沖縄そばは一般的なうどんに近い麺類で蕎麦粉などは使われていませんが、沖縄でそばと言うと沖縄そばを指します。
干して乾燥させた沖縄そばや生麺などがありますが、今回は茹でた干し沖縄そばに含まれる栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。
茹でた干し沖縄そばにはナトリウム、食物繊維、銅、パントテン酸、マンガン、リン、鉄、マグネシウム、ナイアシン、ビタミンB1などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。

茹でてありますのでやや塩分が高く、減塩などを気にしている場合には注意が必要ですが、発汗の多い暑い地方、沖縄地方では塩分の摂取も重要となりますし、ナトリウムは体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれる重要なミネラルでもあります。
次いで食物繊維も豊富に含まれますが、食物繊維には不溶性のものと水溶性のものがありそれぞれ働きも違いますし、銅は銅含有酵素として幅広い効能をもち、赤血球や白血球の成長にかかわりるなど、これらの働きをもつ栄養素を含む茹でた干し沖縄そばの効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
茹でた干し沖縄そばの栄養素の含有量の一覧
茹でた干し沖縄そばにはナトリウム、食物繊維、銅、パントテン酸、マンガン、リン、鉄、マグネシウム、ナイアシン、ビタミンB1が含まれますが、塩分は自然塩や粗製塩、精製塩など製造方法などもさまざまですが、どれも安全な塩であり取りすぎなどに注意が必要なのも同様です。
茹でた麺類、うどんやパスタなどはナトリウムを多く含むことが多いですが摂り過ぎが気になる時は野菜を多く取る食生活を心がけることで減塩対策につながりますので、特にカリウムを多く含む野菜類を日々の食生活に取り入れましょう。
また、銅は乳児の成長、骨や血管の強化に効果を持ち活性酸素の除去に効果を持ちますが、不足すると免疫細胞がうまく働かなくなるとも言われていますので、適切な摂取が必要なミネラルです。
こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01055 |
ジャンル | 干し沖縄そば |
食品名 | ゆで |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 148 kcal |
kJ | 619 kJ |
水分 | 65.0 g |
たんぱく質 | 5.2 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 0 g |
脂質 | 0.6 g |
トリアシルグリセロール当量 | 0.5 g |
炭水化物 | 28.6 g |
灰分 | 0.6 g |
無機質 | |
ナトリウム | 200 mg |
カリウム | 10 mg |
カルシウム | 11 mg |
マグネシウム | 8 mg |
リン | 36 mg |
鉄 | 0.5 mg |
亜鉛 | 0.1 mg |
銅 | 0.05 mg |
マンガン | 0.16 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 0 μg |
クロム | 0 μg |
モリブデン | 0 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 0 μg |
A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
A β-カロテン当量 | 0 μg |
A レチノール当量 | 0 μg |
D | 0 μg |
E α-トコフェノール | 0 mg |
E β-トコフェノール | 0 mg |
E γ-トコフェノール | 0 mg |
E δ-トコフェノール | 0 mg |
K | 0 μg |
B1 | 0.02 mg |
B2 | 0.02 mg |
ナイアシン | 0.2 mg |
B6 | 0.01 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 3 μg |
パントテン酸 | 0.18 mg |
ビオチン | 0 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 0.14 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.05 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.31 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 0.6 g |
不溶性 | 0.9 g |
総量 | 1.5 g |
食塩相当量 | 0.5 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
茹でた干し沖縄そばの栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | ナトリウム |
2位 | 食物繊維 |
3位 | 銅 |
4位 | パントテン酸 |
5位 | マンガン |
6位 | リン |
7位 | 鉄 |
8位 | マグネシウム |
9位 | ナイアシン |
10位 | ビタミンB1 |
減塩にはだしの活用やお酢などでアレンジ
沖縄そばや日本そばなどは汁に濃い味付けをすることが多くどうしても塩分濃度が高まってしましますが、麺自体にも塩分が多い場合がありますので注意が必要です。
ただナトリウムは体内では重要な働きを持ち、体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれますし、小腸上部から吸収され、細胞外液量の維持や体液の浸透圧を正常に維持するミネラルです。
一日10g以下に抑えるように心がけが必要で、摂り過ぎて摂取バランスが崩れると血管の緊張、血圧の上昇につながる症状が現われますので注意しましょう。
また、定番の調味料でもあるしょうゆやみそは高塩分食品でもありますので過剰な摂取には注意が必要ですし、精製塩以外の塩も検討し、自然塩などの他のミネラル分を幅広く含む塩の利用を行ないましょう。
銅は乳児の成長、骨や血管の強化に重要なミネラル
牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどに多く含まれる銅ですが、沖縄そばにも多く含まれており、銅含有酵素として幅広い効能をもち、赤血球や白血球の成長にかかわります。
銅が不足するとヘモグロビンをきちんと合成できずに、赤血球で酸素を運ぶ役割に悪影響が現われますし、体内でたんぱく質と結合し鉄の働きを補助する働きを持ちます。
活性酸素の消去する働きがあり、老化防止や細胞の酸化を防ぐ働き、抗菌作用や消臭効果があるとも言われますので、貧血の症状などが酷い時などにも摂取しておきたい栄養素ですし、乳児の成長にも重要となるミネラルです。
パントテン酸は代謝を高める働きをもつ
パントテン酸は糖質、脂質の代謝に関わる働きをもつビタミンで、コエンザイムA(CoA)と合成する成分となり、このCOAは幅広い代謝に関わる成分で糖質や脂質の代謝する働きを持ちます。
また、善玉コレステロースを増やす働きをもち、代謝に役立つ酵素のうち、実に100種類以上がパントテン酸なしには作られないものとなっていますが、水に溶けやすい水溶性のビタミンで熱にも弱いため摂取の際はレシピや調理法に注意が必要です。
鶏レバー、うなぎの蒲焼、アボカド、納豆、イクラ、たらこ、子持ちカレイ、レバー、鶏肉、アボカド、カリフラワー、モロヘイヤ、卵などの食べ物に多く含まれていますので、これらの食品を活用するのも良いでしょう。
茹でた干し沖縄そばには他の栄養素も豊富に含まれる
茹でた干し沖縄そばにはこれらの栄養素以外にもナトリウム、食物繊維、銅、パントテン酸、マンガン、リン、鉄、マグネシウム、ナイアシン、ビタミンB1などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。