国産小麦、普通の栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。
国産小麦、普通にはマンガン、食物繊維、ナイアシン、リン、銅、ビタミンB1、亜鉛、鉄、ビタミンB6、マグネシウム、などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。
国産小麦に多く含まれるマンガンは摂取量のほとんどが胆液や膵液として消化管へと排出されていき、糖質や脂質の代謝に関わる効能をもち、ダイエットにつながる働きも期待されるミネラルで、食物繊維は不溶性や水溶性の食物繊維がありそれぞれ働きも違います。
ナイアシンはトリプトファン60mgからナイアシン1mgが作られる性質を持ちますし、乳製品に多く含まれるトリプトファンの摂取で代用してナイアシンを合成させる方法もあるますし、リン酸塩は体内のカルシウムの流出につながりますので、リン塩酸を多く含むインスタント食品ばかりの食習慣には注意が必要です。
また、リン不足時の欠乏症では食欲減少、体重減少、骨の石灰化の阻害がありますので注意が必要で、銅は小腸で吸収されて肝臓に蓄積され貧血予防、免疫力向上、動脈硬化の予防、成長促進、髪や肌の健康を保つ効果をもつミネラルです。
これらの働きをもつ栄養素を含む国産小麦、普通の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
国産小麦、普通の栄養素の含有量の一覧
国産小麦、普通にはマンガン、食物繊維、ナイアシン、リン、銅、ビタミンB1、亜鉛、鉄、ビタミンB6、マグネシウム、が含まれますが、マンガンは性ホルモンの働きを円滑にし生殖機能の向上効果ももつ栄養素ですし、肌のターンオーバーにもかかわり美容面でも重要なミネラルです。
ナイアシンは皮膚や粘膜の健康維持に役立ちますし、ビタミンDやナイアシンには丈夫な肌を保持する効果がありますので、美容効果が期待できるビタミン類です。
リンはカルシウムと共に骨を作るミネラル分で、たんぱく質、脂質、糖質結合し有機リン化合物として摂取されますし、銅は肝臓で貯蔵され乳児の成長や骨の強化に重要な役割をはたし、不足するとヘモグロビンをきちんと合成することができずに、赤血球で酸素を運ぶ役割に悪影響が現われます。
こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
食品番号 | 01012 |
ジャンル | 国産小麦 |
食品名 | 普通 |
廃棄率 | 0 % |
エネルギー | |
kcal | 337 kcal |
kJ | 1410 kJ |
水分 | 12.5 g |
たんぱく質 | 10.6 g |
アミノ酸組成によるたんぱく質 | 0 g |
脂質 | 3.1 g |
トリアシルグリセロール当量 | 2.6 g |
炭水化物 | 72.2 g |
灰分 | 1.6 g |
無機質 | |
ナトリウム | 2 mg |
カリウム | 470 mg |
カルシウム | 26 mg |
マグネシウム | 80 mg |
リン | 350 mg |
鉄 | 3.2 mg |
亜鉛 | 2.6 mg |
銅 | 0.35 mg |
マンガン | 3.90 mg |
ヨウ素 | 0 μg |
セレン | 0 μg |
クロム | 0 μg |
モリブデン | 0 μg |
ビタミン | |
A レチノール | 0 μg |
A α-カロテン | 0 μg |
A β-カロテン | 0 μg |
A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
A β-カロテン当量 | 0 μg |
A レチノール当量 | 0 μg |
D | 0 μg |
E α-トコフェノール | 1.2 mg |
E β-トコフェノール | 0.6 mg |
E γ-トコフェノール | 0 mg |
E δ-トコフェノール | 0 mg |
K | 0 μg |
B1 | 0.41 mg |
B2 | 0.09 mg |
ナイアシン | 6.3 mg |
B6 | 0.35 mg |
B12 | 0 μg |
葉酸 | 38 μg |
パントテン酸 | 1.03 mg |
ビオチン | 0 μg |
C | 0 mg |
脂肪酸 | |
飽和脂肪酸 | 0.56 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.35 g |
多価不飽和脂肪酸 | 1.53 g |
コレステロール | 0 mg |
食物繊維 | |
水溶性 | 0.7 g |
不溶性 | 10.1 g |
総量 | 10.8 g |
食塩相当量 | 0 g |
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm |
国産小麦、普通の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの
※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
1位 | マンガン |
2位 | 食物繊維 |
3位 | ナイアシン |
4位 | リン |
5位 | 銅 |
6位 | ビタミンB1 |
7位 | 亜鉛 |
8位 | 鉄 |
9位 | ビタミンB6 |
10位 | マグネシウム |
マンガンとは?ダイエットにもつながる働きをもつ
マンガンは肌のターンオーバーにもかかわりをもち美容面でも重要なミネラルで、糖質や脂質の代謝に関わりダイエットにつながる働きも期待されます。
摂取量のほとんどが胆液や膵液として消化管へと排出されていきますし、体内には少量しか存在せずその量は12~20mg程度と言われています。
アマランサス、イタヤ貝、ずいき、くり、油揚げ、あおのり、しょうが、たくあん漬け、干し柿などの食べ物に多く含まれ、骨に最も多く含まれる成分で、カルシウムやマグネシウムなどを同様に骨の強化に役立つミネラルです。
土壌に多く含まれるミネラルですので、お茶、穀物、種実などの植物性の食べ物に多く含まれる栄養素で、生殖機能の向上にも効果があり、愛情ミネラルとも呼ばれます。
マンガンは成長期、発育期の骨の成長に役立つミネラルですので、必要量を守った摂取を心がけたい栄養素です。
ナイアシンも同じくダイエットにつながる代謝の促進作用が
ナイアシンはビタミンB群の一種で補酵素としてさまざまな代謝、糖質、脂質、たんぱく質の代謝やアルコールの代謝にも関わる働きを持ちますし、血行促進、冷え性改善などにも効果を持ちます。
ナイアシンはニコチン酸、ニコチンアミドとして存在しニコチンアミドからはNDAが合成され、この補酵素が糖質、脂質、たんぱく質の代謝。エネルギー生産時に働きます。
しそ、えのきたけ、バナナ、カツオ、マサバ、ぶり、いか、馬肉(さくら肉)、ラム肉、鶏ささみ、豚レバー、鶏むね、そば、レバー、牛もも肉、鶏肉、卵黄、たらこ、納豆などの食品に多く含まれ、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちますし、必須アミノ酸のトリプトファンからも作られる水溶性ビタミンです。
ナイアシンは体内でもっとも多く存在する補酵素に合成されますが、不足すると食欲不振、不安感、皮膚の炎症などの症状が現れますので日々適切な摂取を心がけましょう。
リンは過剰摂取に注意!骨密度の低下につながる恐れが
リンはカルシウムと共に骨を作るミネラル分ですが、過剰に摂取すると骨に蓄積したカルシウムが溶け出すので骨密度の低下につながります。
そのため、リン酸塩を多く含むインスタント食品や加工食品、カップラーメンなどを多く食べる習慣を持つ食生活には注意が必要で、リン酸塩、リンの過剰摂取で鉄分の吸収阻害、貧血、骨量減少の症状が現われると言われています。
しかし適切な摂取量でのリンの摂取は、歯や骨を作りカルシウムの吸収率を高めますので、カルシウムと同量のリンの摂取を心がけ過剰な摂取を行いようにするのが大切です。
また、ビタミンDはカルシウムとリンの吸着を高め骨の強化につながる栄養素ですので、こうした栄養素の摂取も必要ですし、過不足のないように食生活に注意しましょう。
国産小麦、普通には他の栄養素も豊富に含まれる
国産小麦、普通にはこれらの栄養素以外にも銅、ビタミンB1、亜鉛、鉄、ビタミンB6、マグネシウム、などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。