即席中華めんにはノンフライの物や油で揚げてある麺がありますが、それぞれ特徴があり好みのよって好き嫌いも分かれる所です。
主にノンフライめんは油を使わずに麺に含まれる水分を飛ばしますので熱風を利用していることが多いと言われていますが、一方でフライめんの場合は油で揚げて麺の乾燥や形成を行っています。
この工程の違いからヘルシーで生めんに近い触感を生み出すインスタントラーメンを作ることができますが、ややコストがかかる模様。安価なカップめんを希望する場合はフライめんなどを選択することも多いでしょう。
これら即席中華めん(ノンフライ)に含まれている栄養素の一覧と、それぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。
即席中華めん(ノンフライ)にはナトリウム、モリブデン、セレン、クロム、ビタミンE、ビタミンB1、マンガン、カルシウム、銅、リンなどの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。
ナトリウムは体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれ重要な役割を持ちますが、インスタントラーメンには総じて多くのナトリウムが含まれていると言われていますので過剰摂取にならないように注意が必要です。
特にラーメンのスープには多くのナトリウムが含まれると言われ、そばつゆ、即席めん、カップめん、そうめん、食塩、固形ブイヨン、みそ、梅干し、塩ザケなどの食品にもおおくの塩分が含まれますので、減塩の際はこうした食品の摂取に注意しましょう。
また、モリブデンは腎臓や肝臓に多く酸化還元反応に関わる酵素、糖質や脂質の代謝を高める酵素の構成物質ですし、クロムは幅広い食べ物に含まれるミネラルで即席めんにも含まれています。
これらの働きをもつ栄養素を含む即席中華めん(ノンフライ)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。
即席中華めん(ノンフライ)にはナトリウム、モリブデン、セレン、クロム、ビタミンE、ビタミンB1、マンガン、カルシウム、銅、リンが含まれますが、摂り過ぎが気になるナトリウムは細胞外液量を維持する働きを持ちます。
カップラーメンのスープのがぶ飲みなどで塩分を取りすぎるとミネラルバランスの乱れ、むくみ、細胞外液や血液の量の増加、高血圧症などにつながることもありますし、胃がんの促進因子とも言われますので注意が必要です。
また、貧血対策には葉酸、ビタミンB12などのビタミン類や鉄、マグネシウム、コバルト、モリブデンなどのミネラルも関与するとされていますま、即席めんにはモリブデンなども含まれていますが栄養面では即席めん以外の食品を軸としましょう。
こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。
| 食品番号 | 01058 |
| ジャンル | 即席中華めん |
| 食品名 | 非油揚げ |
| 廃棄率 | 0 % |
| エネルギー | |
| kcal | 356 kcal |
| kJ | 1490 kJ |
| 水分 | 10.0 g |
| たんぱく質 | 10.3 g |
| アミノ酸組成によるたんぱく質 | 0 g |
| 脂質 | 5.2 g |
| トリアシルグリセロール当量 | 4.9 g |
| 炭水化物 | 67.1 g |
| 灰分 | 7.4 g |
| 無機質 | |
| ナトリウム | 2700 mg |
| カリウム | 260 mg |
| カルシウム | 110 mg |
| マグネシウム | 25 mg |
| リン | 110 mg |
| 鉄 | 0.8 mg |
| 亜鉛 | 0.4 mg |
| 銅 | 0.11 mg |
| マンガン | 0.66 mg |
| ヨウ素 | 13 μg |
| セレン | 8 μg |
| クロム | 3 μg |
| モリブデン | 16 μg |
| ビタミン | |
| A レチノール | 0 μg |
| A α-カロテン | 0 μg |
| A β-カロテン | 5 μg |
| A β-クリプトキサンチン | 0 μg |
| A β-カロテン当量 | 5 μg |
| A レチノール当量 | 1 μg |
| D | 0 μg |
| E α-トコフェノール | 1.3 mg |
| E β-トコフェノール | 0.3 mg |
| E γ-トコフェノール | 3.8 mg |
| E δ-トコフェノール | 2.2 mg |
| K | 3 μg |
| B1 | 0.21 mg |
| B2 | 0.04 mg |
| ナイアシン | 1.0 mg |
| B6 | 0.05 mg |
| B12 | 0 μg |
| 葉酸 | 14 μg |
| パントテン酸 | 0.37 mg |
| ビオチン | 2.2 μg |
| C | 0 mg |
| 脂肪酸 | |
| 飽和脂肪酸 | 1.26 g |
| 一価不飽和脂肪酸 | 1.86 g |
| 多価不飽和脂肪酸 | 1.55 g |
| コレステロール | 2 mg |
| 食物繊維 | |
| 水溶性 | 1.4 g |
| 不溶性 | 0.9 g |
| 総量 | 2.3 g |
| 食塩相当量 | 6.9 g |
| 食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 | |
| アミノ酸含有量 食事摂取基準量 | |
| 文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会 日本食品標準成分表2010のデータより抜粋 出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm | |
※ 30～49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。
| 1位 | ナトリウム |
| 2位 | モリブデン |
| 3位 | セレン |
| 4位 | クロム |
| 5位 | ビタミンE |
| 6位 | ビタミンB1 |
| 7位 | マンガン |
| 8位 | カルシウム |
| 9位 | 銅 |
| 10位 | リン |
ナトリウムは体内の細胞の間にある細胞間液や血管内の血しょうにふくまれるミネラルですが、摂り過ぎることによってさまざまな悪影響が現れると言われています。
高血圧やむくみなどは体内の塩分濃度が高まることで血管の硬化などで血流が悪化しますし、塩分濃度と合わせてバランスを取るために水分が保持されむくみにつながってしまいますので摂り過ぎには注意が必要です。
ミネラルのひとつのカリウムは体内の余分な塩分、摂り過ぎた塩分を体外に排出しますので、カリウムを多く含む食品を上手に組み合わせて食生活を構築して減塩、塩分の取り過ぎの対策としましょう。
インスタントラーメンはスープが美味しいですが、なるべくなら飲まずに廃棄、飲んでも少しとした方が良いでしょう。
モリブデンは米、そばなどの穀類、大豆、えんどう豆などの大豆類、豆腐、納豆などの大豆製品、レバーや乳製品などに多く含まれるミネラルで、体内に約9mgほど存在し、肝臓、腎臓、副腎に多いミネラルで微量ミネラルのひとつです。
赤血球などに結合し全身に運搬される栄養素で、糖質や脂質の代謝を高める酵素の構成物質で鉄の利用を高め貧血の予防につながる働きがあるミネラルで、プリン体の分解にもかかわります。
腎臓や肝臓に多く酸化還元反応に関わる酵素、糖質や脂質の代謝を高める酵素の構成物質で、過剰症はほぼありませんし尿で排出されますが、モリブデンを摂り過ぎると高尿酸血症などの症状がでるともされています。
貧血の予防につながる造血作用などをもつミネラルですので、葉酸、ビタミンB12などのビタミン類や鉄、マグネシウム、コバルトなどとともに貧血対策に活用しましょう
セレンは作物が育つ土壌に含まれているセレンの濃度が重要であり、日本国内の土壌でそだつ食品にはほぼセレンが含まれるので不足はあまりないと言われています。
効果としては血液サラサラ効果、血行促進などに効果を持ち、活性酸素による細胞の酸化を予防し老化防止などにつながりますので美容効果を期待することもできるミネラルのひとつです。
セレンを取りすぎたことによる過剰症はセレン中毒、抜け毛、爪の変形、免疫低下などの症状がでるとも言われますので注意が必要ですが、尿での排出で体内調整され、欠乏すると貧血や関節痛などの症状が出るとされていますので過不足なく摂取しましょう。
アンコウの肝、たらこ、黒マグロ、レンズマメ、魚介、肉、豆類に多く含まれます。
即席中華めん(ノンフライ)にはこれらの栄養素以外にもナトリウム、モリブデン、セレン、クロム、ビタミンE、ビタミンB1、マンガン、カルシウム、銅、リンなどの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。