ロールパンはサンドイッチなどとともに定番のパンの種類で、お弁当や離乳食への活用など幅広いレシピやアレンジ、用途に対応する食べ物のひとつでもありますので、そんなロールパンの栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。
ロールパンにはナトリウム、食塩相当量、葉酸、銅、パントテン酸、リン、ナイアシン、食物繊維、亜鉛、ビタミンB1などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。
ナトリウムは重要な働きをもち、細胞外液量を維持したり不足すると食欲不振、はきけ、血液濃縮、筋肉痛などの症状がでるとも言われますが、逆に取り過ぎによる高血圧の危険性なども言われますので適切な摂取が重要と言われるミネラルですし、葉酸は摂取することでリスクを軽減できるとされる、胎児の神経管閉鎖障害は受胎後約28日で現われる神経管の形成異常ですので、この時期の葉酸の摂取やそれ以前からの母体での必要量の葉酸の摂取が重要ですし、亜鉛の吸収の阻害などもありますので大切な時期である妊娠時期は特に適切な摂取が必要です。
また、銅は赤血球や白血球の成長に関わる重要なミネラルで、赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり骨の形成を助けるミネラルですので、骨の成長著しい成長期の子供にとっても非常に重要な栄養素ですし、ビタミンの一種のパントテン酸はニキビ、肌荒れ対策として有効で、糖質や脂質の代謝など美容面に効果を持ち、腸内細菌から合成され免疫力を向上させる働きをもつビタミンです。
これらの働きをもつ栄養素を含むロールパンの効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
ロールパンの栄養素の含有量の一覧
ロールパンにはナトリウム、食塩相当量、葉酸、銅、パントテン酸、リン、ナイアシン、食物繊維、亜鉛、ビタミンB1が含まれますが、ナトリウムはとりすぎが気になるミネラルでもありますので、カリウムの摂取で余分な塩分の排出に役立つ働きでもって対応する方法がありますし、体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれますので、ナトリウム不足にも注意が必要なミネラルです。
また、葉酸は補酵素としてアミノ酸の核酸の代謝に関わりますし、欠乏症では食欲不振、口内炎などの症状が出ると共に、妊娠時期には特に重要と言われるビタミンで、銅は不足すると免疫細胞がうまく働かなくなるとも言われていますので適切な摂取が必要なミネラルで、活性酸素の消去、老化防止、細胞の酸化を防ぐ働きなどがあります。
さらに、パントテン酸は脂肪酸と結合しアセチルCoA、アシルCoAを作り出しますが、このアセチルCoAが幅広く糖質、脂質、たんぱく質の代謝に関わる働きを持ちますし、パントイン酸とβ-アラニンという物質の結合体でダイエット効果などが期待できるビタミンのひとつですので、こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01034 |
ジャンル | パン類 |
食品名 | ロールパン |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 316 kcal |
kJ | 1322 kJ |
水分 | 30.7 g |
たんぱく質 | 10.1 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 0 g |
脂質 | 9.0 g |
トリアシルグリセロール当量 | 0 g |
炭水化物 | 48.6 g |
灰分 | 1.6 g |
無機質 | |
ナトリウム | 490 mg |
カリウム | 110 mg |
カルシウム | 44 mg |
マグネシウム | 22 mg |
リン | 97 mg |
鉄 | 0.7 mg |
亜鉛 | 0.8 mg |
銅 | 0.12 mg |
マンガン | 0.29 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 0 μg |
クロム | 0 μg |
モリブデン | 0 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 15 μg |
A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
A β-カロテン当量 | 15 μg |
A レチノール当量 | 1 μg |
D | 0.1 μg |
E α-トコフェノール | 0.5 mg |
E β-トコフェノール | 0.1 mg |
E γ-トコフェノール | 0.7 mg |
E δ-トコフェノール | 0.2 mg |
K | 0 μg |
B1 | 0.10 mg |
B2 | 0.06 mg |
ナイアシン | 1.3 mg |
B6 | 0.03 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 38 μg |
パントテン酸 | 0.61 mg |
ビオチン | 0 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 0 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 1.0 g |
不溶性 | 1.0 g |
総量 | 2.0 g |
食塩相当量 | 1.2 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
ロールパンの栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | ナトリウム |
2位 | 食塩相当量 |
3位 | 葉酸 |
4位 | 銅 |
5位 | パントテン酸 |
6位 | リン |
7位 | ナイアシン |
8位 | 食物繊維 |
9位 | 亜鉛 |
10位 | ビタミンB1 |
ナトリウム不足と過剰摂取の注意点
ナトリウムは細胞外液量を維持や体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれるミネラルで、筋肉、神経の働きを正常に保つ働きなどがあります。
しかし、とりすぎたことによる筋肉の硬直、血管の柔軟性を奪うなどの弊害があるといわれ高血圧の原因になるとも言われますが、適切な摂取量のナトリウムはさまざまな効果がありますので大切だとも言われます。
また、とりすぎた余分なナトリウムは同じくミネラルのカリウムの摂取によって体外に排泄されますので、カリウムを多く含む食品の摂取を常日頃から心がけておくことも大切で、しょうゆやみそなどの高塩分食品を日常的に食すことの多い日本人は、野菜類などと合わせて自然とカリウムを摂取しやすいレシピや食事メニューが多くなっています。
逆に、ナトリウムが不足したことによる欠乏症ではあまりないと言われますが、食欲不振、はきけ、血液濃縮、筋肉痛などの症状がでるとも言われますので適切な摂取が大切ですし、とりすぎが気になる場合には味付けに辛味、だしの利用を活用し減塩につなげるといいでしょう。
また、ラーメンのスープ、そばつゆ、即席めん、カップめん、そうめん、食塩、固形ブイヨン、みそ、梅干し、塩ザケなどは特にナトリウムの含有量が高い食品ですので、これらに偏った食生活には注意しましょう。
妊娠時期には特に重要となる葉酸の働きとは?
葉酸は遺伝子の情報を持つDNA(核酸)の合成を助長する働きがあり、妊娠の時期には特に重要といわれるビタミンで、ビタミンB12など共に造血機能に関わるビタミンで貧血の予防に効果的な働きを持ちます。
葉酸は産後、授乳中にも重要とされますが、母体全体に葉酸が行き渡るのには約1か月かかってしまうといわれていますので、妊娠前の妊活時からしっかりと摂取することが大切な栄養素でもあり、この時期に不足することで細胞分裂が正常に行なわれにくくなってしまいます。
鶏レバー、モロヘイヤ、菜の花、ブロッコリー、枝豆、ほうれん草などの食べ物に多く含まれるので、ロールパンなどからの摂取よりもこれらの食材を進んで取るように心がけましょう。
銅も乳児の成長に重要な栄養素
銅は赤血球や白血球の成長に関わる重要なミネラルで、赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり骨の形成を助けるミネラルで活性酸素の消去する働きがあり、老化防止や細胞の酸化を防ぐ働きがあります。
牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどの食べ物に多く含まれており、摂取量が少ないと吸収率があがる、摂取量が多いと吸収率がさがるなどの調整が起きる特徴があり、不足すると免疫細胞がうまく働かなくなるとも言われていますので、適切な摂取が必要なミネラルです。
体内でたんぱく質と結合し鉄の働きを補助する働きを持ち、過酸化脂肪の増加を抑制する働きがあり、血液の流れにもかかわりますし、鉄の働きを補助するミネラルで活性酸素の除去や赤血球に関わる働きを持ちます。
欠乏症では未熟児、銅欠乏乳児、体重増加不良、貧血、骨異常などの症状がでるとも言われ、乳児の成長や骨の強化に重要な役割をもつミネラルですのでこうした時期には特に注意が必要です。
ロールパンには他の栄養素も豊富に含まれる
ロールパンにはこれらの栄養素以外にもパントテン酸、リン、ナイアシン、食物繊維、亜鉛、ビタミンB1などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。