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イヨカン(伊予柑)のカロリー量と効能!栄養素が豊富な人気の柑橘類の効果とは?

イヨカン(伊予柑)は柑橘類の一種であり多くの果実と同様にビタミンCを多く含む人気の果実で、タンゴールの一種でもあり日本国内の柑橘類の中では、ウンシュウミカン(温州みかん)についで生産される量が多い果物でもあります。

イヨカン(伊予柑)は日本の在来種であり国内の主な生産地は愛媛県であり、生産量の多くの割合が愛媛(伊予国、愛媛県の旧令制国名)であるものの山口県を発祥とする説なども存在します。

伊予柑

国内で盛んに食べられるようになるのは明治時代で紅みかん、穴門みかんなどとも呼ばれ、伊予柑と呼ばれるようになったのはごく最近の1930年(昭和5年)付近とされています。

この人気の果実でもあるイヨカン(伊予柑)に含まれる栄養素とそれぞれの効果や効能を確認して行きたいと思います。

目次

イヨカン(伊予柑)とは?

人気の柑橘類であるイヨカン(伊予柑)は正確な起源は不明とされており、ミカンとオレンジの交雑種説やミカンとブンタンの交雑種など起源はさまざまではあるもののイヨカン(伊予柑)として広く認知され旬の時期には多くの人に食される人気の果実です。

柑橘系であるので味の特徴も柑橘系そのものの味わいで、程よい酸味と爽快感の味わえる非常に美味しい果実でもあります。

人気の果実でありさまざまな伊予柑ブランドが存在し、宮内伊予柑、弥生紅、勝山伊予柑、沢田伊予柑、山田伊予柑、野本伊予柑などが存在しそれぞれ異なる味わいで多くのファンをもつ人気のブランドでもあります。

栄養面を見るとビタミンCの含有量が高く、ついで葉酸、カリウム、パントテン酸、クエン酸なども含まれますが、柑橘系の一種でもあるのでその含有量はそれ程多いわけではありません。

しかし、ビタミンB6、ビタミンB1、銅、食物繊維、マグネシウム、カルシウムなど幅広い栄養素を含みますし、豊富な水分量とおいしい味わいで旬の時期には是非とも食自体果実の一つでもあります。

イヨカン(伊予柑)の旬の時期はいつなのか?

みかん

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イヨカン(伊予柑)の旬は寒い季節でもある12月~3月とされており、毎年この時期のは多くのイヨカン(伊予柑)食されています。

一部のイヨカン(伊予柑)ブランドの弥生紅(やよいべに)は3月まで熟成させた上での出荷を行なっており、非常に高い糖度に仕上げた高品質のイヨカン(伊予柑)のみを弥生紅(やよいべに)として3月のみに出荷するこだわりをもつブランドも存在します。

イヨカン(伊予柑)のカロリー量はどのくらいなのか?

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イヨカン(伊予柑)は柑橘類でもありますし果実でもありますので、水分量が非常に高く80%以上の水分が含まれて居ます。その為、含有栄養素は幅広いですが豊富とは居えず柑橘系によく見られるビタミンCやクエン酸などを含有する特徴を持ちます。

イヨカン(伊予柑)は100gあたり45kcal程度とカロリー量も低くて豊富な水分を含む点は他の柑橘類と同じく、みかんと形も似た果実でもあり旬の時期の寒い季節でもある冬にはコタツでみかんやイヨカン(伊予柑)を食べるのも毎年恒例の行事になっている方も多く存在します。

食品別カロリー量(100g辺り、kcal) 食品別の栄養素含有量一覧
パセリ 44kcal にら 21kcal 長芋 65kcal
グリーンピース 93kcal 水菜 22kcal 蜂蜜 294kcal
桃 39kcal キャベツ 22kcal アスパラガス 23kcal
みかん 44kcal 玉ねぎ 37kcal アボカド 187kcal
豆腐 55.9kcal トマト 18.9kcal こんにゃく 6.9kcal

イヨカン(伊予柑)の食べ方とレシピ

伊予柑は皮を向いて食べる一般的な食べ方のほかにもマーマレード、ジャム、ピール、パイ、寒天、ゼリー、ドレッシング、まんじゅうなど幅広いレシピや食べ方があります。

味はみかんの様な柑橘系の味わいですのでジャムなどには最適な果実の一つでもありますし、家庭でジャムなどを作る際にも比較的手間もかからず簡単に作れる所もイヨカン(伊予柑)の良い点でもあります。

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イヨカン(伊予柑)に含まれる栄養素と効果、効能

グラフ

イヨカン(伊予柑)は柑橘類の一種でもあり豊富なビタミンCを含む特徴を持ちます。水分量が豊富なので栄養素の含有量は多くはありませんが、幅広い栄養素を含み手軽に簡単に食せる果実として人気でもあります。

ビタミンC、葉酸、カリウム、パントテン酸、クエン酸などが含まれ、ビタミンB6、ビタミンB1、銅、食物繊維、マグネシウム、カルシウムなど幅広く含有しますので、これらイヨカン(伊予柑)に含まれる栄養素と効果、効能を確認して行きたいと思います。

豊富なビタミンCは美容や健康に必須の栄養素

イヨカン(伊予柑)に豊富に含まれるビタミンCは抗酸化作用をもつ栄養素でもあり、体内で発生し人体の細胞への悪影響を及ぼす活性酸素を撃退する効能をもつ栄養素でもあります。

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この活性酸素は老化を促進する原因とも言われますので、老化防止、アンチエイジングなどの対策にもつながりますし、美容にとっても重要な働きがこの抗酸化作用です。

ビタミンC以外にもビタミンaやeなども強い抗酸化作用を持ちますが、イヨカン(伊予柑)では豊富なビタミンCを摂取して活性酸素の撃退につなげましょう。

食品別ビタミンC含有量(100g辺り、mg) 食品別の栄養素含有量一覧
赤ピーマン 170mg パセリ 120mg レモン 100mg
モロヘイヤ 65mg いちご 62mg キウイ 69mg
ブロッコリー 120mg キャベツ 41mg じゃがいも 35mg
のり 210mg 玉ねぎ 8mg アボカド 15mg
きんかん 49mg トマト 15mg グレープフルーツ 36mg

葉酸は妊婦に必須と言われる栄養素

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葉酸はさまざまな野菜や果実に含まれる栄養素ですが、特に妊娠時の胎児の発育にとって重要な働きを持つことで広く知られている栄養素です。

この葉酸が妊娠初期の胎児の発育時に不足することで、先天性の疾患、無脳症などを起こすといわれており細心の注意が必要となる妊娠時期には特に気をつけたい点でもあります。

また葉酸には造血作用などもあり貧血症状の予防にも効果的な栄養素ですが水に溶けやすい特性を持ちますので、葉酸を含む食べ物を食すときは未加熱で摂取することが望ましいですし、スープなども摂取する料理方法がおすすめの料理法です。

  • ブロッコリー
  • モロヘイヤ
  • 納豆
  • 野菜類

カリウムの降圧作用で高血圧を予防

カリウムはさまざまな食べ物に含まれる栄養素であり、幅広い食品から摂取することが可能です。

このカリウムには体内の世簿うんな塩分を体外に排出する働きがあり、日頃の食生活で過剰な塩分を摂取する習慣を持つ場合などはとくに摂取しておきたい栄養素でありミネラル分でもあります。

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体内のカリウムの調節は腎臓が行なっているので、腎臓に異常を持つ場合や病気、腎機能の低下などの際にはカリウムの摂取には注意が必要ですが、通常の食生活を行なっている限りは不足に陥ることはありませんし、過剰分は尿などで体外に排出されますので特に意識しなくとも問題ないとも言われています。

カリウムは葉酸と同じく水に溶けやすい性質を持ちますので、摂取する際はスープなども一緒に取る味噌汁や生のままの摂取が望ましいでしょう。

  • バナナ
  • ほうれん草
  • 里芋

パントテン酸とは?さまざまな食べ物に含まれる水溶性ビタミン

パントテン酸の効能は脂質や糖質の代謝にかかわり、果実をはじめ野菜、肉、魚介など幅広い食べ物に含まれる栄養素でもありますので、過剰に偏った食生活を送っているのでなければ不足することはないと言われています。

コエンザイムAを作る成分ともなるパントテン酸は、タンパク質からエネルギーを作る際に重要な働きを持ち不足すると成長障害が出るとも言われますのでパントテン酸不足には注意しましょう。

  • 果実、野菜、肉、魚介など幅広く含まれる
  • 鶏レバー
  • アボカド
  • 納豆

クエン酸には疲労回復効果や血行促進効果など

梅干を掴む箸

クエン酸は柑橘類に含まれる有機酸の一種であり、疲労回復効果や血行促進効果があると言われています。

体内の疲労物質でもある乳酸の除去や痛風の原因とも言われる尿酸を体外に排出する効果があり、スポーツ選手などにも好まれる成分の一つでもあります。

ただ過剰に摂取すると乳酸が分解されず、脂肪酸を合成してしまうことがあるのでダイエットには向かないとも言われますが、血行促進などの効果は健康や疲労回復など多くのメリットを持つのもクエン酸の特徴です。

柑橘類以外にも梅干しなどにもふくまれるクエン酸ですが、違った使い方として汚れ落しの洗剤代わり、酸性の特性を活かした使い方や、シャンプーなどの使われることもありさまざまな効能や役割をもちます。

梅干しの効能は夏バテ対策や美容、風邪の予防に効果的

ビタミンB6の効果は成長促進やアミノ酸の代謝など

ビタミンB6は水溶性のビタミンのひとつでアミノ酸の代謝に関わる働きをもち、神経伝達物質の合成に関わりたんぱく質を分解して、そこからアミノ酸合成、神経伝達物質の合成に働きをもつビタミンです。

ビタミンB6は小腸から吸収されますが、その後は体内のさまざまな組織に存在しリン酸と結合し補酵素型となった上で脳や肝臓、筋肉などの部位に多く存在し、リン酸と結合した補酵素型(PLP)はアミノ酸の代謝、体たんぱく質の代謝に重要なビタミンです。

たんぱく質を多く摂取するとビタミンB6の必要量が高まるので、これらの栄養素の摂取バランスに注意が必要ですし、成長を促進する効果などもビタミンB6にはあります。

ビタミンB6はアミノ酸からドーパミンやノルアドレナリン、ギャバ、セロトニンなどのホルモン物質を合成する際に必要となるビタミンで、穀類、種子、レバー系の食べ物など幅広く含有される栄養素ですし、脂肪燃焼効果のあるカルニチンを多く含むラム肉にはビタミンB6も含まれています。

B6含有量ランキング、TOP10 (100g辺り)
順位 ジャンル食品名含有量
1位野菜類唐辛子 果実 乾3.81mg
2位調味料及び香辛料類とうがらし ガーリックパウダー2.32mg
3位豆類えんどう赤 青 グリンピース(揚げ豆)1.9mg
4位調味料及び香辛料類にんにく類 粉1.75mg
5位野菜類にんにく りん茎 生1.50mg
6位調味料及び香辛料類パセリ 乾1.47mg
7位調味料及び香辛料類<その他> パン酵母、乾燥1.28mg
8位穀類その他 小麦はいが1.24mg
9位種実類ピスタチオ いり 味付け1.22mg
10位いも及びでん粉類こんにゃく 精粉1.20mg
出典 : 文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会
日本食品標準成分表2010のデータより抜粋
url : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 アミノ酸含有量 食事摂取基準量

ビタミンB1を多く含む食品と欠乏症対策と吸収率を高める摂取方法

ビタミンB1は干しそば、豚ヒレ肉、豚ロース、ささみ、うなぎの蒲焼、そば、オクラ、にんにく、ぶり、まぐろなどの食品に多く含まれるビタミンで、補酵素として糖質の代謝に関わる働きをもつ栄養素です。

糖質を水と二酸化酸素に分解する際にエネルギーが生まれますが、ここにビタミンb1が重要な働きを持ちますし、ビタミンB1は水溶性のビタミンで水に溶けやすいので煮汁なども摂取すると効率的に摂取することが可能ですし油料理とも相性がよい栄養素です。

さらに、ビタミンB1は玉ねぎやにんにく、ニラ、長ネギなどに含まれるアリシンと共に摂取すると吸収率が高まりますし、ビタミンB1は不足すると欠乏症として糖質の代謝異常、脚気、倦怠感、疲労感などの症状が現われます。

ビタミンB1は糖質を分解する際に重要ですので、糖質を多く摂取するとビタミンb1の必要量が高まるため、糖質とビタミンB1の摂取バランスを考えた上での食事メニューやレシピが大切ですので、摂取量や食品、食べる際の組み合わせなどに注意しましょう。

B1含有量ランキング、TOP10 (100g辺り)
順位 ジャンル食品名含有量
1位調味料及び香辛料類<その他> パン酵母、乾燥8.81mg
2位調味料及び香辛料類<その他> パン酵母、圧搾2.21mg
3位穀類その他 小麦はいが1.82mg
4位種実類ひまわり フライ 味付け1.72mg
5位種実類けし 乾1.61mg
6位穀類即席中華めん 油揚げ味付け1.46mg
7位種実類ごま むき1.25mg
8位きのこ類まいたけ 乾1.24mg
9位肉類ヒレ 赤肉、生1.22mg
10位藻類あおのり ほしのり1.21mg
出典 : 文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会
文部科学省がまとめた日本食品標準成分表2015年版(七訂)アミノ酸成分を元に作成
URL : http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365473.htm
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 アミノ酸含有量 食事摂取基準量

銅は活性酸素の消去や鉄の吸収率を高める効能をもつ

銅は鉄の働きの補助し吸収率を高める効果を持ちますので、鉄分が不足すると起こりやすい貧血の予防にもつながる働きをもちますし、銅は骨や血管の成長を助けるミネラルですので十分に摂取したいところです。

摂取した銅のほとんどが小腸で吸収されますが、その後は肝臓で貯蔵されることになりセルロプラスミンと呼ばれる銅結合たんぱく質となって全身の各器官へと運ばれていきます。

また、銅は鉄を血液中のトランスフェリンに受け渡す効能ももち、骨髄でヘモグロビンを作る際に欠かせないミネラル分ですので、とても重要な役割を果しています。

牛、豚、鶏レバー、イイダコ、シャコなどに多く含まれますが、不足した際の症状では、未熟児、銅欠乏乳児、体重増加不良、貧血、骨異常などの症状が現われますので、適切な摂取量を心がけましょう。

銅含有量ランキング、TOP10 (100g辺り)
順位 ジャンル食品名含有量
1位魚介類ほたるいか くん製12.00mg
2位魚介類ほたるいか つくだ煮6.22mg
3位肉類副生物 生5.30mg
4位魚介類加工品 干しえび5.17mg
5位し好飲料類ココア ピュアココア3.80mg
6位豆類えんどう赤 青 グリンピース(揚げ豆)3.5mg
7位魚介類しゃこ ゆで3.46mg
8位魚介類ほたるいか 生3.42mg
9位魚介類さくらえび 素干し3.34mg
10位魚介類エスカルゴ  水煮缶詰3.07mg
出典 : 文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会
日本食品標準成分表2010のデータより抜粋
url : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量 アミノ酸含有量 食事摂取基準量

イヨカン(伊予柑)には他にも多様な栄養素を含む

果実類の多くはほとんどが水分で栄養素の含有量が低い点が上げられますが、イヨカン(伊予柑)にはここまで上げてきた栄養素以外にも食物繊維、マグネシウム、カルシウムなどが含まれて居ます。

まとめ

イヨカン(伊予柑)は旬の時期も冬の寒い時期と重なりますが、さわやかな味わいを活かし朝食代わりや目覚めの空腹を満たすアイテムとして果実類の摂取を習慣付けることをおすすめします。

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