小麦タンパクは小麦から取れるグルテンそのもので、それを粉末状にしたグルテンパウダーなどが存在します。
タンパク質には大豆に多い大豆タンパク質や牛乳に含まれるカゼイン、糖タンパク質であるラクトフェリンやレクチンなどがありますが、今回は小麦タンパク(粉末状)の栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。
小麦タンパク(粉末状)には銅、マンガン、鉄、亜鉛、ナイアシン、マグネシウム、リン、ビタミンE、パントテン酸、葉酸などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。
銅は牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどに多く含まれる栄養素で小腸で吸収されて肝臓に蓄積されますし、マンガンは成長期、発育期の骨の成長に役立ちたんぱく質やDNAの合成に関わる酵素の補酵素となりますし代謝機能にもかかわります。
鉄は主に小腸で吸収されるなどそれぞれの栄養素には効果効能がありますので、、これらの働きをもつ栄養素を含む小麦タンパク(粉末状)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
小麦タンパク(粉末状)の栄養素の含有量の一覧
小麦タンパク(粉末状)には銅、マンガン、鉄、亜鉛、ナイアシン、マグネシウム、リン、ビタミンE、パントテン酸、葉酸が含まれますが、銅が不足するとヘモグロビンをきちんと合成できずに、赤血球で酸素を運ぶ役割に悪影響が現われますので注意しましょう。
マンガンは生殖機能の向上にも効果があり、愛情ミネラルとも呼ばれますし、吸収後は肝臓に送られさまざまな酵素の補酵素として働くミネラルで、骨の成長にも関わるなど幅広いこうかを持ちますし、鉄が不足すると鉄欠乏性貧血、めまい、立ちくらみ、動悸、免疫低下などの症状がでるとも言われます。
小麦タンパク(粉末状)にはこれらの栄養素が含まれますが、こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01071 |
ジャンル | 小麦タンパク |
食品名 | 粉末状 |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 437 kcal |
kJ | 1828 kJ |
水分 | 6.5 g |
たんぱく質 | 72.0 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 69.8 g |
脂質 | 9.7 g |
トリアシルグリセロール当量 | 0 g |
炭水化物 | 10.6 g |
灰分 | 1.2 g |
無機質 | |
ナトリウム | 60 mg |
カリウム | 90 mg |
カルシウム | 75 mg |
マグネシウム | 75 mg |
リン | 180 mg |
鉄 | 6.6 mg |
亜鉛 | 5.0 mg |
銅 | 0.75 mg |
マンガン | 2.67 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 0 μg |
クロム | 0 μg |
モリブデン | 0 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 0 μg |
A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
A β-カロテン当量 | 12 μg |
A レチノール当量 | 1 μg |
D | 0 μg |
E α-トコフェノール | 1.1 mg |
E β-トコフェノール | 1.1 mg |
E γ-トコフェノール | 0 mg |
E δ-トコフェノール | 0 mg |
K | 0 μg |
B1 | 0.03 mg |
B2 | 0.12 mg |
ナイアシン | 3.5 mg |
B6 | 0.10 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 34 μg |
パントテン酸 | 0.61 mg |
ビオチン | 0 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 0 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 0.5 g |
不溶性 | 1.9 g |
総量 | 2.4 g |
食塩相当量 | 0.2 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
小麦タンパク(粉末状)の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | 銅 |
2位 | マンガン |
3位 | 鉄 |
4位 | 亜鉛 |
5位 | ナイアシン |
6位 | マグネシウム |
7位 | リン |
8位 | ビタミンE |
9位 | パントテン酸 |
10位 | 葉酸 |
銅は鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す
銅は牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどに多く含まれるミネラルですが小麦タンパク(粉末状)にも含まれており、摂取すると小腸で吸収されて肝臓に蓄積されます。
銅が不足するとヘモグロビンをきちんと合成できずに、赤血球で酸素を運ぶ役割に悪影響が現われ未熟児、銅欠乏乳児、体重増加不良、貧血、骨異常などの症状がでるとも言われますので注意が必要ですし、きちんと摂ることで肝臓で貯蔵され、乳児の成長や骨の強化に重要な役割をもつミネラルです。
摂取量が少ないと吸収率があがる、摂取量が多いと吸収率がさがるなどの調整が起きるますし、赤血球や白血球の成長に関わり腸管からの鉄の吸収や貯蔵を助け、摂取量が少ないと吸収率が高まる特徴を持ちます。
こうした働きから貧血対策に有効な効果も持ちセルロプラスミンと呼ばれるたんぱく質の構成成分で貧血対策に効果的な働きを持ち骨髄でヘモグロビンを作る際に欠かせないミネラル分で、乳児の成長に重要な栄養素です。
マンガンは性ホルモンの働きを円滑にする効果をもつ
マンガンは成長期、発育期の骨の成長に役立つミネラルですので、必要量を守った摂取を心がけたい栄養素で生殖機能の向上にも効果があり、愛情ミネラルとも呼ばれます。
マンガンは土壌に多く含まれるミネラルですのでお茶、穀物、種実などの植物性の食べ物に多く含まれる栄養素で、体内には少量しか存在せず、その量は12~20mg程度と言われています。
アマランサス、イタヤ貝、ずいき、くり、油揚げ、あおのり、しょうが、たくあん漬け、干し柿などの食べ物に多く含まれ、酵素の働きの活性化に関わるミネラルで、骨の発育や代謝機能にも関わる働きを持ちます。
肝臓、腎臓、膵臓、髪の毛にも多く含まれており骨の発育や代謝機能に関わる働きを持ちます。
鉄は貧血対策に有効なミネラル分
鉄は取り込んだ酸素を全身の細胞に運搬、供給する役割をもち、体内の鉄分の多くは赤血球と結合し赤血球の鉄は再利用されて、再度赤血球に合成されます。
鉄が不足したことによる欠乏症では鉄欠乏性貧血、めまい、立ちくらみ、動悸、免疫低下などの症状がでるとも言われ、小松菜、豚レバー、シジミ、小松菜、卵黄などの食べ物に多く含まれていますのでこれらの食品から摂取することが可能です。
鉄は骨髄、肝臓、脾臓に貯蔵され出血などで不足した際に利用され、トランスフェリンと呼ばれる糖たんぱく質と結合し骨髄、肝臓、脾臓に運ばれますが、貧血の予防や対策にしっかりと摂取しておきたいミネラルです。
小麦タンパク(粉末状)には他の栄養素も豊富に含まれる
小麦タンパク(粉末状)にはこれらの栄養素以外にも亜鉛、ナイアシン、マグネシウム、リン、ビタミンE、パントテン酸、葉酸などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。