ショウガオールはジンゲロールやジンゲロンと共に生姜（しょうが）に含まれる主な成分ですが、このショウガオールはダイエット効果や健康に良い作用や効能を持ちます。
また加齢によって女性に起こりやすくなる冷え性の症状改善や予防などにも効果を持ちますし、生姜に含まれるショウガオールやジンゲロールにはこうした冷えの症状に効果的な抗酸化作用や鎮痛作用、抗菌、殺菌、血行促進などさまざまな作用があります。
摂取の際の加熱時間や温度によってより効果的な摂取のポイントや電子レンジなどを活用したショウガオールの簡単な摂取方法を確認し、日々の健康管理や維持に役立つ生活習慣に役立てましょう。
ショウガオールとは生姜に含まれる成分であり、ジンゲロンと同様に乾燥や加熱時に生産される成分でもあります。ジンゲロールやジンゲロンと共にしょうがの主要な成分でもあり多くの効能をうむ成分でもあります。
生姜特有の辛味がありますが、この辛味の成分がショウガオールであり効能をうむ元にもなっています。辛味を持つ食品は生姜以外にも多くあり山椒（さんしょう）、山葵（わさび）、辛子（からし）、唐辛子（とうがらし）、胡椒（コショウ）、大蒜（にんにく）、葱（ネギ）、玉葱（玉ねぎ）、ハバネロなどが挙げられます。
こうした食品や食材の中には血行促進や発汗作用が高いものが多く、これらの作用が健康管理にとっても重要だということになります。
ショウガオールは乾燥時や加熱時に生産される成分であり血行促進の効能で体を温める効果を持ちますが、生のしょうがのすりおろしなどは未加熱、未乾燥である為逆に解熱の作用が働くと言われています。
100℃以下で加熱した生姜や蒸した生姜の場合はジンゲロールがショウガオールに変化し血行促進、血流向上の効能で体を芯から温める働きにつながりますので冷え症対策などに効果的です。
夏の時期にそばやうどんなどで薬味として使うしょうがの場合は解熱作用や殺菌効果を期待したもので、体の芯を暖める乾燥生姜や加熱済みの生姜とは違い体の表面を温め発汗を促し解熱につながる効能を持ちます。
冷え症対策や症状の改善に生姜の効能を期待する場合は、乾燥した物や加熱した生姜、またはそれら加工のされたパウダー状や粉末状になった生姜を飲用することで体を芯から温める事につながります。
冷え性の症状改善に効果が高い生姜に含まれるショウガオールですが乾燥させることで多く摂取することが可能になります。生のしょうがを薄くスライスして天日干しすることで簡単に乾燥生姜を作る事が可能ですので、自宅の日当たりの良い場所にでも干すといいでしょう。
また天日干しが無理な場合や面倒な場合には電子レンジを使った作り方として、薄くスライスした生姜を耐熱皿に並べて7～10分ほど温めることで乾燥状態することも可能です。
そうして作った乾燥しょうがは漢方薬などにも多く使われており古くから健康効果の高い薬として取り扱われてきた歴史を持ち生姜（ショウキョウ）、乾姜（カンキョウ）とも呼ばれ温経湯、黄耆建中湯、葛根湯、桂枝湯、呉茱萸湯などの組成として含まれ様々な働きで漢方薬の主要材料としても使われています。
生姜を電子レンジでチンして温度を高めることでジンゲロールがショウガオールへと変化し、過熱による効能の向上や生姜がもつ本来の効能をどの家庭でもある電子レンジの活用で簡単に日々の食生活に取り入れることが可能です。
また、生姜の加熱時間などもそれ程時間の掛かるものではありませんので、負担無く行なえますし、面倒な食事の準備中の合間にも簡単に行える点も電子レンジで生姜を温めて効能を高めるやり方のメリットのひとつと言えるでしょう
私の生姜の摂取方法、食生活への取り入れ方はこれら電子レンジを使った生姜成分の効能を余すことなく活かすと共に、粉末のしょうがパウダーをフル活用するようにしています。
この粉末生姜は非常に便利なもので紅茶やココア、牛乳、お湯などの飲料にお好みの量で入れて飲むだけで体がポカポカしてきて深部体温や体全体の温度が向上するのが実感できます。
生姜の刺激が強いのでパウダー状での摂取は口内での刺激が強すぎますが、飲料やスープなど温かい飲み物にこのしょうがパウダーを入れると味のアクセントにもなりますし調味料感覚でも重宝しますし、中でも私がおすすめなのが味噌汁です。
味噌汁は日本人の多くが日々飲む機会の多い定番の一品ですし、多彩な具材のレシピがあり野菜、根菜類、海藻類、大豆類などが簡単に豊富に摂取し易いので栄養面を考えた際にも摂取したい食べ物のひとつで、この味噌汁にしょうがパウダーを小さじ半分ほど入れるだけでも、数分もすれば体全体がポカポカと温まってくるのが分かります。
冷え性などの悩ましい症状も毎日の生活習慣の積み重ねが大きな原因のひとつでもありますし、もちろん女性ホルモンの分泌異常や肥満や脂肪の蓄積による所もありますが、日々運動習慣を持ち血行促進につながる習慣をもつ女性に冷えの症状は少ないとも言われます。
この生姜を電子レンジでの加熱する仕方や温め生姜の効能を高める方法も、味噌汁や紅茶などに生姜を入れる方法も血行促進、血流改善につながりやすい摂取方法であることから、こうした症状の改善に大きな効果を発揮します。
冷えはさまざまな病気の原因ともなりえる症状ですので、日々の生活の中にそっと行なえる対策として生姜を摂取する習慣をおすすめします。
乾燥生姜には体を芯から温める働きがありポカポカと温まることで代謝の促進や血流促進につながります。
こうした働きは体内の不要な脂肪の燃焼や老廃物の排出、発汗や利尿などの生姜の各成分が生み出す様々な効能の結果として痩せる効果があると言われています。
1日2日の短期間での結果がは望めませんが生姜紅茶や乾燥生姜を使ったレシピでの摂取、スープやお茶などで継続的に日々ショウガオールや生姜に含まれる他の成分を摂取することでダイエットや痩せる体質への改善につながります。
また、痩せるだけではなく冷え症は様々な病気や症状の元ともなりえる病気ですので、その冷え症を未然に防ぐことや症状を改善させることは他の病気の予防にもつながりますので、健康面を考えた時にも摂取が欠かせないのが生姜であると言えるでしょう。
これらスープ類や味噌汁など意外にも粉末生姜、生姜パウダーはさまざまな料理やレシピに活用することが可能です。
炒め物にも簡単に利用できますし、寒い季節に美味しいお鍋などにも非常に良い相性で摂取し易い食べ方のひとつでもありますし、煮物やお茶漬けなどさまざまなレシピに対応できるのもしょうがの魅力のひとつです。
お寿司などに添えられているガリも生姜であり殺菌作用などを期待した組み合わせとも言われますし、牛丼や焼きそばなどでも紅生姜として人気を誇り結構身近に存在しており食生活に浸透している状況もみられます。
また漢方薬などにも生姜は古くから使われている食材の一つであり、生姜（ショウキョウ）として五性を温、五味を辛、解表薬として分類され、冷え性対策や症状改善、悪寒、発熱、透明な痰の咳、食中毒の解毒、発汗作用などの効能で多くの漢方薬に使われており、古くから生薬として使われてきた歴史もあり葛根湯や温経湯などに使われています。
この五性とは生薬が体を温めるものであるか冷やすものであるかの分類でもあり熱、温、平、涼、寒などがあり生姜は温、体を温める効能を持つと分類されています。
寒の分類にされる生薬としては黄柏（おうばく）、地黄（じおう）などがあり、平には桃仁（とうにん）、酸棗仁（さんそうにん）などがあります。
また五味は味の特徴であり、酸、苦、甘、辛、かんなどがあり生姜は辛に分類され、生姜と同じ辛には石膏、紅花（こうか）、厚朴（こうぼく）などが挙げられます。
これら多くの生薬の中でも特に中心的存在として生姜（しょうきょう）は多くの漢方薬に利用されています。
生姜の代表的な成分はショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロンなどですが、他の栄養素としてマンガン、カリウム、食物繊維、マグネシウム、銅、ビタミンB6、葉酸、亜鉛、鉄、ビタミンCなど幅広い栄養素が含まれて居ます。
これら豊富な栄養素を含む生姜の食べ頃、旬の季節や時期は6～8月であり比較的暖かい季節でありながら体を温める効果の高い食べ物で、辛味成分であるジンゲロンによる体温向上効果やすりおろして熱い飲み物で摂取することで簡単に体温向上、血行促進効果が期待できる冷え性対策や健康管理にとって貴重な食材のひとつです。
生姜は100gあたりのカロリー量が30kcalと低カロリーであるものの用途が薬味などの場合が多いので、摂取時のカロリー量はそれ程気にしなくても問題は無いでしょう。
またマンガンの含有量が5.0mgと高く、カリウムも270mg程度と多くの含有量を持ちますので、これら生姜に含まれる栄養素の効果や効能を確認して行きたいと思います。
| 食品別カロリー量（100g辺り、kcal） 食品別の栄養素含有量一覧 | ||
| パセリ 44kcal | にら 21kcal | 長芋 65kcal |
| グリーンピース 93kcal | 水菜 22kcal | 蜂蜜 294kcal |
| 桃 39kcal | キャベツ 22kcal | アスパラガス 23kcal |
| みかん 44kcal | 玉ねぎ 37kcal | アボカド 187kcal |
| 豆腐 55.9kcal | トマト 18.9kcal | こんにゃく 6.9kcal |
抗酸化作用と言うとビタミンC、A、Eが思い浮かびますがミネラル類の一種でもあるマンガンにも抗酸化作用があります。またさまざまな酵素の働きにとって重要な役割を果しているのもマンガンの特徴でもあり、補酵素として酵素の働きを助ける効能を持ちます。
マンガンは骨に多く含まれており、特に骨の成長著しい成長期には重要な役割を果すと言われる重要なミネラル分です。また肝臓、腎臓、膵臓、毛髪などにも含まれる全身のさまざまな部位や機能にとっても重要なミネラル類がマンガンでもあります。
先にしょうがと味噌汁の組み合わせをおすすめしましたが、味噌汁には多くの塩分が含まれることでも知られています。これは材料のひとつである味噌の塩分濃度を理由としますが、この生姜を味噌汁に入れることでこれら塩分濃度の問題を軽減することが可能です。
このカリウムには体内の余分な塩分を排出する効能をもち、体内の過剰塩分を尿として体外へと出す働きがあります。
この効能により塩分過剰を原因としやすい症状の高血圧の予防や症状改善やむくみの予防などに効果的で、筋肉の収縮などにも必要な栄養素でありミネラル分でもあります。
また味噌汁の具としてカリウムを多く含む食べ物を使い、合わせて生姜を入れることで味噌汁の問題点ともなりえる塩分の高さを改善することが可能ですし、野菜や根菜などの具材の栄養素を豊富に摂取出来る健康的な食生活の基本食となりえます。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性の食物繊維があり、どちらも多くの食材や食べ物、野菜類や根菜類などに多く含まれますが、それぞれ効能や効果が違ってきます。
生姜には100gあたり2.1mg程含まれますが、使用用途が薬味などが多いのでそれほど多く摂取する機会が少ないので、摂取量も少なくなりがちです。
しかし、比較的豊富に含有する食物繊維の多くは不溶性の食物繊維であり、この不溶性の食物繊維には便秘の改善や発ガン予防等の効果が期待できます。
不溶性の為、腸内で水を吸収し膨張し便の量の増加ややわらかく排便しやすくする働きがあり便秘の改善につながりますし、排便量や回数が増えるので体内の発ガン物質などの悪影響を及ぼす可能性のある物質を早期に体外に排出します。
これらの効能から発ガン予防にも効果が高いと言われています。
| 食品別不溶性食物繊維含有量（100g辺り、単位） 食品別の栄養素含有量一覧 | ||
| いんげん豆 11.8g | パセリ 6.2g | おから 11.1g |
| グリーンピース 5.3g | エリンギ 4.0g | きくらげ 57.4g |
| あずき 11g | きな粉 15g | 納豆 4.4g |
| アマランサス 6g | とうもろこし 8g | ラズベリー 4g |
生姜にはマグネシウムも含まれており、マンガンなどと同様に体内では骨に多く貯蔵されるミネラル分です。体内の欠乏状態に合わせて貯蔵した骨から必要量を溶け出しながら体内のマグネシウム量のバランスを保っていますので、不足に陥らないように注意が必要です。
マグネシウムは過剰なストレスを感じた際に必要とされる栄養素で、不足状態が慢性的になると狭心症や心筋梗塞などの危険性が高まりリスクが向上しますのでしょうがなどのマグネシウムを含有する食べ物の適度な摂取を心がけましょう。
ミネラル分の一種である銅には鉄分の働きを助けたり、老化の原因とも言われている活性酸素を撃退し消去する効能をもつミネラル分です。
カルシウムやマンガンなどと同様に銅にも骨の成長に重要な役割を持ち、血管の成長にも関与しているミネラル分です。
生姜にはビタミンB6も含まれますが、このビタミンB6にはタンパク質の構成物質でもあるアミノ酸の代謝機能に関わるビタミン類です。
摂取したタンパク質を分解したり他のアミノ酸を合成する効能をもち神経物質など重要な物質への効能も持ちます。
その為日々の食事の際にタンパク質の摂取量が多い食習慣を送っている場合は、このビタミンB6の摂取をあわせて心がける必要性が高まりますし、タンパク質の過剰摂取のみでビタミンB6の摂取量が少ないと脂肪の蓄積などにつながりますので注意が必要です。
ただしビタミンB6の過剰摂取も結石などの原因となりますので気をつけましょう。
生姜には他にも葉酸、亜鉛、鉄、ビタミンCなど幅広い栄養素が含まれており、幅広い効能で健康効果の高い食べ物のひとつです。
生姜には健康管理や維持に役立つ効能が多くあります。ただし目的とする効能を得るには乾燥させたり熱を加えるなどが必要になってくる場合がありますので注意しましょう。
特に女性が悩むことの多い冷え症などは高年齢と共に症状が現われることも多いので、更年期障害の対策やそれらの症状として現われることもある冷え症の改善、予防の為にも日々の生姜を摂取する習慣を持ちましょう。
簡単な方法として挙げられるのは生姜紅茶ですが、毎日の食事に取り入れるなどしてしょうがを摂取する習慣を身に付けることをおすすめします。