液サラサラ効果があり、血行促進効果がありるビタミンEは、活性酸素によって酸化された過酸化脂質を分解して血液をサラサラにし毛細血管の血行を良くする効果があります。
亜鉛は糖代謝、アルコールの代謝などに関わり、100種類もの多くの酵素の働きに関与しますし、ビタミンEと同様に血液サラサラにつながる効果もありますので、疲労回復や血行促進効果などが期待できる栄養素です。
こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01070 |
ジャンル | その他 |
食品名 | 小麦はいが |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 426 kcal |
kJ | 1782 kJ |
水分 | 3.6 g |
たんぱく質 | 32.0 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 25.9 g |
脂質 | 11.6 g |
トリアシルグリセロール当量 | 10.4 g |
炭水化物 | 48.3 g |
灰分 | 4.5 g |
無機質 | |
ナトリウム | 3 mg |
カリウム | 1100 mg |
カルシウム | 42 mg |
マグネシウム | 310 mg |
リン | 1100 mg |
鉄 | 9.4 mg |
亜鉛 | 15.9 mg |
銅 | 0.89 mg |
マンガン | 0 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 0 μg |
クロム | 0 μg |
モリブデン | 0 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 61 μg |
A β-クリプトキサンチン | 4 μg |
A β-カロテン当量 | 63 μg |
A レチノール当量 | 5 μg |
D | 0 μg |
E α-トコフェノール | 28.3 mg |
E β-トコフェノール | 10.8 mg |
E γ-トコフェノール | 0 mg |
E δ-トコフェノール | 0 mg |
K | 2 μg |
B1 | 1.82 mg |
B2 | 0.71 mg |
ナイアシン | 4.2 mg |
B6 | 1.24 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 390 μg |
パントテン酸 | 1.34 mg |
ビオチン | 0 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 1.84 g |
一価不飽和脂肪酸 | 1.65 g |
多価不飽和脂肪酸 | 6.50 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 0.7 g |
不溶性 | 13.6 g |
総量 | 14.3 g |
食塩相当量 | 0 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
小麦胚芽の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | ビタミンE |
2位 | 亜鉛 |
3位 | ビタミンB1 |
4位 | 葉酸 |
5位 | リン |
6位 | 銅 |
7位 | マグネシウム |
8位 | ビタミンB6 |
9位 | 鉄 |
10位 | 食物繊維 |
ビタミンEは抗酸化作用の強いビタミン
抗酸化作用は体内に発生した活性酸素を消去する効能を持ち、活性酸素による細胞の酸化などを防ぐので美容や健康によい効果があります。
このビタミンEは小麦胚芽に多く含まれますが、玄米、枝豆、豆腐、さつまいも、にら、ピーマン、アスパラガス、しそ、春菊などの食品にも多く含まれており、これらの食品を摂取することで美容や健康に役立ちます。
また、ビタミンEはビタミンA、Cと合わせて摂取するとより抗酸化作用が効果が高まりますので、これらの栄養素との組み合わせも大切ですし、血行促進効果から美肌、ガン予防、臓器や皮膚の老化防止に役立ち、細胞の酸化、老化を防ぎます。
DHA、EPAなどの魚油、多価不飽和脂肪酸の摂取量が増えるとビタミンEの必要量が上がりますので、適切に摂取するよう心がけましょう。
亜鉛はビタミンAの代謝に関わる必須ミネラルのひとつ
豚レバー、和牛肩肉、牡蠣、納豆などの食べ物に多く含まれている亜鉛は、舌のみらいにある細胞を作るミネラルで、味覚の正常化に関わる働きをもちます。
体内では合成できないので食べ物からの摂取が必要となるミネラルで、タンパク質の合成に関与する酵素に必要な成分で酵素の材料として欠かせないミネラルです。
汗に含まれて体外へと流出してしまいますので、発汗量に比例して不足がちになるので大量に発汗する生活習慣を持つ場合には亜鉛の必要量が高まりますので適切に摂取しましょう。
亜鉛は100種類もの酵素の補酵素として効能をもち代謝機能に関わる働きを持ちますので、これら酵素の働きを高めるのにも重要な栄養素です。
ビタミンB1は補酵素として糖質の代謝に関わる
ビタミンB1は干しそば、豚ヒレ肉、豚ロース、ささみ、うなぎの蒲焼、そば、オクラ、にんにく、ぶり、まぐろなど幅広い食べ物に含まれる栄養素で、補酵素として糖質の代謝に関わる働きを持ちます。
油料理と相性がよく水に溶けやすいビタミンですので、スープなどのレシピの際は煮汁なども摂取すると効率的に取ることができますし、玉ねぎやにんにく、ニラ、長ネギなどに含まれるアリシンと共に摂取すると吸収率が高まります。
糖質を水と二酸化酸素に分解する際にエネルギーが生まれますが、ここにビタミンb1が重要な働きを持っており、ビタミンB1が不足したことによる欠乏症では糖質の代謝異常、脚気、倦怠感、疲労感などの症状がでるとも言われますので注意が必要です。
疲労回復などにも効果を持ちますので豊富に含まれている胚芽を食したり、ビタミンB1が豊富な豚肉などを摂ることで疲れた体を癒すのにつながります。
小麦胚芽には他の栄養素も豊富に含まれる
小麦胚芽にはこれらの栄養素以外にもビタミンE、亜鉛、ビタミンB1、葉酸、リン、銅、マグネシウム、ビタミンB6、鉄、食物繊維などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。