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マカロニやスパゲッティなどのパスタに含まれる栄養素とは?

マカロニやスパゲッティはイタリア料理で使われる麺類でパスタのひとつですが、マカロニはグラタンやマカロニサラダなどに頻繁に使われますし、スパゲッティはぺペロンチーノやカルボナーラなどさまざまなレシピが存在しています。

最近ではカップめん感覚で食べられるパスタや冷凍食品のパスタなど身近な料理として定着していますが、スパゲッティはその太さによってフェデリーニ、カペッリーニなどと呼ばれ料理方法も違ってきます。

材料はデュラム小麦粉のセモリナを使っており、ひも状のパスタやマカロニ状、ペンネ、ラザニアなどさまざまな形状に加工され幅広いレシピで食されていますが、そんな、マカロニやスパゲッティ(乾)に含まれる栄養素の一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。

パスタ

マカロニやスパゲッティ(乾)にはセレン、モリブデン、銅、亜鉛、ナイアシン、マグネシウム、ビタミンB1、リン、パントテン酸、食物繊維などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。

セレンは水銀やカドミウム、砒素などの毒性を軽減させる拮抗作用をもつ栄養素で、酵素の成分でもあり過酸化物を消去する働きをもつミネラルですし、モリブデンは貧血の予防につながる造血作用などをもつミネラルです。

貧血対策には葉酸、ビタミンB12などのビタミン類や鉄、マグネシウム、コバルトなどがよいといわれますが、モリブデンなども関与するとされていますので貧血に悩まされている際はモリブデンの摂取も必要になって来ます。

また、銅は赤血球や白血球の成長に関わる働きを持ちますので、これらの働きも貧血にかかわりますので合わせて摂取したほうがよいなど、これらの働きをもつ栄養素を含むマカロニやスパゲッティ(乾)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。

マカロニやスパゲッティ(乾)の栄養素の含有量の一覧

マカロニやスパゲッティ(乾)にはセレン、モリブデン、銅、亜鉛、ナイアシン、マグネシウム、ビタミンB1、リン、パントテン酸、食物繊維が含まれますが、セレンはたんぱく質に結合しており幅広い食材に含まれるミネラルでアンコウの肝、たらこ、黒マグロ、レンズマメなどの食品に多く含まれています。

モリブデンは大豆加工品やナッツ類に多く含まれ、吸収率が高く過剰摂取などの症状はほぼ無いとされていますが、腎臓や肝臓に多く酸化還元反応に関わる酵素の構成成分で糖質や脂質の代謝を高める酵素の構成物質です。

銅も過剰症はほぼなし、不足したことによる欠乏症では未熟児、銅欠乏乳児、体重増加不良、貧血、骨異常などの症状がでるとも言われますので注意が必要ですし、亜鉛は成長促進や味覚の正常化に関わる働きをもち、牡蠣や納豆などの食品に多く含まれるミネラルですので、こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。

食品番号 01063
ジャンル マカロニ スパゲッティ
食品名
廃棄率 0 %
エネルギー
kcal 378 kcal
kJ 1582 kJ
水分 12.0 g
たんぱく質 13.0 g
アミノ酸組成によるたんぱく質 11.8 g
脂質 2.2 g
トリアシルグリセロール当量 1.9 g
炭水化物 72.2 g
灰分 0.6 g
無機質
ナトリウム 2 mg
カリウム 200 mg
カルシウム 18 mg
マグネシウム 55 mg
リン 130 mg
1.4 mg
亜鉛 1.5 mg
0.28 mg
マンガン 0 mg
ヨウ素 0 μg
セレン 62 μg
クロム 1 μg
モリブデン 53 μg
ビタミン
A レチノール 0 μg
A α-カロテン 0 μg
A β-カロテン 0 μg
A β-クリプトキサンチン 0 μg
A β-カロテン当量 9 μg
A レチノール当量 1 μg
D 0 μg
E α-トコフェノール 0.3 mg
E β-トコフェノール 0.2 mg
E γ-トコフェノール 0 mg
E δ-トコフェノール 0 mg
K 0 μg
B1 0.19 mg
B2 0.06 mg
ナイアシン 2.3 mg
B6 0.11 mg
B12 0 μg
葉酸 13 μg
パントテン酸 0.65 mg
ビオチン 4.0 μg
C 0 mg
脂肪酸
飽和脂肪酸 0.51 g
一価不飽和脂肪酸 0.20 g
多価不飽和脂肪酸 1.12 g
コレステロール 0 mg
食物繊維
水溶性 0.7 g
不溶性 2.0 g
総量 2.7 g
食塩相当量 0 g
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量
アミノ酸含有量 食事摂取基準量
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会
日本食品標準成分表2010のデータより抜粋
出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm

マカロニやスパゲッティ(乾)の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの

※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。

1位 セレン
2位 モリブデン
3位
4位 亜鉛
5位 ナイアシン
6位 マグネシウム
7位 ビタミンB1
8位 リン
9位 パントテン酸
10位 食物繊維

セレンは過酸化物を消去する働きをもつ

セレンは魚介、肉、豆類に多く含まれるミネラルで作物などの育つ土壌に含まれることで食品への含有量が変化します。

水銀やカドミウム、砒素などの毒性を軽減させる拮抗作用をもつ栄養素で、酵素の成分として過酸化物を消去する働きをもちますし、必須ミネラルのひとつで抗酸化反応に関わる酵素やたんぱく質を構成する栄養素です

セレンはアンコウの肝、たらこ、黒マグロ、レンズマメなどの食品に多く含まれますし、抗酸化作用をもつ栄養素のビタミンEと一緒に摂ることでより効果が高まりますので、これらの組み合わせを意識することも大切ですし、欠乏症では貧血、関節痛、成長障害、不妊、免疫低下などの症状がでるとも言われますので注意が必要です。

ただ、セレンは日本国内の土壌でそだつ食品には、きちんとセレンが含まれているので不足はあまりないと言われています。

モリブデンは貧血予防につながる働きをもつ

貧血対策には葉酸、ビタミンB12などのビタミン類や鉄、マグネシウム、コバルト、モリブデンなどのミネラルも関与するとされていますが、マカロニなどのパスタ類にもモリブデンが含まれています。

モリブデンは貧血の予防につながる造血作用などをもつミネラルで、老廃物でもあるプリン体を尿酸へ分解する働きをもち、鉄の利用を高める性質を持ちます。

大豆加工品やナッツ類、米、そばなどの穀類や、大豆、えんどう豆などの大豆類や豆腐、納豆などの大豆製品、レバーや乳製品などに多く含まれるミネラルで、腎臓や肝臓に多く酸化還元反応に関わる酵素の構成成分で、糖質や脂質の代謝を高める酵素の構成物質です。

パスタをモリブデンの摂取元にすることは現実的ではありませんが、他の食材と組み合わせてこれらを摂取するのもいいでしょう。

銅は赤血球や白血球の成長に

銅は摂取量が少ないと吸収率があがる、摂取量が多いと吸収率がさがるなどの調整が起きるミネラルで、赤血球や白血球の成長にかかわる働きを持ちます。

銅は鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す役割がありますので、鉄の効果を高める役割を持ちますし、活性酸素の消去する働きがあり、老化防止や細胞の酸化を防ぐ働きがありますので、美容などにも重要な効果を果しています。

牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどの食品に銅が多く含まれますが、パスタにもやや多めに含まれており、赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり、骨の形成を助ける働きにつながっています。

欠乏症では未熟児、銅欠乏乳児、体重増加不良、貧血、骨異常などの症状がでるとも言われますので注意しましょう。

マカロニやスパゲッティ(乾)には他の栄養素も豊富に含まれる

マカロニやスパゲッティ(乾)にはこれらの栄養素以外にもセレン、モリブデン、銅、亜鉛、ナイアシン、マグネシウム、ビタミンB1、リン、パントテン酸、食物繊維などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。

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