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アテモヤ(生)の栄養素一覧と効果効能

アテモヤはパイナップルに似た風味や味をもつフルーツで知名度は低く食す機会の少ないフルーツでもあります。

このアテモヤはドリアン、マンゴスチン、チェリモヤなどの世界三大美味と呼ばれるフルーツの中の、チェリモを品種改良し作られた果実で森のアイスクリームとも呼ばれていますが、そんな、アテモヤ(生)の栄養素一覧とそれぞれの含有量や栄養素の効果や効能を確認し、日々の健康管理や栄養バランスに役立てましょう。

アテモヤ

アテモヤ(生)にはビタミンB6、食物繊維、カリウム、ビタミンC、銅、ビタミンB2、葉酸、マグネシウム、ナイアシン、ビタミンB1などの栄養素の含有量が摂取基準量に対して高い割合で含まれます。

ビタミンB6はたんぱく質を多く摂取すると必要量が高まるのでたんぱく質との摂取バランスに注意が必要ですが、普段食すことの多いお米にはビタミンB6が含まれているので、通常米を日常的に摂取する習慣をもつ日本人は日常的に摂取しています。

食物繊維には不溶性のものと水溶性の食物繊維があり、それぞれ働きも違いますし、カリウムは高血圧の予防やむくみの症状改善に効果的で、カリウムの摂取バランスが崩れると血管の緊張、血圧の上昇につながります。

ビタミンA、C、Eは合わせて取ることで、より強い抗酸化作用を発揮するなど、これらの働きをもつ栄養素を含むアテモヤ(生)の効果や効能、栄養素の含有量と効果効能を確認して行きましょう。

アテモヤ(生)の栄養素の含有量の一覧

アテモヤ(生)にはビタミンB6、食物繊維、カリウム、ビタミンC、銅、ビタミンB2、葉酸、マグネシウム、ナイアシン、ビタミンB1が含まれますが、ビタミンB6はアミノ酸からドーパミンやノルアドレナリン、ギャバ、セロトニンなどのホルモン物質を合成する際に必要となるビタミンで、たんぱく質を分解する際に重要な働きをする補酵素に関与します。

カリウム不足では症状はほぼないとされますが、下痢や嘔吐が続く場合には不足もありえて脱力感、食欲不振、不整脈などの症状がでるとも言われますので注意が必要ですし、ビタミンCやカリウムは水に溶けだす性質がありますので、皮つきで蒸す調理方法が理想的ですし、熱に弱いなどの場合もあるので摂取方法も意識したい所ですし、ルチンはビタミンCの酸化を防止する働きがあります。

こうした働きをもつそれぞれの栄養素の含有量を確認しておきましょう。

食品番号 07005
ジャンル アテモヤ
食品名
廃棄率 35 %
エネルギー
kcal 79 kcal
kJ 331 kJ
水分 77.7 g
たんぱく質 1.8 g
アミノ酸組成によるたんぱく質 0 g
脂質 0.4 g
トリアシルグリセロール当量 0 g
炭水化物 19.4 g
灰分 0.7 g
無機質
ナトリウム 4 mg
カリウム 340 mg
カルシウム 26 mg
マグネシウム 29 mg
リン 24 mg
0.3 mg
亜鉛 0.2 mg
0.09 mg
マンガン 0.20 mg
ヨウ素 0 μg
セレン 0 μg
クロム 0 μg
モリブデン 0 μg
ビタミン
A レチノール 0 μg
A α-カロテン 0 μg
A β-カロテン 0 μg
A β-クリプトキサンチン 0 μg
A β-カロテン当量 0 μg
A レチノール当量 0 μg
D 0 μg
E α-トコフェノール 0.2 mg
E β-トコフェノール 0 mg
E γ-トコフェノール 0 mg
E δ-トコフェノール 0 mg
K 0 μg
B1 0.08 mg
B2 0.12 mg
ナイアシン 0.9 mg
B6 0.28 mg
B12 0 μg
葉酸 23 μg
パントテン酸 0.23 mg
ビオチン 0 μg
C 14 mg
脂肪酸
飽和脂肪酸 0 g
一価不飽和脂肪酸 0 g
多価不飽和脂肪酸 0 g
コレステロール 0 mg
食物繊維
水溶性 0.7 g
不溶性 2.6 g
総量 3.3 g
食塩相当量 0*果皮及び種子7 g
食品標準成分表 栄養素別、食品含有量
アミノ酸含有量 食事摂取基準量
文部科学省、科学技術・学術審議会資源調査分科会
日本食品標準成分表2010のデータより抜粋
出典URL : http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/houkoku/1298713.htm

アテモヤ(生)の栄養素で摂取基準量に対して高い含有量のもの

※ 30~49歳の女性の目安量、推奨量を元に含有量の割合を出しています。
※ ビタミン類、ミネラル類のみの含有量から比率の高い栄養素をまとめています。

1位 ビタミンB6
2位 食物繊維
3位 カリウム
4位 ビタミンC
5位
6位 ビタミンB2
7位 葉酸
8位 マグネシウム
9位 ナイアシン
10位 ビタミンB1

ビタミンB6はギャバ、セロトニンなどのホルモン物質の合成に必要

ビタミンB6の作用をもつとされるのがピリドキシン、ビリドキサール、ピリドキサミンなどの化合物で、小腸から吸収されさまざまな組織に存在、リン酸と結合し補酵素型になり脳や肝臓、筋肉に多く存在します。

たんぱく質を多く摂取すると必要量が高まるので摂取バランスに注意が必要で、アミノ酸からドーパミンやノルアドレナリン、ギャバ、セロトニンなどのホルモン物質を合成する際に必要となるビタミンです。

ビタミンB6はビタミンCやビタミンEなどと共に髪を美しく保ち美肌効果をもつ栄養素で、脂質の代謝を促進し、脂肪肝の予防に効果的な水溶性ビタミンのひとつでもありますし、腸内細菌によって体内で合成されるので不足することはあまりないビタミンです。

鶏ささ身、牛レバー、ラム肉、マグロ(赤見)、さんま、にんにく、さけ、さば、アボカド、バナナなどに多く含まれていますので、アテモヤ(生)以外の食品からの摂取の方が機会が多い栄養素でしょう。

カリウムはむくみの予防や高血圧の対策に効果的

カリウムは高血圧の予防やむくみの症状改善に効果的な働きをもち、体内の余分な塩分、取りすぎてしまった塩分を体外へと排出する働きを持ちます。

筋肉の収縮に関与し、筋肉の働きを健全に保ち、利尿作用や体温を下げる効果などがありますし、腎臓に病気がある場合はカリウムの摂取制限が必要となるなどの注意点はありますが、通常は野菜やイモ類などカリウムを多く含む食べ物から摂取しましょう。

利尿作用ではむくみの改善や二日酔いの解消につながりますし、浸透圧を保つ働き、腎臓における老廃物の排出作用など幅広い効能をもちますし、塩分の取りすぎ対策となりますので日々の食生活にうまく取り入れましょう。

ビタミンCは美容に必須の栄養素として日々の摂取を

ビタミンCはカルシウムの吸収を助け、骨粗鬆症の予防に役立ちますし、強い抗酸化作用をもち美肌効果やシミ、シワの予防に効果をもつビタミンです。

こうした美容効果は多くの女性にとって必須とも言える効果ですので、特に女性は日々のビタミンCの摂取が重要となりますし、過酸化脂質を分解し血液をサラサラにする効果をもつ栄養素です。

同じく抗酸化作用をもつ栄養素にビタミンA、Eがありますが、これらのビタミンは合わせて取ることでより強い抗酸化作用を発揮しますので、栄養補給の際の組み合わせなども意識するとより効果を高めることにつながります。

また、ビタミンCはストレス時に必要量が上がる性質をもちますので、日々の生活の中で過剰なストレスを受けている場合には不足がちになるので注意が必要ですし、適切に摂取することが求められるビタミンです。

アテモヤ(生)には他の栄養素も豊富に含まれる

アテモヤ(生)にはこれらの栄養素以外にも銅、ビタミンB2、葉酸、マグネシウム、ナイアシン、ビタミンB1などの栄養素が幅広く含まれますので、日頃の栄養バランスに役立てましょう。

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