恵方巻きは毎年節分の日にその年の方角お恵方を向いて太巻き寿司食べる習慣であり、近年知名度も高く商売繁盛や無病息災、家内安全など福を巻き込むなどの願いを込めて食べる風習でもあります。
その起源は恵方巻きと呼ばれる様になったのはここ最近との説があり古くは丸かぶり寿司、節分の巻きずし等とも呼ばれており、遊郭や廓などでの芸者遊びの一つとの説もあるが現在は節分の日に豆撒きと恵方巻きの風習として行われている。
恵方巻きの方角
恵方巻きの方角は毎年違っており、その年の恵方、歳徳神(としとくじん)が居る場所がそうだとされており、この歳徳神(としとくじん)の居る方角は十干の甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き)(きのえ、きのと、ひのえ。ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと)の10種類によって決められている。
この十干は古代中国から日本に伝わったものであり暦の表示に古くから使われてきたものでもあり、現在もカレンダーなどにも記載されているものも多く一つ一つに『陽気の発揚』、『陰による統制の強化』などの意味が込められており、兄弟、陰陽、木火土金水などの五行、東西南北中の五方などから構成されている。
この十干により西暦の一桁目の数字によりその年の方角、恵方が決められ1368は南南東やや南、27は北北東やや北、49は東北東やや東、05は西南西やや西となっているので今年2016年の恵方の方角は南南東やや南であり、2015年や2017年の恵方は以下の通りです。
年 | 24方位 | 十二支 | 時計法 | 16方位 |
2008年 | 丙 | 巳午間 | 5時半 | 南南東やや南 |
2009年 | 甲 | 寅卯間 | 2時半 | 東北東やや東 |
2010年 | 庚 | 申酉間 | 8時半 | 西南西やや西 |
2011年 | 丙 | 巳午間 | 5時半 | 南南東やや南 |
2012年 | 壬 | 亥子間 | 11時半 | 北北西やや北 |
2013年 | 丙 | 巳午間 | 5時半 | 南南東やや南 |
2014年 | 甲 | 寅卯間 | 2時半 | 東北東やや東 |
2015年 | 庚 | 申酉間 | 8時半 | 西南西やや西 |
2016年 | 丙 | 巳午間 | 5時半 | 南南東やや南 |
2017年 | 壬 | 亥子間 | 11時半 | 北北西やや北 |
2018年 | 丙 | 巳午間 | 5時半 | 南南東やや南 |
2019年 | 甲 | 寅卯間 | 2時半 | 東北東やや東 |
歳徳神とは
歳徳神(としとくじん)は陰陽道の神様であり、その年の福徳を司る神様で、日本神話に登場する女神である櫛稲田姫とも言われている。高天原を追放されたスサノオとの経緯やヤマタノオロチの生贄にされそうになっていた等の神話が残されている。
恵方巻きの起源は?
起源としては恵方巻きは認知度の高い風習ではあるが古くは丸かぶり寿司や節分の巻きずし、幸運巻きずし等のネーミングで大阪方面で行われていたと言われており、7福神にちなんだ材料を用いて福を得る、福を巻き込むなどの意味合いがあるとされている。
江戸期の芸者や遊郭、廓、花街でのイベント事の一つとも言われたり、当時の商人の商売繁盛の祈願、鬼を払う豆撒きと同時に鬼の金棒に見立てた太巻き寿司を食べ邪気を払う意味や願いが込められていたと言われている。
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春を迎える立春の前日である節分の日に縁起が良いとされている恵方巻きは、近年1998年(平成10年)にセブン-イレブンが『丸かぶり寿司 恵方巻』とネーミングした事により恵方巻きとしての知名度が高まり、現在では多くの人の知る所となり節分に並ぶ風習になりつつある。
食べ方といつ恵方巻きを食べるのか?
食べる日付は毎年節分の日で、時間帯などは特に決まりは無いようですが基本的に夜と言われていますが、こだわらずに自由でいいのかと思います。食べ方としては願い事を思いながら無言で食べたり、長いままの太巻きを切らずに食べる事で縁を切らないように願いを込めたりと色々な意味合いが含まれているようですが、願いを込める事が大切であると考えます。
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比較的豆撒きよりも簡単に行える節分のイベントとして、恵方巻を食べる人が多くなって来ているとも言われていますが、毎年節分の日には豆撒きと恵方巻きで邪気を祓い、商売繁盛や無病息災、家内安全等を祈り祓鬼来福の願いを行いましょう。
恵方巻きの簡単なレシピ
過程でも巻き寿司の要領で簡単に恵方巻きを作る事が可能ですので、家族みんなで恵方巻きを作りみんなで恵方を向いて黙々と黙って食べるのも楽しい節分になりますので、是非とも恵方巻きをみんなで作る事をおすすめします。
巻き簀があれば簡単に綺麗に巻けますす、材料も好みで問題ないと思われますので海鮮、刺身、サーモンやマグロ、エビ、カイワレ大根やきゅうり、かんぴょうやとびっこなどを入れて彩り鮮やかな太巻き寿司を作るのもいいでしょうし、卵や椎茸、桜でんぶなども巻き寿司には定番の材料ですのでおすすめです。
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恵方巻きの作り方はニコニコ動画やYouTube、クックパッド等に色々な作り方が出ていますので参考にしてみると良いですし、毎年違った恵方巻きでオリジナリティーのある節分を楽しむのも面白いですね。
まとめ
恵方巻きは最近普及した節分の行事ではありますが起源は古く似た行事が昔から行われていたものであり、願い事を行う事で近づいている春や新年度を迎える時期に行っておきたい風習であると思います。大々的に手間が掛かるものではありませんし、家族でもお一人様でも簡単に行えますので夕食にでも願い事を込めながら恵方巻きを食べるのもいいかと思います。
お正月に考えた新年の抱負や今年の目標がしっかりと行えているのかを見直すのもいいかもしれません。
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