肉類のたんぱく質含有量のランキングと食事摂取基準を活用し、好き嫌いなどを考慮した上で豆類や種実類、野菜類など食材の幅を広げることで日々の食事をより楽しくすることにつながります。
また、たんぱく質不足であれば含有量の高い食べ物の摂取を心がけながら、過剰に偏った食生活に陥らないように注意しましょう。
タンパク質はアミノ酸の結合体であり体内では分解や合成を繰り返しさまざまな役割をはたす成分となり幅広い効能で大活躍しています。
三大栄養素のひとつでもあるタンパク質は幅広い食品や食べ物に含まれる栄養素であり摂取することは比較的簡単に行えますが、過剰に摂取した分はグリコーゲンや脂肪として体内に蓄積しますので肥満につながることがあるので注意が必要です。
過剰分のタンパク質は腎臓で処理されて排尿と共に体外に排出されますが、腎臓への負担が大きく機能低下などにつながるのでタンパク質の取りすぎには注意が必要です。
よく筋力アップのトレーニングを行なった後にプロテイン飲料などを飲むと筋力アップにつながるといわれますが、プロテインはタンパク質でもありますので過剰な摂取は負担になりかねないので用量などには気をつけましょう。
タンパク質は幅広い食品に含まれますので、日々の食事でつかう食材から自然と摂取していますが、適切な摂取量や摂取基準などを確認し過不足のない摂取を心がけましょう。
ここからはたんぱく質含有量の高い肉類のランキングとたんぱく質の食事摂取基準を確認して行きましょう。
たんぱく質の食事摂取基準(推定平均必要量、推奨量、目安量:g/日、目標量(中央値):%エネルギー)
たんぱく質の食事摂取基準はそれぞれですが、これらを参考に適切な摂取量でたんぱく質を日々の食生活から摂取することが大切です。
今回は数ある食品群の穀類、いも及びでん粉類、砂糖及び甘味類、豆類、種実類、野菜類、果実類、きのこ類、藻類、魚介類、肉類、卵類、乳類、油脂類、菓子類、し好飲料類、調味料及び香辛料類、調理加工食品類などがありますが、たんぱく質含有量の高い肉類の食品ランキングと食事摂取基準を見て行きたいと思います。
たんぱく質の食事摂取基準(推定平均必要量、推奨量、目安量:g/日、目標量(中央値):%エネルギー) | ||||||||
性別 | 男性 | 女性 | ||||||
年齢等 | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 | 目標量(中央値2) | 推定平均必要量 | 推奨量 | 目安量 | 目標量(中央値2) |
3~5(歳) | 20 | 25 | ― | 13~20(16.5) | 20 | 25 | ― | 13~20(16.5) |
18~29(歳) | 50 | 60 | ― | 13~20(16.5) | 40 | 50 | ― | 13~20(16.5) |
30~49(歳) | 50 | 60 | ― | 13~20(16.5) | 40 | 50 | ― | 13~20(16.5) |
50~69(歳) | 50 | 60 | ― | 13~20(16.5) | 40 | 50 | ― | 13~20(16.5) |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 アミノ酸含有量 食事摂取基準量 |
出典先URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html
肉類の食べ物のたんぱく質含有量ランキング
たんぱく質を多く含む肉類の食品ジャンル別の含有量ランキングは以下の数値の通りですが、確認後に食生活に活かすことが重要です。食べやすい食材や嫌いな食材などさまざまですが、これらのデータを活かし食事摂取基準を満たすような食事メニューを心がけましょう。
食品別の標準成分表、含有栄養素ランキング(100g辺り) | |
食品名 | 含有量 |
サーロイン赤 | 55.9g |
加工品ビーフジャーキー | 54.8g |
もも皮下脂肪なし、焼き | 30.2g |
もも皮下脂肪なし、ゆで | 28.9g |
ささ身ゆで | 27.3g |
ささ身焼き | 27.3g |
ロース脂身つき、焼き | 26.7g |
いなごつくだ煮 | 26.3g |
生ハム長期熟成 | 25.7g |
もも皮なし、焼き | 25.4g |
ソーセージ類ドライ | 25.4g |
もも皮なし、ゆで | 25.0g |
もも皮つき、焼き | 24.9g |
トコフェロール皮なし、生 | 24.4g |
生ハム促成 | 24.0g |
ロース脂身つき、ゆで | 23.9g |
うずら肉、皮なし、生 | 23.6g |
しちめんちょう肉、皮なし、生 | 23.5g |
ささ身生 | 23.0g |
きじ肉、皮なし、生 | 23.0g |
ロース赤肉、生 | 22.9g |
ヒレ赤肉、生 | 22.7g |
ほろほろちょう肉、皮なし、生 | 22.5g |
かえるうしがえる肉、生 | 22.3g |
くじらミンクくじら8)肉、赤肉、生 | 22.3g |
むね皮なし、生 | 22.3g |
サーロイン赤肉、生 | 22.0g |
もも赤肉、生 | 21.9g |
やぎ肉、赤肉、生 | 21.9g |
そともも赤肉、生 | 21.9g |
はと肉、皮なし、生 | 21.8g |
リブロース皮下脂肪なし、生 | 21.7g |
加工品ローストビーフ | 21.7g |
ランプ赤肉、生 | 21.6g |
かた赤肉、生 | 21.4g |
もも皮下脂肪なし、生 | 21.3g |
リブロース赤肉、生 | 21.1g |
もも皮つき、ゆで | 21.0g |
そともも皮下脂肪なし、生 | 21.0g |
ひき肉生 | 20.9g |
トコフェロール赤肉、生 | 20.9g |
ばら皮下脂肪なし、生 | 20.9g |
ロース皮下脂肪なし、生 | 20.6g |
かたロース赤肉、生 | 20.6g |
うさぎ家うさぎ肉、赤肉、生 | 20.5g |
うずら肉、皮つき、生 | 20.5g |
リブロース脂身つき、焼き | 20.4g |
うま肉、赤肉、生 | 20.1g |
加工品コンビーフ缶詰 | 19.8g |
かた皮下脂肪なし、生 | 19.7g |
ランプ皮下脂肪なし、生 | 19.7g |
むね皮つき、生 | 19.5g |
加工品味付け缶詰 | 19.2g |
サーロイン皮下脂肪なし、生 | 19.1g |
もも脂身つき、生 | 19.0g |
副生物生 | 18.9g |
もも皮なし、生 | 18.8g |
いのしし肉、脂身つき、生 | 18.8g |
くじらミンクくじら8)うねす、生 | 18.8g |
ハム類ボンレス | 18.7g |
かたロース皮下脂肪なし、生 | 18.5g |
リブロース脂身つき、生 | 18.5g |
トコフェロールゆで | 18.4g |
ランプ脂身つき、生 | 18.4g |
トコフェロール生 | 18.3g |
いのぶた肉、脂身つき、生 | 18.1g |
すずめ肉、骨・皮つき、生 | 18.1g |
加工品スモークタン | 18.1g |
ロース脂身つき、生 | 18.0g |
そともも脂身つき、生 | 18.0g |
豚足ゆで | 17.8g |
かたロース脂身つき、生 | 17.7g |
手羽皮つき、生 | 17.5g |
サーロイン脂身つき、生 | 17.4g |
リブロース脂身つき、ゆで | 17.2g |
ベーコン類ショルダー | 17.2g |
かた脂身つき、生 | 17.1g |
ベーコン類ロース | 16.8g |
ハム類骨付 | 16.7g |
ハム類ロース | 16.5g |
すっぽん肉、生 | 16.4g |
はちはちの子缶詰 | 16.2g |
もも皮つき、生 | 16.2g |
ハム類ショルダー | 16.1g |
ソーセージ類セミドライ | 15.4g |
ハム類プレス | 15.4g |
ソーセージ類リオナ | 14.9g |
ソーセージ類レバー | 14.7g |
大腸生 | 14.6g |
ハム類混合プレス | 14.4g |
ばら 脂身つき、生 | 14.2g |
あいがも肉、皮つき、生 | 14.2g |
ソーセージ類生ソーセージ | 14.0g |
副生物ゆで | 14.0g |
ばら脂身つき、生 | 13.4g |
ソーセージ類ウインナー | 13.2g |
ベーコン類ベーコン | 12.9g |
ソーセージ類フランクフルト | 12.7g |
軟骨生 | 12.5g |
ソーセージ類ボロニア | 12.5g |
あひる肉、皮つき、生 | 12.2g |
ソーセージ類混合 | 11.8g |
トコフェロールチョップド | 11.7g |
大腸ゆで | 11.7g |
くじらミンクくじら8)本皮、生 | 9.7g |
トコフェロールむね、生 | 9.5g |
フォアグラゆで | 8.3g |
トコフェロールもも、生 | 6.6g |
リブロース脂身、生 | 5.6g |
かたロース脂身、生 | 5.4g |
トコフェロール脂身、生 | 5.3g |
くじらミンクくじら8)さらしくじら | 5.3g |
もも脂身、生 | 5.2g |
そともも脂身、生 | 4.9g |
かた脂身、生 | 4.9g |
ロース脂身、生 | 4.1g |
食品標準成分表 |
出典元URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm
ビタミンAはレチノール、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテンは除外し、レチノール当量です。
ビタミンEはα-トコフェノールで表記し、β-トコフェノール、γ-トコフェノール、δ-トコフェノールは除外しています。
食物繊維は水溶性、不溶性の総量で表示しています。
n-6系、n-3系脂肪酸はともに多価不飽和脂肪酸の含有量で表示しています。
まとめ
肉類の含有栄養素の中のたんぱく質含有量のランキングと日本人が一日あたりに摂取するたんぱく質の食事摂取基準量をあわせて確認し日々の食生活に活かすとともに、重要な栄養分のたんぱく質の摂取量基準を知り病気の予防や健康維持に役立てましょう。