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トランス脂肪酸とは?含有食品の体への害と規制への動き

トランス脂肪酸は様々な食品に含まれており含有量の多いマーガリンや牛乳などが体に害があるとして一部で指摘されており、昨今ヨーロッパやアメリカで規制が開始されてきています。

日本国内でもトランス脂肪酸に対する注目度は高まっており不使用の流れや使用量の減少傾向になるなど徐々に変わってきていますが、実際どの様な健康被害がありどの様な食品に多く含まれているのか、正しい摂取量等を交え確認して行きたいと思います。

トランス脂肪酸とは

植物油が液体状で取り扱いにくいので水素を加える事で固形化し取り扱い安くなるように人工的に作られた不飽和脂肪酸です。構造的にシス型とトランス型とがあり二重結合のトランス型の構造を持つ事でトランス脂肪酸とも言われ、通常の植物油と違い分解する事が困難な構造になっている為に人体への悪影響が大きく害をもたらすとされ近年騒がれ注目されている。

バターなどの代替にマーガリンを使用する機会が多いですが、このマーガリンには多くのトランス脂肪酸が含まれており、一部の専門家に言わせるとプラスチックを食べているような物だとの声も上がっている。

マーガリンやショートニング、ファットスプレッドに含まれる

主なトランス脂肪酸の含有食品と言えばマーガリンやショートニング、ファットスプレッドがあげられます。

この3種はトランス脂肪酸による健康被害があると有名でありこれらの食品や成分を使った加工食品にも使用量によっては高い含有量をもつお菓子や乳製品、パンやケーキやドーナツ、クッキーに生クリーム洋菓子などがあります。

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しかし、含有量が微小であれば人体への影響は無いとの意見もあり、一概に健康の害になるとは言えないのが現状のようです。

バターの代替としてのマーガリン

マーガリンは人気の食品でもあり多くのメーカーがあり明治や雪印、小岩井など乳製品を多く扱うところは必然的にバターやマーガリン等を扱う事も多いようですし、それらを使った加工食品や調理に使用している会社や商品も多いようです。

もちろん規定の範囲内での含有量のトランス脂肪酸を使用している事は何等問題は無いわけですが、近年この規制対象になる含有量が下がってきている事も注目すべき点でしょう。

これまでは現在のトランス脂肪酸含有量とは違い、相当量が含まれる食品や製品が多く出回っていたと思われます。

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バターとマーガリンの違い

バターも多くの料理で使われますしマーガリンと見た目も似ていますが全く違う物になります。バターは牛乳を原料としマーガリンは植物性、動物性の油脂が原料となります。

今回のトランス脂肪酸はマーガリンを製造する際の工程で水素を混ぜ合わせて固形化する際に発生し、この人工的な加工が体内での消化処理が行えない害を生み出すと言われています。

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一方、バターは牛乳であり食用の油脂が原料で飽和脂肪酸を多く含んでいます。牛乳自体も健康にいいのか疑わしいとの意見も近年増えてきていますがトランス脂肪酸よりは遥かに健康にはいい様に感じます。

原材料に記載されているショートニングも注意が必要

マーガリンが多くのトランス脂肪酸を含んでいる事は広く知られていますが、多くの食品に使われているショートニングにもマーガリンと同様にトランス脂肪酸が多く含まれています。

普段食べている食品の中にも結構含まれているものも多く気になる方は確認してみると新たな発見があるかもしれませんし、マーガリンと同様にお菓子や乳製品、パンやケーキやドーナツ、クッキーに生クリーム、洋菓子などの原材料を見てみると結構な割合でこのショートニングを見かけると思います。

トランス脂肪酸による健康被害とは?

トランス脂肪酸は、体に色々な害を及ぼすと言われています。

日本ではそれ程過剰な影響が出ているようには感じませんが、アメリカでは肥満の原因にトランス脂肪酸があるのではとの考えもあるようで異常な肥満体型になっている方が多い理由の一つである可能性もぬぐえないといった所でしょうか。

肥満に限らず免疫力の低下、心筋梗塞や動脈硬化、悪玉コレステロールの増加、心臓疾患、ガン、不妊、アレルギーなど多くの病気を引き起こす原因となりうるとも言われており、注意喚起の動きが広がっているのが現状と言えるでしょう。

アメリカでは使用禁止規制が開始

そんな中アメリカでは加工食品での使用を全面的に禁止するとの動きがありましたが、これは部分水素添加油脂の規制でありトランス脂肪酸そのものの規制では無い様であり加工品や上記にあげたマーガリンやショートニング、ファットスプレッド以外にも肉や乳製品にも自然に含まれている場合がありますので全面禁止とはなっていないようです。

使用量の制限や基準値の改定や摂取量の見直しなどはアメリカだけでは無く日本国内でも始まっており、段階を踏んでいる状態とも言えるでしょう。

まとめ

今回、日頃食べている食品にショートニングが含まれていた事からトランス脂肪酸の健康への害について気になったので現状と詳細を調べつつの記事となりましたが、今回のトランス脂肪酸による健康被害は日本ではあまり過剰になら無くても良いのではと考えます。

しかし、トーストにマーガリンをべったりなどといった食べ方は気が引けてしまうのも事実ですし、現在は削減が進められ含有量が減っているマーガリンも殆どのようですが躊躇ってしまう心情は少なからずあると言えます。

しかし、人工的な加工によって出来たトランス型の脂肪は処理する事が難しいと言う事も事実でしょうし、過剰に摂取する事で人体に及ぼす影響は計り知れないものであるとも考えます。

この危険性があるかもしれないトランス脂肪酸を含む食品や加工品、お菓子やケーキなどを摂取するのかしないのかは個人の判断が重要ですし、過剰に鶏過ぎないように偏りの少ない食生活やファーストフードなどこれらを含む可能性の高い食品摂取の調整を意識的に行う事も必要でしょう。

食べたい物は食べる事が基本ですが、健康も意識しつつ調整や制限を個人的に行う事も重要だと考えます。

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