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干しうどんの栄養素一覧と効果効能

干しうどんは乾麺とも呼ばれるうどんで、乾燥しているためにゆでることで食すことができるようになるうどんですが、この干しうどんに含まれる栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。

干しうどん(乾麺)にはナトリウム、モリブデン、セレン、銅、マンガン、食物繊維、パントテン酸、クロム、リンなどの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。

ナトリウムは一日10g以下に抑えるのが正しい摂取量だといわれますので、過剰摂取に注意が必要な場合はお酢を活用するなどして減塩につなげることも可能ですし、出汁の活用もよいと言われます。

うどん、乾麺

また、モリブデンは老廃物でもあるプリン体を尿酸へ分解する働きがありますし、鉄の利用を高める性質を持ちますので、貧血気味な人などはモリブデンの摂取も適切に行なうといいですし食道がんのリスクを下げる効果があるともいわれる栄養素です。

セレンは細胞を酸化させ老化を促進させる悪影響を起こす活性酸素の抑制に効果を持ち、活性酸素による細胞の酸化を予防し老化防止などにつながりますし、魚介、肉、豆類に多く含まれますし、銅は乳児の成長、骨や血管の強化に効果を持ち、同様に活性酸素の除去に効果を持ちます。

これらの働きをもつ栄養素を含む干しうどんの効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。

干しうどんの栄養素の含有量の一覧

干しうどんにはナトリウム、モリブデン、セレン、銅、マンガン、食物繊維、パントテン酸、クロム、リンが含まれますが、ナトリウムは体液の浸透圧を正常に維持し、筋肉、神経の働きを正常に保ちますし、モリブデンは貧血の予防につながる造血作用などをもつミネラルです。

セレンは血液サラサラ効果があり血行促進に効果を持ち、地域の土壌にセレンが含まれるかで食品含有量が変化するミネラルですし、銅は鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す役割があり、牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどの食品に多く含まれます。

血液に関する症状のひとつとして貧血がありますが、貧血対策には葉酸、ビタミンB12などのビタミン類や鉄、マグネシウム、コバルト、モリブデンなどのミネラルも関与するとされていますので、こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。

食品番号 01041
ジャンル 干しうどん
食品名
廃棄率 0 %
エネルギー
kcal 348 kcal
kJ 1456 kJ
水分 13.5 g
たんぱく質 8.5 g
アミノ酸組成によるたんぱく質 7.8 g
脂質 1.1 g
トリアシルグリセロール当量 1.0 g
炭水化物 71.9 g
灰分 5.0 g
無機質
ナトリウム 1700 mg
カリウム 130 mg
カルシウム 17 mg
マグネシウム 19 mg
リン 70 mg
0.6 mg
亜鉛 0.4 mg
0.11 mg
マンガン 0.50 mg
ヨウ素 0 μg
セレン 10 μg
クロム 1 μg
モリブデン 12 μg
ビタミン
A レチノール 0 μg
A α-カロテン 0 μg
A β-カロテン 0 μg
A β-クリプトキサンチン 0 μg
A β-カロテン当量 0 μg
A レチノール当量 0 μg
D 0 μg
E α-トコフェノール 0.3 mg
E β-トコフェノール 0.2 mg
E γ-トコフェノール 0 mg
E δ-トコフェノール 0 mg
K 0 μg
B1 0.08 mg
B2 0.02 mg
ナイアシン 0.9 mg
B6 0.04 mg
B12 0 μg
葉酸 9 μg
パントテン酸 0.45 mg
ビオチン 1.3 μg
C 0 mg
脂肪酸
飽和脂肪酸 0.25 g
一価不飽和脂肪酸 0.10 g
多価不飽和脂肪酸 0.56 g
コレステロール 0 mg
食物繊維
水溶性 0.6 g
不溶性 1.8 g
総量 2.4 g
食塩相当量 4.3 g
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量
アミノ酸含有量 食事摂取基準量
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会
日本食品標準成分表2010のデータより抜粋
出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm

干しうどんの栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの

※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。

1位 食塩相当量
2位 ナトリウム
3位 モリブデン
4位 セレン
5位
6位 マンガン
7位 食物繊維
8位 パントテン酸
9位 クロム
10位 リン

ナトリウムは一日に10g以下!過剰摂取には注意が必要

多くの食塩は塩化ナトリウムが99%以上含まれていますが、自然塩などの摂取や利用を行うことで塩分の摂取方法に変化や工夫を行うことが可能ですが、ナトリウムは生命維持にとってとても重要なミネラルのひとつです。

ナトリウムは体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれるミネラルで、普段食すことの多いしょうゆやみそは高塩分の食品でもありますので、取り過ぎ、過剰な摂取には注意が必要で、取りすぎたことによる過剰症は、ミネラルバランスの乱れ、むくみ、細胞外液や血液の量の増加、高血圧症、胃がんの促進因子とも言われます。

ただ、体液の浸透圧を正常に維持、筋肉、神経の働きを正常に保つなどの重要な役割もありますので適切な摂取は重要ですが、反面過剰摂取や摂取バランスが崩れると血管の緊張、血圧の上昇につながる危険性もありますので注意が必要です。

ナトリウムはラーメンのスープ、そばつゆ、即席めん、カップめん、そうめん、食塩、固形ブイヨン、みそ、梅干し、塩ザケなどの食品に多く含まれますので、習慣的にこれらの食品の摂取、偏った食生活にならないように注意しましょう。

モリブデンがプリン体を尿酸へ分解!造血作用などをもつ

モリブデンはミネラルの一種で、老廃物でもあるプリン体を尿酸へ分解する働きをもち鉄の利用を高める性質を持ちますし、は吸収率が高く食道がんのリスクを下げる効果があるともいわれ酸化還元反応に関わる酵素の構成成分です。

また、貧血の予防につながり、摂取後はすみやかに尿中に排出されるので体内濃度はほぼ一定に保たれていますが、不足すると貧血などの症状につながりますし、肝臓や腎臓の酵素の構成物質で糖質や脂質の代謝を高める効果をもち、鉄分の利用率を高める働きもあります。

米、そばなどの穀類や、大豆、えんどう豆などの大豆類や豆腐、納豆などの大豆製品、レバーや乳製品、大豆加工品やナッツ類に多く含まれ、吸収率が高いミネラルですのですし過剰摂取などの症状はほぼ無いとされています。

セレンの摂取で活性酸素を撃退し老化防止に役立てよう

活性酸素はさまざまな細胞を酸化させるなどの悪影響を及ぼすといわれますが、セレンはこの活性酸素の抑制に効果を持ち活性酸素による細胞の酸化を予防し老化防止などにつながる働きがあります。

セレンは魚介、肉、豆類に多く含まれるミネラルで、食品が育つ土壌にセレンが含まれることで食品の含有量が変化しますが、日本国内の土壌にはせレンが多く含まれるので一般的に不足することは無いと言われています。

血液サラサラ効果があり血行促進に効果を持ちますし、酵素の成分で過酸化物を消去する働きをもつミネラルで、抗酸化作用をもつ酵素の構成物質でもありますので、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用に間接的にかかわりますし、美容効果も期待されるミネラルです。

取りすぎたことによる過剰症はセレン中毒、抜け毛、爪の変形、免疫低下などの症状がでるとも言われますので注意しましょう。

干しうどんには他の栄養素も豊富に含まれる

干しうどんにはこれらの栄養素以外にもナトリウム、モリブデン、セレン、銅、マンガン、食物繊維、パントテン酸、クロム、リンなどの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。

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