お麩はグルテンを原料とする加工品で生麩や焼き麩、揚げ麩、乾燥麩などの種類があります。これらのお麩は多くのレシピで用途に合わせ使い分けられますが、汁物や和え物などで使われることの多い食材のひとつです。
お麩(生)には銅、マンガン、亜鉛、鉄、リン、ビタミンB1、マグネシウム、ナイアシン、食物繊維、葉酸などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれますので、簡単な栄養補給源としても便利で味噌汁などに入れるだけでも簡単な具材となります。
栄養面では、銅は赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり骨の形成を助けるミネラルで、骨や血管の成長を助け肝臓に貯蔵される栄養素ですし、マンガンは不足すると成長阻害、骨格の発育不全、糖質脂質の代謝異常、血液凝固たんぱく質の異常などの症状がでるとも言われます。
亜鉛は汗に含まれて流出しますので、発汗量に比例して不足がちになるので、大量の発汗時は必要量が高まりますので適切な摂取が必要ですし、鉄は小松菜、豚レバー、シジミ、小松菜、卵黄などに多く含まれる栄養素です。
これらの働きをもつ栄養素を含むお麩(生)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
お麩(生)の栄養素の含有量の一覧
お麩(生)には銅、マンガン、亜鉛、鉄、リン、ビタミンB1、マグネシウム、ナイアシン、食物繊維、葉酸が含まれますが、亜鉛は舌のみらいにある細胞を作るミネラルで、味覚の正常化に関わる働きをもち免疫機能の向上にも関与し、幅広い酵素の働きに関与します。
鉄は赤血球の鉄は再利用されて、再度赤血球に合成されますし、リンはカルシウムと共に骨を作るミネラル分で歯を作る成分でもありますので、こうした働きをもつお麩に含まれるそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01065 |
ジャンル | ふ類 |
食品名 | 生ふ |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 163 kcal |
kJ | 682 kJ |
水分 | 60.0 g |
たんぱく質 | 12.7 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 0 g |
脂質 | 0.8 g |
トリアシルグリセロール当量 | 0.7 g |
炭水化物 | 26.2 g |
灰分 | 0.3 g |
無機質 | |
ナトリウム | 7 mg |
カリウム | 30 mg |
カルシウム | 13 mg |
マグネシウム | 18 mg |
リン | 60 mg |
鉄 | 1.3 mg |
亜鉛 | 1.8 mg |
銅 | 0.25 mg |
マンガン | 1.04 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 0 μg |
クロム | 0 μg |
モリブデン | 0 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 0 μg |
A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
A β-カロテン当量 | 0 μg |
A レチノール当量 | 0 μg |
D | 0 μg |
E α-トコフェノール | 0 mg |
E β-トコフェノール | 0.1 mg |
E γ-トコフェノール | 0 mg |
E δ-トコフェノール | 0 mg |
K | 0 μg |
B1 | 0.08 mg |
B2 | 0.03 mg |
ナイアシン | 0.5 mg |
B6 | 0.02 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 7 μg |
パントテン酸 | 0.12 mg |
ビオチン | 0 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 0.18 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.07 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.41 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 0.2 g |
不溶性 | 0.3 g |
総量 | 0.5 g |
食塩相当量 | 0 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
お麩(生)の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | 銅 |
2位 | マンガン |
3位 | 亜鉛 |
4位 | 鉄 |
5位 | リン |
6位 | ビタミンB1 |
7位 | マグネシウム |
8位 | ナイアシン |
9位 | 食物繊維 |
10位 | 葉酸 |
銅は銅含有酵素として幅広い効能をもつ
銅はセルロプラスミンと呼ばれるたんぱく質の構成成分で貧血対策に効果的な働きを持ち、赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり骨の形成を助けるミネラルです。
肝臓に貯蔵され摂取量が少ないと吸収率があがる、摂取量が多いと吸収率がさがるなどの調整が起きる特徴がありますし、骨髄でヘモグロビンを作る際に欠かせないミネラル分で、乳児の成長に重要な栄養素です。
不足するとヘモグロビンをきちんと合成できずに、赤血球で酸素を運ぶ役割に悪影響が現われますし、免疫細胞がうまく働かなくなるとも言われていますので適切な摂取が必要なミネラルです。
マンガンは性ホルモンの働きを円滑にする効果をもつ
マンガンは生殖機能の向上にも効果があり、愛情ミネラルとも呼ばれますが、抗酸化作用があり細胞の酸化を予防する働きがありますので美容効果などが期待されます。
マンガン含有酵素のスーパーオキシドジスムターゼの成分として抗酸化作用を発揮し、骨の発育促進に関わるミネラルですので成長期の子供には摂取させておきたいミネラルのひとつです。
マンガン欠乏症では成長阻害、骨格の発育不全、糖質脂質の代謝異常、血液凝固たんぱく質の異常などの症状がでるとも言われますので注意が必要ですし、骨に最も多く含まれる成分で、カルシウムやマグネシウムなどを同様に骨の強化に役立ちます。
お麩以外にもアマランサス、イタヤ貝、ずいき、くり、油揚げ、あおのり、しょうが、たくあん漬け、干し柿などの食べ物に多く含まれますのでこうした食品の摂取を意識しましょう。
亜鉛は舌のみらいの細胞を作り味覚の正常化に関わる
亜鉛は活性酸素を消去する酵素の補酵素になり抗酸化作用があるミネラルで、免疫機能の向上など幅広い酵素の働きに関与します。
味細胞に重要な役割を持ち、この味細胞は短期間で細胞が生まれ変わるので材料である亜鉛の必要量が高まりますし、汗に含まれて流出しますので、発汗量に比例して不足がちになるので、大量の発汗時は必要量が高まりますので適切に、多めに摂取しましょう。
また、亜鉛は男性の前立腺や精子に欠かせないミネラルで精子の形成には亜鉛が必須とされますので、亜鉛は豚レバー、和牛肩肉、牡蠣、納豆など多く含んでいる食品を意識して摂取すると共にタンパク質を含む食べ物に多く含まれますので、肉、魚介、大豆類などの食品を摂取しましょう。
お麩(生)には他の栄養素も豊富に含まれる
お麩(生)にはこれらの栄養素以外にも銅、マンガン、亜鉛、鉄、リン、ビタミンB1、マグネシウム、ナイアシン、食物繊維、葉酸などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。