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パン粉(乾燥)の栄養素一覧と効果効能

パン粉(乾燥)は食パンから作られたパン粉を乾燥させたもので、生のパン粉とは違ったレシピや料理方法で使われ、保存が利くなどの便利さもある定番のパン粉です。

パン粉には乾燥や生のものや、業務用、ラク揚げなどの種類もありますし、元々海外のパン粉は食パンを元にしたパン粉ではなく、クラッカーを細かく粉砕したものがパン粉とされています。

そんな、パン粉(乾燥)の栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。

パン粉

パン粉(乾燥)にはナトリウム、銅、葉酸、食物繊維、マンガン、リン、パントテン酸、ビタミンB1、鉄、ナイアシンなどの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。

カリウムは塩分排出効果がありますので、体内の余分なナトリウムの排出に役立つミネラルで日頃の食生活が塩分過剰の場合の対策になりますので、野菜などのカリウムを多く含む食品の摂取で簡単に行える塩分過剰対策となりますし、塩分自体も海水を元に製造された粗製塩では不純物やミネラル分なども含まれており味わいに丸みがある塩が多く他のミネラル分を含むなど、ほぼ塩化ナトリウムの食塩との違いも多くありますので活用するのもいいでしょう。

また、銅は過酸化脂肪の増加を抑制する働きがあり、血液の流れにもかかわりますし、疲労回復や鉄分の働きを補助する効果がありますので、貧血予防等にも有効な働きをもちます。

これらの働きをもつ栄養素を含むパン粉(乾燥)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。

パン粉(乾燥)の栄養素の含有量の一覧

パン粉(乾燥)にはナトリウム、銅、葉酸、食物繊維、マンガン、リン、パントテン酸、ビタミンB1、鉄、ナイアシンが含まれますが、銅は牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどに多く含まれ、取りすぎたことによる過剰症はほぼなしとされています。

葉酸は産後、授乳中の葉酸は重要なビタミンで胎児の発育に大きくかかわりますし、葉酸と一緒にビタミンB12とビタミンB6も取ることでより効果を高めることにつながりますし、マンガンは抗酸化作用があり活性酸素による細胞の酸化を予防する働きがありますので美容効果や老化防止などが期待されますし、成長期の子供の成長や骨の発育にかかわります。

こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。

食品番号 01079
ジャンル パン粉
食品名 乾燥
廃棄率 0 %
エネルギー
kcal 373 kcal
kJ 1561 kJ
水分 13.5 g
たんぱく質 14.6 g
アミノ酸組成によるたんぱく質 0 g
脂質 6.8 g
トリアシルグリセロール当量 6.3 g
炭水化物 63.4 g
灰分 1.7 g
無機質
ナトリウム 460 mg
カリウム 150 mg
カルシウム 33 mg
マグネシウム 39 mg
リン 130 mg
1.4 mg
亜鉛 0.9 mg
0.20 mg
マンガン 0.62 mg
ヨウ素 0 μg
セレン 0 μg
クロム 0 μg
モリブデン 0 μg
ビタミン
A レチノール 0 μg
A α-カロテン 0 μg
A β-カロテン 4 μg
A β-クリプトキサンチン 0 μg
A β-カロテン当量 4 μg
A レチノール当量 0 μg
D 0 μg
E α-トコフェノール 0.4 mg
E β-トコフェノール 0.2 mg
E γ-トコフェノール 0.5 mg
E δ-トコフェノール 0.4 mg
K 0 μg
B1 0.15 mg
B2 0.03 mg
ナイアシン 1.6 mg
B6 0.07 mg
B12 0 μg
葉酸 54 μg
パントテン酸 0.54 mg
ビオチン 0 μg
C 0 mg
脂肪酸
飽和脂肪酸 2.07 g
一価不飽和脂肪酸 2.40 g
多価不飽和脂肪酸 1.53 g
コレステロール 0 mg
食物繊維
水溶性 1.6 g
不溶性 2.4 g
総量 4.0 g
食塩相当量 1.2 g
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量
アミノ酸含有量 食事摂取基準量
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会
日本食品標準成分表2010のデータより抜粋
出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm

パン粉(乾燥)の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの

※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。

1位 ナトリウム
2位
3位 葉酸
4位 食物繊維
5位 マンガン
6位 リン
7位 パントテン酸
8位 ビタミンB1
9位
10位 ナイアシン

ナトリウムの過剰摂取に注意!対策と食事のレシピとは?

ナトリウムは摂取バランスが崩れると血管の緊張、血圧の上昇につながる症状が現われますので注意が必要ですが、適切な摂取を行う事も大切で細胞外液量の維持や体液の浸透圧を正常に維持するミネラルです。

過剰摂取が気になる場合はカリウムを多く含む食品の摂取が効果的で、カリウムは体内の余分な塩分を排出する効果がありますので日常的にカリウムを摂取することで自然と過剰塩分の対策につながります。

また、レシピに辛味や酸味、だしなどを活用することで塩分の使用を抑える減塩も効果的ですので、日々の食生活を見直すことも大切です。

ナトリウムはラーメンのスープ、そばつゆ、即席めん、カップめん、そうめん、食塩、固形ブイヨン、みそ、梅干し、塩ザケなどの食品に多く含まれますので、これらに偏った食生活や塩分の多い食品の取りすぎには注意しましょう。

銅は鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す

貧血対策や予防というと鉄分の摂取が挙げられますが、銅にはこの鉄分の働きを補助する役割があり鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す役割をにないます。

銅はセルロプラスミンと呼ばれるたんぱく質の構成成分でもあり、これらの働きで貧血対策に効果的ですので、貧血気味の場合は鉄分ばかりを摂取するのではなく銅もあわせて摂取しましょう。

銅は牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコ、牡蠣、かに、海老、いか、アーモンドなどの食べ物に多く含まれ、過酸化脂肪の増加を抑制、血液の流れにもかかわり小腸で吸収されて肝臓に蓄積されるミネラルです。

抗菌作用や消臭効果、赤血球の成長や体内の酵素の働きに関わり、骨の形成を助けるなど幅広い効果がありますし、不足したことによる欠乏症では未熟児、銅欠乏乳児、体重増加不良、貧血、骨異常などの症状がでるとも言われますので過不足なく適切な摂取を心がけましょう。

葉酸は妊娠前、妊娠中とこの時期に特に重要なビタミン

妊娠中期に葉酸が不足することで胎児の細胞分裂が正常に行なわれにくくなってしまい、健全な胎児の発育に悪影響が現われますので注意が必要で、葉酸が不足した時の欠乏症では貧血、食欲不振、口内炎、胎児の脳神経の発達異常などの症状がでるとも言われます。

葉酸は産後、授乳中にも重要で、妊娠前の妊活中から出産後までの長い期間は特に摂取が望ましいですし、特に妊娠1か月から3か月までの間が赤ちゃんの基礎的な体作りには重要な時期とされていますので、この時期は葉酸の摂取をはじめさまざまなことに細心の注意を払いましょう。

また、葉酸はビタミンB12とビタミンB6と一緒に摂ることで効果が高まる栄養素ですので、こうした摂取組み合わせを意識することも大切で、鶏レバー、モロヘイヤ、菜の花、ブロッコリー、枝豆、ほうれん草など葉酸を多く含む食べ物を取りましょう。

パン粉(乾燥)には他の栄養素も豊富に含まれる

パン粉(乾燥)にはこれらの栄養素以外にも食物繊維、マンガン、リン、パントテン酸、ビタミンB1、鉄、ナイアシンなどの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。

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