人は誰でも自己を管理することで社会の中で仕事や生活を送ることが可能になっています。
この自己管理能力は繰り返し実行することで自己管理術となり、そこまで自己管理を習慣付ける事が能力を高め自己管理術として行くには重要です。
では、いったい如何したら自己管理能力を高めることができるのか?自己管理術とは?何から始めればいいのか?悩むところだと思いますので、それらの問題を解消していきましょう。
自己管理とは
自己管理とは自らを律すること、これに尽きると思います。
ただし自己管理にはいろいろな状況と考え方がありますので判断が難しいところで、私生活の為に仕事のウエイトを調整して力を抜く事も考えようによっては自己管理している事になってしまいます。自分の目的が私生活の充実であるならば最重要なのは私生活であり、他の事柄の優先順位は下がる事となってしまいます。
今回は仕事に役立つ自己管理能力と自己管理術について考えていますので、仕事を中心に自己管理について考えていきますが、このような考え方もあるという事を覚えて置いてください。
仕事中心で自己管理をしすぎると疲れてしまいますし、私生活も充実させてこそ仕事にゆとりを持つ事も可能になるので逆の価値観を意識することで自分自身の幅も広がると思います。
自己管理の方法
まず、自己管理の方法として思いつく事は何でしょうか?
改めて自己管理の方法と言うと思いつきにくい物ですが、自分で決めたルールを守ること、社会や会社で決められたルールの厳守、交通ルールや食事のマナーなど自己管理と言うよりは社会的な常識やルールとなりますがこれらを守っていることも立派な自己管理だと思います。
これらは外的要因が絡んでいるからこそルールを守り自己管理に繋がっている状況もありますが、社会の中で健全に過ごす為にはルールを守ることは重要であり必要な事です。
外的要因とは
社会のルールの中で自己管理ができていないと何らかの罰を受けることになるか、何らかの被害が自分に及びます。そうなりたくないから自己を管理する自己管理能力を発揮ししっかりと守っているうちに、無意識的または常識として自然と自己管理している状態になっているのです。
自分で決めたルールを守る
ここで難しいのが自分で決めたルールを守る事です。
これこそ自己管理なのですが、先の例だと社会のルールが重たいものですのでしっかりと自己管理をし守ることを優先するのですが、自分で決めたルールだと仮にそのルールを破った所でなんら罰則的な事はありません。
ここに甘えが生まれ易くなり自分に甘くなってしまうのが人間です。全てを自分で決めた通りにできる人はほんの一握りであり、そうそう簡単にできる事ではないでしょう。
しかし、日々の生活の中でルールを定めることは可能です。
毎日は同じことの繰り返しの部分が多いですので、そこに何らかのルールや習慣を見つけ出しルール付けし守っていくことで自己管理へと繋がります。
日々の中の繰り返しの習慣を見つけ出す
まずは管理すべき行動を見つける事が重要です。
何時に起きるとか何時に食事を食べるとか、これも立派な自己管理です。睡眠する時間は何時間で何時頃には寝るなどのルールも重要ですし、お酒を飲む方は何本まで、タバコを吸う方は何本まで等、人それぞれ毎日の中で繰り返し行っている行為は多いはずですので、それらを見つけ出し負担の無い程度でルール付けしていきましょう。
ルーティンを分析し再度ルーティン化する
日々の生活の中の同じ行為の繰り返しはルーティンとも言われます。
これは決まりきった仕事や日常の事なので、大まかに言うと生活リズムとも言えるでしょうし習慣とも近いかも知れません。このルーティンを見つけ継続可能な形として再構築し、再度ルーティンして行く事を実行するといいでしょう。
分かりやすく言うと、毎日の行動を可能な範囲である程度ルールを決めてそれを継続しろって事です。
睡眠時間や遊ぶ時間等が乱れると仕事への影響や健康被害等の影響が考えられますし、食事時間のバラつきは生活リズムの乱れにも睡眠時間の乱れにも繋がるでしょう、季節に合わせた服装や天気に合わせた通勤の準備等も習慣化してしまえば自己管理として問題なく実行できるでしょう。
こうした細かな自己管理能力を繰り返していく事、この習慣を意識することなく自然な行為として実行できるようになると自己管理術となるのではと考えます。
仕事と自己管理
これまでは生活の中の自己管理について述べてきましたが、自己管理は仕事にこそ必要であり会社の中で自己管理ができてこその自己管理術だと思います。
ここからは仕事の中での自己管理について考えて行きたいと思います。
仕事は与えられた仕事をこなす事こそ重要です。余計なことをすれば叩かれる場合もありますし、結果ミスや被害が出てしまえば大問題になってしまいます。その為、仕事上の自己管理はあらゆる面を考えて仕事としての自己管理が必要になってくるでしょう。
仕事上で最低限自己管理するべき事
体調管理等は基本中の基本、会社のルール職場のルールの厳守、人間関係を良好に保つ為の忍耐や調整、与えられた仕事の管理、連絡事項や報告などの遂行、時間の厳守、言葉遣い、髪型や服装などの身だしなみ、気遣いと気転、ちょっとした仕草や癖、秘密の厳守や取引先との関係、上下関係や力関係のバランス感覚などざっと考えても実に多くの項目を自己管理しなければいけないのかとうんざりする勢いです。
社会に出てすぐに全てをやる事は難しいですが、可能な限り早い段階でこういったところまで自己管理できるようにならなければ社会の中では難しい立場となる場合もあるでしょう。
仕事上の目標で違ってくる
社会で仕事を行う上で各自目的をもって仕事に携わっていると思います。生活の基本となる事はもちろんですが、より良い仕事をしたい場合や責任のある立場を求める場合、無難に仕事ができればいい人もいますし、面白おかしく楽しければいいという人もいるでしょう。
仕事によっては気楽な職場もあるでしょうし、繊細な作業や間違いの許されない仕事などの場合はそれに相応しい対応をとらなければなりません。
自己管理をする前に自分は仕事においてどう携わって行きたいのかを考える事が重要です。
与えられた仕事はきっちりこなす
まずは自分の仕事をきっちりこなす事。
仕事をこなす上で問題となりそうな事、上司や同僚との関係、期日や内容などの管理はしっかりと行っていきましょう。これらに大切なのは仕事のみでは無く職場環境の中でいかに円滑な状況を作っておくかだと思います。
仕事の内容にもよりますが、周りの協力やアドバイスなしには仕事はできません。仕事にミスはつき物ですので間違いなども起きるでしょうし、そういった時には迷惑もかかるでしょう。
しかしそういった状況も含めて仕事ですのでそれらを理解した上で日々の自己管理を行い良好な職場環境を作っておくことはとても重要です。
まとめ
自己管理能力は小さな事の積み重ねです。
一気に全ての管理を行うのではなく、タイミングを見て修正していく事が重要だと思います。分かりやすくいえば成長です。
年齢や立場、仕事によって管理すべきところも違ってくるでしょうし、管理する度合いも違ってくるでしょう。厳粛に自己管理すべき職種もあるでしょうし一般的な自己管理程度で済む仕事もあるでしょう。
自身が携わっている仕事、自分が目標とする取り組み方を再認識した上で、その仕事や目標に相応しい社会人としての自己管理を行っていくように心がけ、修正すべき点は修正しながら全てを習慣付けるようにしていってこそ自己管理術となるのではないかと考えます。