サーロインやフォアグラ、生ハムなど肉類のパントテン酸含有量のランキングと食事摂取基準を活用し、過不足のないようにいも及びでん粉類や砂糖及び甘味類、豆類など他の含有量の高い食材と組み合わせることでも摂取効率を高めることにつながります。
また、パントテン酸不足であれば上位に位置する食品を参考にして、過剰摂取気味であれば健康被害や病気の予防の為にも含有量の低い食品を中心とした食生活にする改善も必要となります。

パントテン酸は代謝機能全体に大きく関わるビタミン類で代謝を行なう酵素にとって非常に重要な栄養素のひとつです。
これは体内で代謝に役立つ酵素はさまざまな種類がありますが、このうちの酵素で実に100種類以上の酵素がパントテン酸なしには作られないので代謝機能にとってパントテン酸は必須の栄養ともいえます。
また、幅広い食べ物に含まれることや体内でも合成されるビタミンでもあることから、過不足による悪影響が無い点もパントテン酸の珍しい点で、他の栄養素では過不足によってさまざまな症状や病気につながる危険性がある点と比べると安心なのがパントテン酸でもあります。
水に溶けやすい水溶性のビタミンですし熱にも弱い性質を持つので、摂取の際はスープ、煮汁、味噌汁、あんかけなどで摂取し熱を加えないサラダや生食で摂取するのが理想的ですが、以下で説明する肉類はしっかりと過熱して摂取しましょう。
鶏レバー、うなぎの蒲焼、アボカド、納豆に多く含まれますが、ここからはパントテン酸含有量の高い肉類の食べ物のランキングとパントテン酸の食事摂取基準を確認して行きましょう。
パントテン酸の食事摂取基準(mg/日)
パントテン酸の食事摂取基準は摂取可能な量が記されていますが、それらを確認した上での対策にパントテン酸や他の栄養素も含めた栄養バランスの整った食事メニューを取り入れましょう。
今回は数ある食品群の穀類、いも及びでん粉類、砂糖及び甘味類、豆類、種実類、野菜類、果実類、きのこ類、藻類、魚介類、肉類、卵類、乳類、油脂類、菓子類、し好飲料類、調味料及び香辛料類、調理加工食品類などがありますが、パントテン酸含有量の高い肉類の食品ランキングと食事摂取基準を見て行きたいと思います。
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パントテン酸の食事摂取基準(mg/日) | ||
性別 | 男性 | 女性 |
年齢等 | 目安量 | 目安量 |
3-5(歳) | 4 | 4 |
18-29(歳) | 5 | 4 |
30-49(歳) | 5 | 4 |
50-69(歳) | 5 | 5 |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 アミノ酸含有量 食事摂取基準量 |
出典先URL:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html
肉類の食べ物のパントテン酸含有量ランキング
パントテン酸を多く含む肉類の食べ物の含有量上位の食品はこれらですが、同系の食品でも含有量もさまざまですし含有栄養素のそれぞれです。含有量の高い食品の過剰摂取や食事内容の偏りに気をつけた食生活を心がけましょう。
食品別の標準成分表、含有栄養素ランキング(100g辺り) | |
食品名 | 含有量 |
副生物生 | 10.10mg |
サーロイン赤 | 8mg |
すずめ肉、骨・皮つき、生 | 4.56mg |
はと肉、皮なし、生 | 4.48mg |
フォアグラゆで | 4.38mg |
ささ身焼き | 3.16mg |
ささ身生 | 3.08mg |
もも皮なし、焼き | 2.57mg |
ささ身ゆで | 2.46mg |
むね皮なし、生 | 2.32mg |
うずら肉、皮なし、生 | 2.17mg |
もも皮なし、生 | 2.06mg |
むね皮つき、生 | 1.96mg |
もも皮なし、ゆで | 1.92mg |
うずら肉、皮つき、生 | 1.85mg |
生ハム長期熟成 | 1.81mg |
もも皮つき、焼き | 1.74mg |
もも皮つき、生 | 1.68mg |
あいがも肉、皮つき、生 | 1.67mg |
しちめんちょう肉、皮なし、生 | 1.51mg |
ひき肉生 | 1.36mg |
生ハム促成 | 1.36mg |
ソーセージ類レバー | 1.36mg |
トコフェロール生 | 1.30mg |
トコフェロール赤肉、生 | 1.29mg |
加工品ビーフジャーキー | 1.25mg |
いのぶた肉、脂身つき、生 | 1.23mg |
ロース脂身つき、焼き | 1.19mg |
ほろほろちょう肉、皮なし、生 | 1.13mg |
トコフェロール皮なし、生 | 1.13mg |
あひる肉、皮つき、生 | 1.13mg |
加工品スモークタン | 1.12mg |
かたロース赤肉、生 | 1.10mg |
きじ肉、皮なし、生 | 1.07mg |
もも皮下脂肪なし、焼き | 1.07mg |
かた赤肉、生 | 1.07mg |
もも皮つき、ゆで | 1.05mg |
ランプ赤肉、生 | 1.03mg |
いのしし肉、脂身つき、生 | 1.02mg |
もも赤肉、生 | 1.02mg |
手羽皮つき、生 | 1.01mg |
かたロース皮下脂肪なし、生 | 1.01mg |
うま肉、赤肉、生 | 1.01mg |
もも皮下脂肪なし、生 | 0.99mg |
かた皮下脂肪なし、生 | 0.99mg |
かたロース脂身つき、生 | 0.98mg |
加工品ローストビーフ | 0.98mg |
ランプ皮下脂肪なし、生 | 0.96mg |
もも脂身つき、生 | 0.94mg |
かた脂身つき、生 | 0.94mg |
ハム類ショルダー | 0.92mg |
リブロース赤肉、生 | 0.91mg |
ランプ脂身つき、生 | 0.91mg |
ヒレ赤肉、生 | 0.90mg |
そともも赤肉、生 | 0.89mg |
ソーセージ類ボロニア | 0.88mg |
ソーセージ類ドライ | 0.87mg |
そともも皮下脂肪なし、生 | 0.86mg |
ばら皮下脂肪なし、生 | 0.84mg |
くじらミンクくじら8)肉、赤肉、生 | 0.81mg |
リブロース脂身つき、生 | 0.79mg |
ばら 脂身つき、生 | 0.79mg |
ロース赤肉、生 | 0.77mg |
そともも脂身つき、生 | 0.76mg |
もも皮下脂肪なし、ゆで | 0.74mg |
ソーセージ類生ソーセージ | 0.74mg |
ベーコン類ショルダー | 0.74mg |
うさぎ家うさぎ肉、赤肉、生 | 0.74mg |
ソーセージ類ウインナー | 0.72mg |
リブロース皮下脂肪なし、生 | 0.72mg |
ロース皮下脂肪なし、生 | 0.71mg |
ハム類ボンレス | 0.70mg |
ソーセージ類リオナ | 0.68mg |
ロース脂身つき、生 | 0.68mg |
ロース脂身つき、ゆで | 0.67mg |
ハム類骨付 | 0.66mg |
サーロイン赤肉、生 | 0.65mg |
トコフェロールむね、生 | 0.65mg |
ベーコン類ベーコン | 0.64mg |
軟骨生 | 0.64mg |
ベーコン類ロース | 0.62mg |
ソーセージ類セミドライ | 0.62mg |
ばら脂身つき、生 | 0.62mg |
ソーセージ類フランクフルト | 0.61mg |
リブロース脂身つき、焼き | 0.58mg |
サーロイン皮下脂肪なし、生 | 0.57mg |
ハム類ロース | 0.57mg |
はちはちの子缶詰 | 0.52mg |
サーロイン脂身つき、生 | 0.52mg |
トコフェロールチョップド | 0.50mg |
ハム類プレス | 0.50mg |
トコフェロール脂身、生 | 0.48mg |
かたロース脂身、生 | 0.47mg |
豚足ゆで | 0.47mg |
やぎ肉、赤肉、生 | 0.45mg |
いなごつくだ煮 | 0.43mg |
ソーセージ類混合 | 0.42mg |
大腸生 | 0.38mg |
リブロース脂身つき、ゆで | 0.38mg |
トコフェロールゆで | 0.35mg |
そともも脂身、生 | 0.31mg |
ロース脂身、生 | 0.31mg |
もも脂身、生 | 0.30mg |
ハム類混合プレス | 0.29mg |
くじらミンクくじら8)うねす、生 | 0.29mg |
かた脂身、生 | 0.28mg |
大腸ゆで | 0.27mg |
トコフェロールもも、生 | 0.25mg |
副生物ゆで | 0.24mg |
加工品味付け缶詰 | 0.22mg |
すっぽん肉、生 | 0.20mg |
加工品コンビーフ缶詰 | 0.20mg |
リブロース脂身、生 | 0.20mg |
かえるうしがえる肉、生 | 0.18mg |
くじらミンクくじら8)本皮、生 | 0.11mg |
くじらミンクくじら8)さらしくじら | 0mg |
食品標準成分表 |
出典元URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm
ビタミンAはレチノール、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、β-カロテンは除外し、レチノール当量です。
ビタミンEはα-トコフェノールで表記し、β-トコフェノール、γ-トコフェノール、δ-トコフェノールは除外しています。
食物繊維は水溶性、不溶性の総量で表示しています。
n-6系、n-3系脂肪酸はともに多価不飽和脂肪酸の含有量で表示しています。
まとめ
サーロインやフォアグラ、生ハムなど肉類が含むパントテン酸含有量のランキングと日本人が一日あたりに摂取するパントテン酸の食事摂取基準量をあわせて確認し日々の食生活に活かすとともに、必須とされる栄養素であるパントテン酸の摂取量基準を確認し栄養管理につなげましょう。
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